こんにちは、K2 College 松本です。
今回は住友生命の個人年金保険「たのしみ未来」を解説します。こちらは住友生命の商品ですが、みずほ銀行で販売されている商品になります。コスパや保障内容を含めて、日本の終身保険はどういうものなのか確認してください。
銀行で勧められて、老後資金準備の為に個人年金を始めようと考えています。
いきなり結論になってしまいますが、やめた方がいいです。貯蓄の方法は保険だけではありません。老後資金準備でしたら他にもっと効率の良い手段がありますので、一緒に確認していきましょう。
- 動画解説
- 住友生命は日本の4大生保の一角
- 普通の個人年金保険
- 満期返戻率は25年で107.3%、実質利回りは0.45%
- 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
動画解説
住友生命は日本の4大生保の一角
会社概要
住友グループに属する保険相互会社で、総資産、経常収益、保険料収入で業界第4位、4大生保の一角(日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命)です。
前身会社である『日之出生命保険会社』が1907年5月に創業。1925年、住友合資会社が日之出生命保険株式会社の経営を引き継ぎ、1926年5月に商号を『住友生命保険株式会社』に変更した。第二次世界大戦後の財閥解体並びに「財閥商号の使用禁止等に関する政令」により、住友連携各社が「住友」の商号を名乗れなくなったため、1947年8月に『国民生命保険相互会社』を設立。1952年5月、財閥商号の使用禁止等に関する政令の廃止により、住友連携各社が再び「住友」の商号を名乗ることが可能となったため、同年6月、名称を『住友生命保険相互会社』に変更。2001年11月、株式会社三井住友銀行、三井住友海上火災保険株式会社、三井生命保険株式会社との全面提携について合意した。これを受けて、2002年12月、運用子会社5社統合による新会社「三井住友アセットマネジメント」のほか、2010年4月、三井生命との共同出資による生命保険子会社『メディケア生命』等が営業を開始している。
正式名称:住友生命保険相互会社
設立時期:1907年5月
営業拠点:87支社 1,451営業所(2021年3月末時点)
総資産:41兆940億円(2021年3月末時点)
エンベディッドバリュー(EV):4兆4,892億円(2021年3月末時点)
格付情報
S&P:A+ (2021年3月末時点)
R&I:AA- (2021年3月末時点)
Moody’s:A1 (2021年3月末時点)
ソルベンシーマージン比率
862.5% (2021年3月末時点)
歴史が長い会社は安心できますね。
日本の4大生保の一角なので、歴史もあります。また、会社規模はもちろんですが、格付け、ソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。
普通の個人年金保険
契約概要
商品名:たのしみ未来
正式名称:5年ごと利差配当付生存保障重視型個人年金保険(14)Ⅰ型
契約者年齢:0歳〜75歳
払込期間:10年〜50年
保険料払込満了年齢:19歳〜85歳
据置期間:0〜15年
年金受取開始年齢:19歳〜85歳
確定年金:5年、10年、15年
払込頻度:月払、半年払、年払
保障内容
- 契約者が保険料払込期間中に死亡した時は、それまでに払った保険料が死亡保険金として受け取って契約は終了。
- 満期になると年金原資を一括で受け取るか、確定年金(5年、10年、15年)として受け取れる。
商品解説
ごくごく普通の個人年金保険です。年金開始年齢を決めて、その年齢まで保険料を払い込む(全期払)か、早目に払い終えて年金開始まで据え置く(短期払)という選択肢があります。据置期間は0〜15年の範囲で設定でき、据え置くほど返戻率は高くなります。年金は確定年金で5年、10年、15年から選択できます。保険会社の運用によって積立配当金がでれば、基本年金額に上乗せされ年金として受け取れます。
国の年金だけでは不安なので1つくらい入っておくほうが良いと感じました。
もちろん国の年金はアテにできないので、何かしら備えをしておかないといけませんが、返戻率が残念な結果になっています。次のチャプターで返戻率や実質利回りを確認してください。
保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。
『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?
満期返戻率は25年で107.3%、実質利回りは0.45%
契約例
契約者年齢:40歳 女性
払込期間:10年
据置期間:15年
年金受取開始:65歳
確定年金:10年
払込頻度:月払
保険料:30,000円
総支払保険料:3,600,000円
<一括受取>
年金原資:386万円
返戻率:107.3%
実質利回り:0.45%
<10年確定年金>
基本年金額:393,900円
総受取年金額:3,939,000円
返戻率:109.4%
実質利回り:0.45%
保険料を10年間支払って、15年間寝かして7%しか増えません。年金受取にすると少し増えて9%ですが、トータル45年の時間を使ってこの結果は流石に酷すぎます。
もっと効率良く貯める方法はあるのでしょうか?
はい、あります。
15年で140%、20年で160%の返戻率が保証されている元本確保型プランや、より積極的に運用して増やしていく変額プランなどがあります。
老後資金の備え方ついては、下記の入門書にまとめているのでダウンロードして一読ください。
※『海外積立入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】
契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
何十年もの時間を使って数%しか増えていないのは勿体ないです。時間は有限なので、少しでもお金が働きやすい場所に置いてあげましょう。複利の効果を上手く使えば30年後には何倍もの資産にすることができます。「保障は保障、貯蓄は貯蓄」と分けて準備しましょう。
既に加入している場合はどうしたらいいでしょうか?
契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。
※直接相談(無料)
まとめ
- 加入するのはやめよう
- 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
- 日本では保険で貯蓄はやめよう(個人年金保険はしないで)
また、まとまったお金がある場合は下記の入門書も効率の良い資産運用ができるので一読ください。
『海外個人年金入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】
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著者プロフィール
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大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。
外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。
また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。
そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。
クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。
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