こんにちは。K2 College大崎です。
以前のブログ「株価の先行指標「SOX指数」を参考にして、投資戦略を見直そう」でSOX指数について取り上げましたが、その景気の先行指標であるSOX指数の下落が止まりません。
年初来でマイナス46%近くまで下落が進行しております。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で自動車向けの供給が逼迫し、半導体不足が問題となっておりましたが、ブログを書いたタイミングではスマートフォンやパソコン向けの需要が減少して、世界的な供給不足に陥っていた半導体に減速の兆しが出てきたようでした。
しかしながら、最近では企業の業績が市場予想を下回ったり、供給調整のために生産を削減する企業のニュースが出てきておりますが、半導体株にはさらなる下落圧力にさらされております。

SOX指数は株価の先行指標でもあると言われておりますが、NASDAQ100指数やS&P500指数も年初来安値を更新しておりますので納得ですね。
- Direxion デイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS)
- まだ(SOXS)への投資妙味はあるか
Direxion デイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS)
半導体株指数(SOX)が年初来でマイナス46%まで下落する中、「Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS)」は年初来で134.75%のプラスリターンを上げております。

直近1ヶ月では68.80%ものリターンを上げており、このETFに投資している方はニンマリ(^^)ですね。

Direxion デイリー半導体株 ベア3倍ETF(SOXS)は、手数料および費用の控除前の段階で、ファンドの日次基準価額の値動きがPHLX半導体セクターインデックスの値動きの反対の3倍となる投資成果を目指します。
半導体株指数(SOX)が下落すると、SOXSのリターンは3倍上昇するというものです。

なお、Direxion デイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS)を構成している上位TOP10企業と構成セクターの内訳は以下のとおり。

まだ(SOXS)への投資妙味はあるか
SOXSは半導体株指数(SOX)が下落すると、そのリターンは3倍上昇するというものでした。
まず、これから1ヶ月、米企業の7-9月期決算発表が本格化してきますが、半導体株指数(SOX)を構成している企業群からどのような決算発表がなされるかです。
個人的には厳しい内容が出てきて半導体株指数(SOX)は下落し、反対にSOXSは上昇すると考えております。
また、金利上昇が落ち着くまで半導体関連株は調整局面が続くと思いますので、11月2日に開催されるFOMCで示唆されている0.75%の利上げもSOXSにはプラス要因だと思います。

そして、米国ではCHIPS法が成立し、今後5年間で半導体メーカーに527億ドルが投入されますが、しばらくは金利上昇や供給過剰といった課題に直面すると思います。
景気減速の懸念もあり、これは金利上昇にとってはプラス要因ですが、供給過剰にとってはマイナス要因となります。
まとめ
- 金利上昇や供給過剰が落ち着くまで「SOX指数」はまだ下げる
- 当面は「SOXS」への投資妙味は続く
リターンを得られずに悩んでいる方は、こちらからご相談ください。
著者プロフィール

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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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