こんにちは、K2 College 松本です。
今回はオリックス生命の「ライズ・サポート・プラス」を解説していきます。
死亡保障に備えられて、掛け捨てではないので契約しました。
確かに終身保険は貯蓄機能を兼ね備えた保険商品ですが、そもそも日本の終身保険という商品のコスパを考える必要があります。貯蓄の仕方は生命保険以外にもありますし、死亡保障も敢えて終身保険で備えなくても大丈夫です。
- 動画解説
- オリックス生命は代理店販売がメイン
- 持病があっても加入しやすいが、終身払しか選べない終身保険
- いずれ保険金以上の保険料を払うことに
- 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
動画解説
オリックス生命は代理店販売がメイン
会社概要
オリックス生命はオリックス100%出資の日本の生命保険会社です。1991年4月にオリックスとユナイテッドオブオマハ生命保険会社(米国)の合弁会社として「オリックス・オマハ生命保険株式会社」が設立されました。1992年11月にオリックスグループ100%出資となり、1993年2月「オリックス生命保険株式会社」に社名変更して現在に至っています。販売チャネルのメインは保険代理店、金融機関代理店、インターネット(通信販売)で、2016年から対面直接販売を行っています。
会社設立:1991年4月12日
資本金:590億円
総資産:2兆2,718億円(2020年度)
保有契約高:14兆941億円(2020年度)
保有契約件数:479万件
格付情報
R&I:AA-(2021年6月30日現在)
ソルベンシーマージン比率
1,517.0%(2020年度)
オリックスという会社は身近によく聞くので親しみはありますね。
イメージだけで判断するのはダメですが、実際に格付の評価は高いので健全な会社と言えます。会社の総資産だけでいえば「中の下」くらいです。
持病があっても加入しやすいが、終身払しか選べない終身保険
契約概要
商品名:RISE Support Plus[ライズ・サポート・プラス]
正式名称:無配当 引受基準緩和型終身保険(低解約払戻金型)(2019)
契約年齢:20歳〜85歳
保険期間:終身
払込期間:終身払
払込頻度:月払、半年払、年払
保険金額:100万円〜(100万円単位) *1
健康体割引:なし
告知:引受基準緩和型 *2
*1 20歳〜49歳は200万円から
*2 告知内容は下記
保障内容
被保険者が死亡した時に保険金額を受け取って契約終了です。
商品解説
- 告知が緩い
- 低解約返戻金型
- 終身払しかない
ということです。
上記で説明した通り告知が緩いので、持病や通院中、入院や手術歴がある方でも加入しやすいです。
低解約返戻金タイプは保険料の割引がある代わりに払込期間中の解約返戻率が本来の70%になる仕組みですが、払込が終了すると元に戻るので将来の返戻率を高くすることができます。しかし、この商品の保険料払込期間は終身払しかないので、デメリットにしかなりません。他社の低解約返戻金型終身保険では10年や15年と短い払込期間が選択できるので、それを教育資金準備に充てたりしますが、この保険ではそれができません。掛け捨ての同じ感覚ですね。
低解約返戻金型で割引があると言われたので喜んでいましたが、たしかに終身払だと意味ないですね。。。
その通りです。しかも、長く保険料を支払っていくと逆ザヤがおきます。
いずれ保険金以上の保険料を払うことに
契約例を見ていきましょう。
契約例
契約年齢:60歳 男性
死亡保障:300万円
保険期間:終身
払込期間:終身払
払込頻度:月払
保険料:15,222円
<総支払保険料の推移>
10年後(70歳):1,826,640円
20年後(80歳):3,653,280円
30年後(90歳):5,479,920円
40年後(100歳):7,306,560円
終身払は生きてる限り保険料を支払うため、77歳以降は死亡保険金額以上の保険料を払っていくことになります。解約しようと思っても返戻率はだいたい60%前後なので、77歳までに死亡する以外は損失が確定する契約です。貯蓄機能はありますが元本割れにしかならないので、最初から掛け捨ての収入保障保険を利用して安い保険料で備え、貯蓄は別で行いましょう。
これを見ると契約する気にはなりませんね。
それが正しい判断です。
もし終身保険を検討されているなら海外の終身保険や個人年金保険を選択肢にいれてみてください。海外なら1,000万円の死亡保障に対して総支払保険料が130万円くらいです。返戻率は15年後で125%、20年後で180%、30年後で440%となり長期で実質利回りで6%以上が期待できます。詳しくは下記の入門書をダウンロード(無料)して一読ください。
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契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
終身保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立が出来ることですが、日本の終身保険は
・貯蓄性が低すぎる
・死亡保障に対する保険料が高い
という理由でオススメできません。
見直したいのですが、どうしたらよいでしょうか?
契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、下記から私に直接相談してください。保障と貯蓄の備え方をアドバイス致します。
※直接相談(無料)
まとめ
- 加入するのはやめよう
- 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
- 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(終身保険はしないで)
また貯蓄だけが目的の方は、下記の入門書を一読ください。
※【入門書】公的年金に依存しない自分年金を準備するための入門書
※【入門書】子供のためにベストな学資保険に入るための入門書
著者プロフィール
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大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。
外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。
また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。
そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。
クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。
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