米株の弱気相場は終わったか

こんにちは。K2 College大崎です。

米労働省が10日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比での上昇率が8.5%と、6月の9.1%から鈍化し、市場予想を下回りました。

  • 次回FOMC 0.75%ポイント利上げの予想は後退
  • NASDAQ100S指数は「強気相場」入りしたか
  • 利上げペースを落とすには、労働市場が落ち着く必要がある

次回FOMC 0.75%ポイント利上げの予想は後退

主な要因はガソリン価格が下落したことですが、食品価格は前年同月比10.9%上昇、住居費は前年同月比5.7%上昇と大幅な伸びを示しております。

総合指数は鈍化しましたが、変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比5.9%上昇と、インフレは高止まりしそうですね。粘着性のある家賃も上昇しておりますし。

ただ、インフレ鈍化を示す新たな指標が出たことで、市場は利上げ幅が縮小するとの見方を強め、FRBが9月22日に開催されるFOMCでの0.75%ポイント利上げの予想は後退しました。

現在は、65.5%が0.5%幅の利上げになりそうとの予測が優勢です。

NASDAQ100S指数は「強気相場」入りしたか

株式市場にはプラスに働いていきますかね。

一時は年初来でおよそ32.5%も下落し、「弱気相場」入っておりましたNASDAQ100S指数ですが、6月16日に付けた安値から20%上昇し、「強気相場」入りしたとの見方も出てきております。

利上げペースを落とすには、労働市場が落ち着く必要がある

しかしながら、9月22日に開催されるFOMCまでに8月の消費者物価指数(CPI)の発表がありますし、雇用統計の発表もあります。

5日に発表された7月の米雇用統計は極めて好調な内容で、賃金上昇率も市場予想を0.3%上回る伸びとなり、前年同月比で5.2%上昇しました。

賃上げがさらに加速すれば消費者の購買力は回復しますし、企業も人件費を商品価格に転嫁して、インフレ圧力は残る可能性があります。

FRBは5月0.5%、6月0.75%、7月0.75%と、高い利上げペースで来ておりますが、

利上げペースを落とすには、労働市場が落ち着くことが必要でしょうね。

まとめ

  • 利上げペースを落とすには、労働市場が落ち着く必要がある
  • そのまま積立投資を続けてください

まあ、50代半ば以降の方は別にして、積立投資をしている方にとっては、気にしなくても良い情報ですね(苦笑) 

大きなリターンを得ることができるのは、株価下落後の回復局面ですから、そのまま積立投資を続けてください。

こちらからは、海外投資入門書(マニュアル)を無料でダウンロードいただけます。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/6811/trackback