こんにちは、K2 College河合です。
9/7から野村證券で新しく募集開始するファンド『ティー・ロウ・プライス 米国割安優良株式ファンド』を解説します。
なんだか真新しさのない名前ですね。
はい、そうなんです。正直、中身もそのまんまです。今更、米国の割安株って、これで募集集まるんでしょうか。一応、ちゃんと資料の中、解説しておきます。
- 動画解説
- バリュー投資とは?
- 米国の割安株って例えばどんな銘柄?
- これまでの成績?
動画解説
バリュー投資とは?
株式投資は主に2種類に分けられます。それが「バリュー投資」「グロース投資」です。
バリュー投資:割安な銘柄へ投資
グロース投資:企業の成長率が高い銘柄へ投資
ちなみに私自身がグロース投資型な投資家。ウォーレン・バフェットがバリュー投資型の投資家です。色んな時代を通して、勝ち続けてきたのがバフェットですから、それはそれで実績があります。ただ現代の投資においてはちょっと古い、というかスピードが遅い投資手法なんじゃないかと思います。
ウォーレン・バフェットがしているとなると、それだけで信用ありますよね。
ウォーレン・バフェットはファンドという形ではなく、株式会社という形で投資家の資金を預かって運用してくれます。バリュー投資がしたくて、バフェットが好きなら「バークシャーハサウェイ」という株へ投資してください。
米国の割安株って例えばどんな銘柄?
実際にこのファンドが現在投資しているという銘柄を8つ見てみましょう。
良い銘柄だなと思うものは、グロース投資でも投資される銘柄です。バンカメなど金融株がバリュー投資の特徴ですが、これから淘汰される金融銘柄を持つことは、いくら株価が資産や利益に対して割安と言っても私は投資する気になりません。
これまでの成績?
このファンド自体、新しく組成されるファンドですが、オリジナルの成績を見てみましょう。
同じようなバリュー投資型ファンドと比較する限り、こちらのファンドの方が良い成績を出しているようです。ただこの現運用責任者が就任したというのは金融危機(2008年)以降のことで、全ての銘柄が割安になり、その後、ずっと上昇していた時期です。グロース銘柄との比較がありませんが、その間FAANGs筆頭にハイテク株の成長が著しかったので、そちらに投資していた方が良かったんじゃないでしょうか?
金融危機直後の組み入れ銘柄がこちら。たった13年なのになんだか懐かしい銘柄ばかりですね(笑)。
こちらが最近の組み入れ銘柄です。
バブル世代、団塊世代が好みそうな銘柄が多いですね。日本株そのものがこういうイメージです。
間違っていないと思います。長期投資がテーマになると思いますが、個人的には時間がもったいないので長期投資したくありません。
【まとめ】私は投資しない方がいいと思います。
この記事をご覧になっている方は、ITリテラシーもそこそこあると思うので、今バリュー投資をしようという方は少ないんじゃないかと思いますが、バリュー投資主義であれば検討されるかもしれません。ただこのファンドがいいのか、バフェットの「バークシャーハサウェイ」がいいのかはもう一度検討してみてください。私と同じグロース投資タイプであれば、対象に考える必要はないでしょう。
私は古いタイプの人間で、実際に自分が使っている、知っている企業へ投資したいと思ってしまいます。そういう意味ではこのファンドが投資している先は知っている銘柄が多いですね。
知っている銘柄へ投資することは、投資においてとても大事です。ただ(グロース投資の考え方になってしまいますが)今後の消費者である若者が知っている銘柄というのはまた違うものですよね。なのでできれば投資でなく実際の私生活でも、新しいことへどんどんチャレンジし勉強し、知っている銘柄を増やしていくというのも必要なんじゃないかと思います。
まとめ
- 「バリュー投資」の優先順位は「グロース投資」よりも低い
- バリュー投資型でもこのファンドへ投資する前に他のファンドをチェック
- 何よりも先にハイテク株へ投資しよう
グロース投資代表の『FAANGsファンド』と『次世代株ファンド』はオフショアでもコストの低いオリジナルのファンドへ投資することができます。オフショア投資についてはこちら参考にしてください。
※『オフショア投資入門書(マニュアル)』はこちら(無料)
著者プロフィール
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<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長
<趣味>
ダイビング、クルージング、自然
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