日本生命 グランエイジ[Gran Age] ニッセイ長寿生存保険(低解約払戻金型)

こんにちは、K2 College 松本です。

今回は日本生命の個人年金保険グランエイジ[Gran Age]」を解説します。

長生きの時代なので終身年金があると安心だと思い、検討しています。

いきなり結論になってしまいますが、やめた方がいいです。貯蓄の方法は保険だけではありません。老後資金準備でしたら他にもっと効率の良い手段がありますので、一緒に確認していきましょう。

  • 日本生命は業界最大手
  • 低解約返戻金型の個人年金保険
  • 年金受取返戻率は25年で104%、終身年金は7割の人が元本割れ
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

日本生命は業界最大手

会社概要

1889年に創業した、日本で3番目に古い生命保険会社である。1899年に保有契約高が業界首位となり、現在までこれを保持している。会社形態は相互会社であり、株式会社ではない。2010年4月に、それまで相互会社であった第一生命が株式会社化したものの、日本生命は株式会社に転換する考えはないと説明している。2015年3月現在、日本生命の投資先は公社債(37.0%)、株式(14.8%)、外国証券(26.4%)、貸付金(13.7%)、不動産(2.8%)などとなっている。

創立:1889年7月4日
従業員数:76,792名(うち内勤職員21,117名)
総資産:88兆3,819億円(2022年3月末)

格付情報

R&I:AA
S&P:A+
Moody’s:A1

ソルベンシーマージン比率

1,120.3%(2022年3月末時点)

こうして改めて見ると、とんでもなく大きい保険会社ですね。

説明するまでもないですが、日本では最大手の保険会社ですね。会社規模、格付け、ソルベンシーマージン比率からも十分に信頼できる会社です。

低解約返戻金型の個人年金保険

契約概要

商品名:グランエイジ[Gran Age]
正式名称:低解約払戻金型
契約者年齢:50歳〜86歳(男性)、50歳〜85歳(女性)
年金受取方法:10年確定年金
、5年保証期間付終身年金
払込期間:契約年齢によって異なる
払込頻度:月払、年払

保障内容

  • 契約者が保険料払込期間中に死亡した時は、それまでに払った保険料が死亡保険金として受け取って契約は終了。
  • 満期になると年金原資を一括で受け取るか、10年確定年金または5年保証期間付終身年金として受け取れる。

商品解説

低解約返戻金型個人年金保険です。年金開始年齢を決めて、その年齢まで保険料を払い込み、年金は確定年金または終身年金を選択できます。生きてる限り受け取れる終身年金は長生きの時代には安心できる受取方法ですが、如何せん元本割れして損をする確率が高いので注意が必要です。

保証と付いているから元本割れしないと思っていましたが違うのでしょうか?

終身年金を受取始めて直ぐになくなった場合は元本割れします。次のチャプターで返戻率や仕組みを説明します。

保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。
『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?

年金受取返戻率は25年で104%、終身年金は7割の人が元本割れ

10年確定年金5年保証期間付終身年金の契約例を見ていきましょう。

契約例

契約者年齢:50歳 男性
払込期間:65歳
年金受取開始:65歳
払込頻度:月払

保険料:29,994円

10年確定年金

総支払保険料:5,398,920円
年金額:561,900円
総受取年金額:5,619,000円

返戻率:104%

保険料を15年間支払って、10年間かけてゆっくり年金受取にしても4%しか増えません。トータル25年の時間を使ってこの結果は流石に酷すぎます。

5年保証期間付終身年金

総支払保険料:5,398,920円
年金額:215,600円


<総受取年金額と返戻率>
5年後(70歳):1,078,000円(19%)

10年後(75歳):2,156,000円(39%)
20年後(85歳):4,312,000円(79%)
30年後(95歳):6,468,000円(119%)

保険料を15年間支払って、終身年金として受け取る場合は26年後(91歳)でようやく損益分岐点を超えます。つまりそれより前で亡くなると元本割れします。5年以内に亡くなったときは最低でも5年分は受け取れますが、それでも総支払保険料の19%しか受け取れません。シンプルに利益が出る条件が厳しいかなと思います。

確かに結構な確率で元本割れしそうですね。もっと効率良く貯める方法はあるのでしょうか?

はい、あります。
資産形成の期間は「海外積立(元本確保型プラン)」をすることで15年で140%の返戻率になります。その後はまとまった資金を「新海外個人年金」に預けて好きなタイミングで引出ながら残った資金は運用する。
という方法です。

それぞれの商品は、下記の入門書にまとめているのでダウンロードして一読ください。
『海外積立入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】
『海外個人年金入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

何十年もの時間を使って数%しか増えていないのは勿体ないです。時間は有限なので、少しでもお金が働きやすい場所に置いてあげましょう。増やしながら切り崩していくことで、老後の生活資金を長持ちさせ、安心して暮らしましょう。

見直したいのですが、既に加入している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保険で貯蓄はやめよう(個人年金保険はしないで)

また、まとまったお金がある場合は下記の入門書も効率の良い資産運用ができるので一読ください。

『海外個人年金入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

『海外投資入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/8983/trackback