こんにちは、K2 College河合です。
本日は大和証券で新しく販売開始した「フィデリティ世界バリュー株式ファンド(愛称:Value of Values)」を解説します。野村證券でも「ティー・ロウ・プライス 米国割安優良株式ファンド」を解説しましたが、今更バリュー株か・・・という気もしますが、当然永遠バリュー株投資というやり方はあり、投資する価値があるものですよね。
最近は株価上昇で、株式投資も慣れてきました。ただバリュー投資というのはしたことがありません。昔からあるんですね。
- 動画解説
- フィデリティ社のバリュー投資
- これまでの素晴らしい実績がこれからも続くか?
- バリュー投資をするなら長期投資で
動画解説
フィデリティ社のバリュー投資
フィデリティ社がファンドビジネスだけをやっていて、業界No1の大きな会社というのは有名ですが、そのフィデリティ社のバリュー投資はどんな特徴があるのか見てみましょう。
バリュー投資は特に企業調査が大事ですが、年間12,000回の企業訪問をしているそう。
リサーチャーは世界で350名以上。ただしやはり米国に多いため、米国株が得意なファンドです。
主に3つのポイントで投資先企業を決めるようです。
- 将来の収益力
- 変化の可能性
- 手付かずの価値
特に変化が激しく、イノベーションを続けないと生き残ることも価値を出し続けることもできない時代ですから、単に現在の企業価値だけでなく、変化できるかどうかをチェックしているというのはいいことですね。
とはいえ、誰もが注目している成長企業に投資することと比べ、企業発掘することがどれほど差をつけられるかを知りたいです。
はい、それが見極め難しいところですよね。見極めるポイントはやはりこれまでの運用実績しかありません。歴史が長く、最も大きな会社ということなので、これまでの実績を見てみましょう。
これまでの素晴らしい実績がこれからも続くか?
こちら1978年からの参考ファンドのパフォーマンスです(決してこのファンドに投資するわけではありません)。
1978年からの投資データがあることがすごいですが、それだけ古い投資手法ということでもあります。リーマンショック後の金融危機、コロナショックの下げ幅がすごいのが気になりますが、それでも長期投資をしていたら、戻りも大きかったという点は評価できると思います。大きく下げた時こそ、割安株に投資したいですよね。
こちらITバブル時からの成績。
日本で言えば今の楽天、サイバーエージェント、ライブドアのような、なんでもいいからインターネット企業って言っておけば株買ってもらえる!という時代にしっかり目利きをしていたかどうか?というのはバリュー株投資でとても重要なポイントになります。
このパフォーマンスを見てみると、逆にバブル時には上昇せず、それ以降10年に渡って成長できた株を見つけていた、ということがわかります。つまり短期的な投資では利益はそれほど見込めず、長期投資をしようということになりますね。
本当だ、わかりやすいですね。フィデリティ、いいファンド会社ですね。
はい、いいファンド会社だと思います。あとはこれからのイノベーションの時代に、どれほどこの投資手法が継続できるか、ということでしょうか。私はまだまだFAANGsでも次世代株(テスラなど)でも上昇すると思っているので、そういったグロース投資と両方するのがいいんじゃないかと思います。
バリュー投資をするなら長期投資で
それでは現在、どんな投資先を保有しているのか見てみましょう。
やはり米国がほとんどです。情報技術よりもサービス、金融に重きを置いているというのが、さすがバリュー株投資です(笑)。
こちらこれまで実際に投資していた銘柄例です。
この時代に自動車ディーラーに投資というのがすごい(笑)。2年半で3.9倍になってます。
こちら直近の組入上位10銘柄。私が知っている会社、一社もないです。。それだけ手数料払ってファンドとして投資したもらうだけの価値あるってことですね。
私も知ってる会社一つもありませんでした・・・。これだけの人数でちゃんと会社訪問しようと思ったら、237銘柄くらいがちょうどいい本数なんでしょうね。
このファンドは同じバリュー投資のファンドと言っても、色がありましたよね。フィデリティ、いい会社のようです。今後のパフォーマンスが楽しみです。また数年後に見てみようと思います。
まとめ
- フィデリティのバリュー投資は魅力的
- 長期投資用ファンドとして少し持っておこう
- バリュー投資とグロース投資、両方同時にしよう
著者プロフィール
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<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長
<趣味>
ダイビング、クルージング、自然
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