こんにちは、K2 College 松本です。
今回はアクサ生命の「アクサの一生保障の終身保険」を解説していきます。
将来の貯蓄と死亡保障も準備できるので契約しました。
確かに終身保険は貯蓄機能を兼ね備えた保険商品ですが、そもそも終身保険という商品のコスパを考える必要があります。貯蓄の仕方は生命保険以外にもありますし、死亡保障も敢えて終身保険で備えなくても大丈夫です。
- 動画解説
- 損保系の保険会社で、格付けもしっかりしている
- 低解約返戻金型の終身保険
- 解約返戻率は31年で102%、実質利回りは年0.16%
- 契約はしない。既に契約している人は個別に相談してください。
動画解説
損保系の保険会社で、格付けもしっかりしている
会社概要
アクサ生命保険株式会社は日本に本社をおく外資系生命保険会社で、フランス発祥の保険企業であるアクサが日本に設立したアクサ生命と、日本団体生命が統合して生まれた生命保険会社です。アクサグループは世界54カ国、約1億500万人の顧客を持つ世界最大級の保険グループです。
設立:1994年7月
総資産:7兆4,709億円(2021年3月31日時点)
保有契約件数:487万件(2021年3月31日時点)
格付情報
S&P:A+ (2021年6月25日時点)
ソルベンシーマージン比率
753.0% (2021年3月末時点)
外資系だったんですね。CMなどで広告をよく見るので身近に感じている会社です。
そうですね。岡田将生さんの印象が強いですね。
イメージだけで決めるのはダメですが、格付け、ソルベンシーマージン比率ともに十分信頼に値する会社です。
低解約返戻金型の終身保険
契約概要
商品名:アクサの「一生保障」の終身保険 保険料長期割安型〔無配当終身保険(低払いもどし金特則付)〕
契約年齢:5歳〜65歳
保険期間:終身
払込期間:15年、20年、55歳〜80歳まで(5歳刻み)、終身払
払込頻度:月払、半年払、年払、前納
保険金額:300万円〜7億円
※ 保険金額1,000万円以上の場合は割引がある
保障内容
<主契約>
被保険者が死亡または高度障害になった時に保険金額を受け取って契約終了です。
<特約>
生活障害保障型逓減定期保険特約
死亡したときや高度障害状態・要介護状態などに該当したときに、保険金を受け取れます。保険期間の残存年数×保険金額が受け取れます(最低保証5年)。
非更新型定期保険特約
死亡または所定の高度障害状態に該当したときに、保険金を受け取れます。
非更新型家族収入特約
死亡または所定の高度障害状態に該当したときから、この特約の保険期間満了の日まで、年金を受け取れます。
※生活障害保障型逓減定期保険特約と重複して付加できません。
災害割増特約
災害(不慮の事故や所定の感染症など)を要因として、死亡または所定の高度障害状態に該当したときに、保険金を受け取れます。
傷害特約
災害(不慮の事故や所定の感染症など)を要因として、所定の障害状態に該当したときに、保険金を受け取れます。
商品解説
円建の終身保険です。
特徴は
という点だけです。
低解約返戻金とは?
低解約返戻金型は通常の終身保険よりも保険料が安くなります。しかし、デメリットもあって保険料払込期間中は本来の解約返戻金の70%になってしまいます。保険料の払込が終了すると通常の終身保険と同じ解約返戻金になります。つまり
・払込期間中に解約すると本来の解約返戻金の3割減になるけど、保険料を割引するよ
・ちゃんと払込満了を迎えると、本来の解約返戻金に戻すよ
ということです。なので払込終了まで支払うことができれば低解約返戻金タイプの方が保険料の支払金額が少ないので、返戻率が高くなりますが、払込期間中に減額、解約、払済などをする時には不利になります。
保険料が割引になるのは嬉しいですね。
そうですね。
ただ、死亡保険金に対する保険料がそもそも高いので、低解約返戻金型であろうとなかろうとおすすめできません。死亡保障を準備するなら掛け捨ての商品の方が安くて大きな保障になります。またこの終身保険の貯蓄性を考えると、貯蓄と保障を分けて準備した方が大きな保障で効率よく資産形成も行えます。
貯蓄性については、次のチャプターで解説します。
解約返戻率は31年で102%、実質利回りは年0.16%
パンフレットに記載されている契約例を見ていきましょう。
契約例
契約年齢:35歳 男性
死亡保障:1,000万円
保険期間:終身
払込期間:65歳まで
払込頻度:月払
保険料:26,270円
総支払保険料:9,457,200円
上記が解約返戻金の推移になります。
返戻率では
31年後(66歳):102%
40年後(75歳):103%
50年後(85歳):104%
返戻率だと数字が大きくなるので増えてる気がしますが、払込終了の31年後で2.6%、その後20年間寝かせた50年後で4.7%しか増えていません。
それぞれを実質利回りで計算すると。
31年後(66歳):0.16%
40年後(75歳):0.15%
50年後(85歳):0.13%
となります。預ける期間が長くなると利回りが悪くなるという謎の現象も起こっています。
また死亡保障1,000万円に対して総支払保険料9,457,200円を支払うので、最終的に保険会社の上乗せは54万円しかありません。
実際の利回りだとめちゃくちゃ低く感じます。
でも死亡保障は総支払保険料よりは多いので損はしないですね。
はい。しかも30年以上預けてようやくその数字です。
確かに死亡保障は支払った保険料以上はありますが、海外の終身保険では支払った保険料の7倍以上の死亡保障が付くものがあります。貯蓄性も高く、実質利回りで5%以上が期待できます。詳しくは下記の入門書をダウンロード(無料)して一読ください。
※【入門書】家族のために死亡保障を準備するための入門書
契約はしない。既に契約している人は個別に相談してください。
終身保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立が出来ることですが、日本の保険は
・貯蓄性が低すぎる
・死亡保障に対する保険料が高い
という理由でオススメできません。
既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?
契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。
※直接相談(無料)
まとめ
- 加入するのはやめよう
- 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
- 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(終身保険はしないで)
また教育資金準備や貯蓄だけが目的の方は、下記の入門書を一読ください。
※【入門書】公的年金に依存しない自分年金を準備するための入門書
※【入門書】子供のためにベストな学資保険に入るための入門書
著者プロフィール
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大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。
外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。
また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。
そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。
クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。
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