新光 US-REIT オープン(愛称:ゼウス) 〜アセットマネジメントOne

こんにちは、K2 College河合です。

本日は一昔前に流行った新光 US-REIT オープン(愛称:ゼウス)を解説します。米国は現在住宅ローン金が3%台から7%くらいまでたった1年で上昇するくらい、不動産市況がいいので、このファンドのパフォーマンスも期待できそうですね。

アメリカだけでも広いし経済規模も大きいので、USだけのリートと言っても、それだけでかなり投資先がありそうですね。

そうですよね。あと結局世界で最も強い経済なのがアメリカなので、投資としてはまず米株、米不動産を抑えておきたいところですね。

  • 動画解説
  • (分配金込)基準価額は34,000円だけれどベンチマークに負けている
  • 分配金のせいで基準価額が2000円に
  • 投資先不動産

動画解説

(分配金込)基準価額は34,000円だけれどベンチマークに負けている

今日は先にパフォーマンスを見てみようと思います。

2004年から18年で10,000円の基準価額が34,000円(分配金込み)になっているので、約3.4倍になっています。これだけ見ると良いファンドですよね。

ただ何故か別チャートになっているベンチマークを見てみると同じ期間で約5倍になっているので、全然負けています。これを一緒のチャートに表記しないところが悪どいですね。

最近の成績を見てみると、5年で+44.3%ですから、それほど良いパフォーマンスは出せていません。ベンチマークと比較しても、明らかにここでも負けていますね。

私も昔証券会社にセールスされて投資していましたが、持っていたら儲かってはいたということですね。しかしインデックスの方がリターンいいものばかりですね。

そうなんです。インデックスに投資ばかりしていたら、大手の証券会社の営業マンは付き合ってくれませんが、自分で勉強してオンラインでインデックス投資だけしていた方がよっぽどいいです。野村證券にいた私の経験からしても、証券マンがどれほどの投資のプロかというと怪しいもんです。どちらかというとセールスのプロというところでしょう。

分配金のせいで基準価額が2000円に

なお皆さんが見ている基準価額は分配金を出した後の基準価額です。これが2022.10.19現在、2000円になってます。はい、10,000円スタートですから、1/5です。

直近の分配金がこちら。

毎月25円ですから、年間300円。2000円の基準価額から見ると年15%も出している計算になります。。ひどすぎます。。。

本来4%もないREITからの配当利回りですから、残りは全部キャピタルゲインの利益確定か元本の取り崩しということになります。しかし直近1年でも+10.2%しか上がっていないのですから、明らかに元本の取り崩しということになります。そりゃあどんどん下がっていくはず。これを続けるなら、まだまだ下がっていきます。

どうしてそんな下がるとわかっていながら、無謀な分配金を出し続けるのでしょうか?

おそらく投資している4000億円の個人投資家も、本当のリターン(分配金込み)なんて見ておらず、毎月の分配金しか見ていないんでしょう。投資としては非効率で馬鹿げた行為ですが、顧客である投資家がそれを望んでいるファンドだから、それを続けているんだと思います。もはやどっちもどっちですね。。

投資先不動産

分配金だけ見てるなら、実際の投資先なんてどうでもいいとは思いますがw、一応見ておきます。

なんと住宅が一番多いんですね。

上位は住宅以外が多いようです。

米REITへは投資したいので、インデックスに切り替えようと思います。

はい、そうしましょう。これは今なお証券会社や銀行の窓口に行くような人達が使う商品です。

まとめ

  • あまりにひどいゼウスの運用
  • すぐに解約して米REITならインデックスを
  • 毎月分配型は絶対に選ばないように

私もハワイをベースとして生活していますが、米国はどこも不動産物件価格上昇してます。怖いくらい上がっているし、住宅ローン金利も7%と高くなってます。それでも不動産投資する人がいるから、また上がるんですよね。それほど金余りで好景気です。なお賃金も遅れながらしっかり上がっているので、日本のインフレとはまた違いますよ。

そうした投資機会に現物不動産を見て買って管理していたら、とても日本にいる日本人は追いつけません。そういう時に指数であるREITを使いましょう。小口から不動産オーナーになれ、リターンを享受できます。

著者プロフィール

河合 圭
河合 圭
<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長

<趣味>
ダイビング、クルージング、自然

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