グローバル・プロスペクティブ・ファンド 『愛称 : イノベーティブ・フューチャー』 〜日興アセットマネジメント

こんにちは。K2 College河合です。

本日はSMBC日興証券のグローバル・プロスペクティブ・ファンド 『愛称 : イノベーティブ・フューチャー』を解説しようと思います。設定来2年で、基準価額が25,000円(約2.5倍)になっている素晴らしいファンドです。パフォーマンスがいいからか、資産残高も2021年9月現在9600億円となってます。

最近よくあるハイテク株へ投資するファンドですね。それにしても2年で2.5倍とはすごいですね。

ベンチマークがなぜか設定されていませんが、絶対的なこの数字を見ても素晴らしい結果と思います。どんな風に運用しているのか見ていきましょう。

  • 動画解説
  • 「破壊的イノベーション」を起こす企業とは?
  • Ark Investとは?
  • 現在の投資先銘柄をチェック

動画解説

「破壊的イノベーション」を起こす企業とは?

このファンドはArk Investmentという会社が運用していますが(日興アセットマネジメントは単にファンド設定してるだけ)、「破壊的イノベーション」を起こす企業に特化して投資をしているファンド会社のようです。

我々も過去経験しているように、これまでも多くの発明(イノベーション)によって、便利な社会になってきました。その時々で、大きく関連企業の株価が上昇していたのは想像できますよね。

そしてこれからは

  • ゲノム解析
  • ブロックチェーン
  • 人工知能(AI)
  • ロボティクス
  • エネルギー貯蓄

だとArk社は注目しています。

今となっては当たり前のように使っているものも、当時はすごい発明だったはずですよね。どうしても普段株式投資をしてないので、生活と投資が結びつきません。

上の図に描かれていませんが、ここ10年だとFAANGsですよね。AppleのiPhoneに始まり、SNSが我々の生活の中心になるとは10年前は考えもしませんでした。そういう便利で、社会に必要とされてるものほど、是非株式投資してもらいたいですね。ただ日本株に多い「流行」の銘柄に投資しないように気をつけてください(ちょっと前だとライザップ、いきなりステーキとか)。

Ark Investとは?

Ark Investmentについてはこちらの専用サイトを見てもらえると、とても魅力的な投資会社だと感じることができます。

専用サイトの下の方にある各トピックのレポートも参考になると思います。

現在の投資先銘柄をチェック

それでは実際にどんな投資先へ投資しているのか見てみましょう。こちらが最新の保有上位10銘柄です。

正直この辺りはどのイノベーションファンド、次世代株ファンドも保有している銘柄です(笑)。

国ごとに見てみると、ほとんど米国の企業へ投資しているようです(それでいいと思います)。

結果、こちら設定来のチャート。パフォーマンスが上がるにつれ、資産残高も増えてますよね。

ただ公表されてるレポートを見ても、このファンドが他のファンドより優れているところは正直わかりませんでした。上のチャートを見てもらってわかるように、設定来、2020年3月のコロナ危機までは大して良い成績でもありませんでした。しかしコロナが発生し、世界中の人々のライフスタイルに変化が起こり、イノベーションが加速しましたよね。外には出ず、いつもステイホームして、TVを見たり、オンラインショッピングをしたり、PCやiPhoneで同僚、友人と会話をしたり。結果、たまたまタイミング良く上昇したんじゃないかという印象を受けます。

そう言われると確かにそうですね。たまたま設定が2年前でほとんどコロナの時期だったので、2.5倍になり、年率リターンも良く見えてるということですか。

投資先はたしかに良いと思いますし、投資家には是非投資してもらいたいんですけど、このファンドだから良いとまでは言えないですね。ただいずれにせよこうしたイノベーションファンド、次世代株ファンドへは資産の一部でも投資しておきましょう。長期投資してもらってもOKです。

【まとめ】このファンドでなくてもいいから、イノベーション銘柄へは投資しておこう

こうしたイノベーション銘柄への投資は大いにお勧めします。ただ個別銘柄だとやはり当たり外れやボラティリティが大きいので、こうした銘柄こそファンドを介して分散投資しておきたいですね。

他にもオススメのイノベーションファンドがあれば知りたいです。

各証券会社で必ず取り扱ってるものがあるので、その中から選べ馬いいと思います。またNISA、iDeCoなど積立も同じ理屈で、こうしたイノベーションファンドへ投資しておいてください。もしその選択肢がファンドラインナップにないようなら、その積立自体、見直した方がいいかもしれませんね(プラットフォームの問題)。

まとめ

  • これから積極投資するならイノベーション(次世代)銘柄
  • リスク取りたくない投資家もインフレヘッジで少しは持とう
  • 今取引ある証券会社の中で選べばOK
  • 積立してたら、もう一度投資先をチェック

先日私が講師した「新オフショアファンドセミナー」でも、セミナー後アンケートを見ると『次世代株ファンド』が最も人気がりました。保守的な日本の個人投資家も注目しているようですね。日本の銘柄がほぼゼロなのは寂しい限りですが(笑)。

著者プロフィール

河合 圭
河合 圭
<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長

<趣味>
ダイビング、クルージング、自然

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