現代日本の大衆は、「ふるさと納税」「ポイント還元」「マイル」に異様なほど熱中しています。SNSやYouTubeでは「どこで寄附すると還元率が高いか」「このカードで決済すれば2倍お得」「マイルでハワイ旅行!」といった情報が氾濫し、多くの人が時間とエネルギーをそこに費やしています。だが、その一方で、もっと根本的に必要な「老後の年金準備」「長期積立投資」については目を背け続けています。これはまさに、目先の小銭に踊らされ、本質を考えない大衆心理の典型です。
- ふるさと納税・ポイント・マイルの魅力
- 大衆が群がる心理
- 感情型大衆の典型行動
- ビジネスと行政の構図
- 大衆の末路
ふるさと納税・ポイント・マイルの魅力

• ふるさと納税:実質負担2,000円で豪華な返礼品がもらえる。
• ポイント還元:キャッシュレス決済で数%の割引感覚。
• マイル:普段の支出を「夢の旅行」に変換できる幻想。
これらは「得している感覚」を刺激する仕組みであり、人々の「損をしたくない」という感情を見事に突いています。
大衆が群がる心理

• 不安より安心
→ 老後資金や年金問題という大きな課題には向き合いたくない。だから「小さなお得」に逃げる。
• 即効性の快楽
→ 積立投資の成果は20〜30年後。だがポイントは今日すぐに貯まる。大衆は待てない。
• 同調圧力
→ 「ふるさと納税やってる?」と聞かれると、やってない自分が損している気になる。
結局、彼らは合理的に考えているのではなく、「今この瞬間の安心・お得感」に支配されているのです。
感情型大衆の典型行動

• 制度の本質を理解しない
→ ふるさと納税は「節税」ではなく「税の前払い+自治体間の取り合い」なのに、それを知らない。
• 小銭を拾って大金を失う
→ ポイントで数百円得しても、年金準備を怠れば老後に数千万円不足。
• 自分を投資家だと勘違い
→ 「マイルで得した」「返礼品で生活費が浮いた」と言いながら、資産形成には無関心。
大衆にとって重要なのは「合理的な人生設計」ではなく、「今すぐ感じられる得した気分」なのです。
ビジネスと行政の構図

• 自治体:ふるさと納税で一時的に財源を得るが、制度全体は歪みを生んでいる。
• 企業:ポイント還元で顧客を囲い込み、実際には消費を増やさせる。
• 航空会社:マイルで「無料旅行」の幻想を与え、結局は運賃や年会費で利益を回収。
つまり、大衆が得しているつもりで、実は制度や企業のマーケティングに踊らされているだけなのです。
大衆の末路

ふるさと納税で和牛を食べ、ポイントで数百円得して、マイルで一度ハワイに行った。だが老後に振り返れば、年金は不足し、積立も足りず、生活は不安定。
大衆は「せこいお得」に満足する代わりに、人生の本丸である「老後の資産形成」を失ってしまうのです。
ポイント付くからいつもより多く買いすぎて金欠ということ何回もあります。
会社員や公務員であっても自分の人生を経営しないといけないので、収入と支出のバランスを考えて毎月の余剰資金と資産形成の予算を決めて行動しましょう。
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まとめ
• ふるさと納税・ポイント・マイルは「得している感覚」を刺激する仕組みで、大衆はそこに群がる。
• 感情型大衆は即効性のある小さな得に夢中になり、本当に必要な年金準備や積立投資を考えない。
• ビジネスと行政は、この心理を利用して利益や制度維持を図っている。
• 結局、大衆は「小さな安心を消費する代わりに、大きな不安を未来に先送りしている」だけ。
つまり、大衆は投資家でも生活防衛者でもなく、「せこいポイントに慰められる消費者」にすぎないのです。
著者プロフィール

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投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。
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