明治安田生命 つみたてドル建終身

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こんにちは、K2 College 松本です。

今回は明治安田生命の「つみたてドル建終身」を解説します。

利率2.4%で貯蓄もでき一生涯の死亡保障もあるので加入しようと考えています。

保険商品は『予定利率』『積立利率』と分かりにくい表現をしますが、これは『利回り』とは違います。実際の利回りがどれくらいなのか一緒に確認していきましょう。

  • 動画解説
  • 明治安田生命は日本で初めて設立された保険会社
  • 低解約返戻金型の米ドル建終身保険
  • 解約返戻率は15年で110%、実質利回りは1.27%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

明治安田生命は日本で初めて設立された保険会社

会社概要

三菱グループの明治生命保険と芙蓉グループの安田生命保険が、明治生命保険を存続会社として合併し発足した保険相互会社です。総資産、経常収益、保険料収入で業界第3位(かんぽ生命を除く)、4大生保の一角(日本生命保険、第一生命ホールディングス、明治安田生命、住友生命保険)。三菱・芙蓉グループに加え官公庁という強固な法人営業基盤を有しており、団体保険契約高は業界第1位である。また、財務の健全性に定評がある。

日本で初めて設立された生命保険会社である。前身会社である明治生命保険も安田生命保険も長い歴史を持ち、共に明治初期の創業である。明治生命保険は1881年(明治14年)7月9日に日本最初の生命保険会社として設立された。一方の安田生命保険も1880年(明治13年)に日本最古の生命保険組織として結成された共済五百名社をその起源とする。

正式名称:明治安田生命保険相互会社
営創業:1881年7月9日
事業所:1,047営業所(2021年4月1日時点)
総資産:42兆6,852億円(2021年3月末時点)
保有契約高:67兆9,840億円(2021年3月末時点)

格付情報

S&P:A+ (2021年8月23日時点)
R&I:AA- (2021年8月23日時点)

ソルベンシーマージン比率

1,069.1% (2021年3月末時点)

歴史が長い会社は安心できますね。

CMでも有名ですし、認知度は十分ですね。
また、格付けソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。

低解約返戻金型の米ドル建終身保険

終身保険 イラスト イメージ 英語

契約概要

商品名:つみたてドル建終身
正式名称:5年ごと配当付利率変動型積立終身保険(低解約返戻金型・指定通貨建)
契約者年齢:満18歳〜満85歳

被保険者年齢:0歳〜満85歳
保険期間:終身
払込期間:10〜30年払済(5年ごと)
払込頻度:月払、年払

低解約返戻金期間:第1保険期間のみで最長15年
第1保険期間の予定利率:契約時の利率で固定(毎月更改)
第2保険期間の予定利率:5年ごとに更改(最低保証0.25%)

保障内容

主契約

  • 死亡したときは、積立金額が死亡保険金として支払われます。
  • 不慮の事故が原因で死亡したときは、積立金額の1.1倍が災害死亡保険金として支払われます。

商品解説

低解約返戻金型の米ドル建終身保険です。この保険は保険料払込期間中(第1保険期間)は低解約返戻金型になりますが、低解約期間は最長15年なので保険料払込期間を20年としても15年以降は通常の解約返戻金になります。保険料の払込が満了すると第2保険期間に移行し、5年ごとに予定利率が更新されながら一生涯契約を継続することができます。保険金額や解約返戻金はドル建になりますが、保険料の支払いは円での固定されます。

図を見てもらえれば分かりますが、保険料払込期間中は死亡保障の上乗せがほぼありません。なのでそれまでに支払った保険料分が死亡保険金として支払われるようなイメージです。その分貯蓄性を高めているという商品です。それでも貯蓄性は低いので、貯蓄を目的で契約する必要はありません。

払込が終わると返戻率100%を超えますが、それでも低いのでしょうか?

日本のドル建終身保険の中では普通ですが、資産運用としてみた実際の利回りだと低いです。貯蓄の方法は保険だけではありませんし、一生涯の死亡保障を用意する場合は、死亡保障に対して総支払保険料がいくらになるのかを確認してください。次のチャプターで具体的なシミュレーションの数字を見ていきましょう。

保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。知らない方は併せて読んで頂くと理解が深まります。
『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?

解約返戻率は15年で110%、実質利回りは1.27%

契約例を見てみましょう。

契約年齢:30歳 男性
保険期間:終身
払込期間:15年払済
払込頻度:月払
保険料:10,000円

予定利率:2.4%(2022年5月時点)

総支払保険料:180万円(USD 13,817)
保険料払込終了時の死亡保険金:USD 15,305

<解約返戻金と返戻率の推移>
10年後(40歳):USD 6,818(74%
15年後(45歳):USD 15,305(110%


このようになります。実質利回りで計算すると下記の通りです。

<実質利回り>
15年後(45歳):1.27%


予定利率は2.4%ですが、保険料を支払った後の実質利回りは1.27%しかありません。そして、死亡保障の上乗せも10%くらいしかないのでほとんど貯まったものがそのまま死亡保険金になるという状態です。

確かに利回りでみると微妙ですが、銀行の金利より高いからアリかと思いました。

確かに銀行の金利よりは良いのですが、そこと比べても仕方がありません。一生涯の死亡保障を用意するという点でもコスパ悪いですし、貯蓄や資産形成という目線で考えると魅力は全くありません。一応米ドル建なのでインフレには対応できますが、利率の低さが大きな弱点です。

同じ米ドル建終身保険であれば、貯蓄と死亡保障の両立ができる海外の終身保険を選択肢にいれてください。海外であれば総支払保険料の3〜7倍もの死亡保障がありながらも実質利回り4〜6%ほどで運用もできます。
詳しくは下記の入門書をダウンロードして一読ください。
※『海外保険入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

終身保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立が出来ることですが、日本の保険は
・貯蓄性が低すぎる
・死亡保障に対する保険料が高い

という理由でオススメできません。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(終身保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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