東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン 

こんにちは、K2 College河合です。

本日は野村證券で新しく取扱開始した東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンを解説します。名前の通り日本株ファンドなので、最初からいいイメージはないのですがw、日本のファンド会社が調査もろくにできない海外に手を出すのも怖いですから、良いファンドなのかどうかチェックしようと思います。

今更日本株に投資しようなんて思えませんが、日本株ならインデックスでいいんじゃないでしょうか。

皆さん、そう思っていることと思いますが、最近はインデックスよりも良い運用をしているからこそ、販売するんでしょうね。

  • 動画解説
  • オーナー企業とは?
  • インデックス(TOPIX)との比較

動画解説

オーナー企業とは?

会社のオーナー(株主)と経営者(社長)が一緒とは限らないですよね。上場していなければ大体はオーナー=経営者ですけれど、上場してしまっていると、オーナーが保有していた株式を市場に出し、個人株主を増やしたということですから、その先、オーナー経営者としてい続ける経営者もいれば、株主から追い出されてしまうケースもあります。また後継問題で、オーナー家族ではない役員が引き継ぐケースもあります。

それを一軒一軒企業訪問し、ヒアリングを重ねて投資先を決めます。このファンドマネージャー、リサーチャーの立場が一番いいですよねw

以下、本ファンドが公表している投資先オーナー企業例です。

意外な企業がオーナー経営者なんですね。

私もリサーチをしたことなかったので、勉強になりました。面白い観点です。

インデックス(TOPIX)との比較

投資家にとって大事なのは、オーナー経営者なのかどうかではなく、株価が上がるかどうか?ですよね。こちら2013年以降のTOPIXとの比較で見ると、大きく上回っていることがわかります。オーナー経営者の方が、責任感からなのか、やはり一番自分の会社のことを理解しているからなのか、自分の資産も連動するからなのか、結果的にその他株主にとっても良い結果となってます。

暦年で見ても、2021年以外は全勝です。相場の良い年、悪い年いずれもオーナー企業の方が強いようです。

この傾向は日本だけの話ではなく、米国でも同じ傾向のようです。論理的根拠があるようですね。

なんともビックリです。米国オーナー企業に投資するのが一番良さそうですがw、それでもこのファンドも魅力的ですね。

同じ日本語を話す日本のオーナー企業とはいえ、なかなか個人投資家が経営者に会えるわけではないですから、このファンドを通して投資するのも良いかもしれませんね。あとこのファンドの中で投資されてる銘柄を個別に保有し、その株主総会でオーナー経営者の声を直に聞くのも良い勉強になりそうですね。

まとめ

  • オーナー企業へ投資しよう
  • 直に経営者の声を聞こう

私は野村の営業マンだったり、今は未上場企業のオーナー経営者をしていることもあり、経営者と話す機会は普通の方よりはかなり多い方ですが、それでも上場企業の経営者と話す機会はほとんどありません。なので、こういう視点で投資(株)と関わることは、とてもいいことなんじゃないでしょうか。こういったテーマ型ファンドはオフショアファンドでも海外積立でも見たことがありませんでした。

著者プロフィール

河合 圭
河合 圭
<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長

<趣味>
ダイビング、クルージング、自然

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