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東京海上日動あんしん生命 マーケットリンク 新変額保険（有期型）

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こんにちは、K2 College 松本です。

今回は東京海上日動あんしん生命の変額保険「マーケットリンク」を解説します。日本で変額保険と言えば、アクサ生命の「ユニットリンク」、ソニー生命の「バリブルライフ」そして「マーケットリンク」の順番で認知度が高く契約されている方も多いと思います。そもそも変額保険とはどういう商品なのか？　実際に増えているのか？　などを確認していきましょう。

担当者に「この保険の『外国株式型』が一番増えているのでオススメです！」と勧められて加入しました。

確かにリターンがでてるので良い投資先の1つですが、盲信してゴリ押しで勧めてくる人には要注意です。

  • 動画解説
  • 東京海上日動あんしん生命は評価の高い会社
  • 変額保険という仕組みがダメだけど投資先としては優秀
  • 保障と貯蓄は分けよう！
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

東京海上日動あんしん生命は評価の高い会社

会社概要

東京海上日動あんしん生命は、東京海上ホールディングス100％出資の日本の生命保険会社です。1996年8月に「東京海上あんしん生命保険株式会社」として設立されました。2003年10月に「日動生命保険株式会社」と合併して現社名になっています。販売チャネルのメインは保険代理店（15,238店）と「ライフパートナー」という呼称の直接販売社員（770名）です。

会社設立：1996年8月6日
資本金：550億円
総資産：9兆4,918億円（2020年度）
保有契約高：31兆433億円（2020年度）
保有契約件数：608万件

格付情報

R&I：AA+（2021年7月1日現在）
S&P：A+（2021年7月1日現在）

ソルベンシーマージン比率

1,430.1％（2020年度末）

CMのキャラクターの印象が強いですね。また東京海上は大きな会社なので安心感もあります。

イメージだけで判断するのはダメですが、実際に格付の評価は高いので健全な会社と言えます。ちなみにイメージキャラクターの「あんしんセエメエ」は三谷幸喜さんが声を担当しています。

変額保険という仕組みがダメだけど投資先としては優秀

契約概要

商品名：マーケットリンク
正式名称：新変額保険（有期型）［無配当］
契約年齢：0歳〜65歳
保険期間：15年以上かつ満了時年齢80歳以下
払込期間：保険期間と同じ
基本保険金額：200万円〜7億円（10万円単位）

保障内容

  • 死亡や高度障害になったときに、基本保険金額（最低保証）または積立金額のいずれか大きい金額を受取ることができます。
  • 保険の満了時に生存していたときに、特別勘定資産の運用実績に応じた満期保険金額（保険期間満了日の積立金額）を受け取れます。

商品解説

変額保険とは、預かった保険料の一部を運用し、運用実績によって将来受け取る解約返戻金や万一の基本保険金額が増減する保険の事です。ただし保険期間中の基本保険金額は最低保証されています。ざっくり言うと養老保険と投資信託を合体させた商品と思ってください。

保険料は「一般勘定」と「特別勘定」とわけて運用されます。「一般勘定」は主に国債などで運用しており、運用責任は保険会社にあるので死亡保険金の最低保証があります。「特別勘定」は株式や債券などを組み合わせて運用し、運用成果に応じて死亡保険金や解約返戻金が増減します。特別勘定の損益は全て契約者の責任となります。
つまり保険料の一部は死亡保障のための経費となっており純粋に保険料全てが投資に回るわけではありません。

投資先

選択できる投資先は以下の8種類です。

それぞれの現在（2021年12月末）までの運用成績は以下になります。

ユニットプライスが元々の基準値100（運用開始日）からどれだけ増えたかという数字になります。一番右側の「設定来」の数字を見てください。上段が運用開始から何％増減したか、下段が運用年数で割った数字つまり「年間平均利回り」ということです。「バランス40型」の場合、運用開始日から4年9ヶ月で25.59％増えているので、年換算すると5.00％/年という意味です。

トータルで一番増えているのは「外国株式型」で約1.8倍になっており、年換算すると13.67％です。二番目に増えているのは、「海外REIT型」で約1.5倍になっており10.04％となっています。運用期間はどちらもまだ短いですが、年間平均利回りが10％以上なのでいい数字ですね。

担当者もこの実績を特にオススメしていました。

運用実績が良いのは間違いないですが、残念なのは変額保険という箱ですね。

保障と貯蓄は分けよう！

HPに載っているご契約例は以下の通りです。

契約年齢：30歳　男性
基本保険金額：1,000万円
保険期間：35年満了
払込期間：35年満了
払込頻度：月払
保険料：19,130円

総支払保険料：8,034,600円

＜解約返戻金と返戻率の推移＞　※5.5%リターンの場合
10年後（40歳）：232万円（101％）
20年後（50歳）：625万円（136％）
30年後（60歳）：1,304万円（189％）
35年後（65歳）：1,810万円（225％）

＜実質利回り＞
10年後（40歳）：0.19％
20年後（50歳）：2.85％
30年後（60歳）：3.85％
35年後（65歳）：4.13％

投資先のリターンを享受できるのが遅すぎです。同じように毎月19,130円を35年間積立して年間5.5%で運用できたら、2,431万円になります。それだけコストが掛かっているということです。死亡保障は子どもが自立するまでの期間だけあればいいので、保険料の安い収入保障保険で備えて、貯蓄は別で行いましょう。

結構な手数料が掛かっているのですね。。。

そうですね。特に死亡保障が不要な人にとっては、全くもって余計なコストになるので死亡保障のない純粋な積立をしましょう。
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死亡保障が必要な人は収入保障保険に加入するか、貯蓄と死亡保障の両立が唯一できる海外の終身保険を選択肢にいれてください。詳しくは下記の入門書をダウンロードして一読ください。
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契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

変額保険は生命保険と投資信託を合体させたものですが、日本のコスパの悪い生命保険にコストを払うのは勿体ないです。確かに「外国株式型」や「海外REIT型」の運用成果は年間12％以上と素晴らしいのですが、それに投資するためにわざわざマーケットリンクを契約する必要はないでしょう。

また変額保険は運用成果によって解約返戻金が変動する投資性の強い商品なので、一概に他の商品と比べることができません。ただこの手の商品は投資先次第なのに、8種類しか投資先がない上に、ハイイールド債、ハイテク株、インフラ株、水関連株などのテーマ株もないから、長期で運用してくプラットフォームとして欠陥があります。

そしてアドバイザーがいなくて、投資先を自分で決められますか？
販売してる保険募集人も、投資とか運用なんてほとんど理解してないまま販売をしているのが現状です。

さらに、多くの方が貯蓄を目的に変額保険を契約されると思いますが、生命保険と投資信託を合体させた商品だと、死亡保障コストが掛かってしまうので「殖やす」という目標達成を遅くしてしまうだけです。死亡保障の付いていない海外積立投資をしましょう。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか？

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

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まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください（無料）
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう（終身保険や変額保険はしないで）

また教育資金準備や貯蓄だけが目的の方は、下記の入門書も一読ください。

※【入門書】公的年金に依存しない自分年金を準備するための入門書

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著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その１つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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