こんにちは、K2 Colleg河合です。
本日は資産残高たったの68億円と少ないのですが、直近3年間+99.42%と野村證券で最も高いリターンをあげている『UBS原油先物ファンド』を解説します。2022年は利上げ相場で、何に投資しても失敗していた・・・と諦めている方、世界には必ず上がっているところがあるんですよ。
ウクライナ戦争で原油が上がっているな、とは思ってましたが、まさかここまでとは・・・。
ロシアから原油供給がなくなったことで、原油、エネルギーなどどれも上がっていましたね。原油市場を見直す意味でも一緒に見ていきましょう。
- 動画解説
- 世界の原油市場
- UBS原油先物ファンドの成績(1年:24.85%、3年:99.42%)
動画解説
世界の原油市場
原油と言えばWTIです。これまでの価格推移を見てみると、9.11からアフガン戦争が起こり、金融危機までずいぶんと上がっていたんですね。その後、FAANGsを中心とした長い上げ相場と米国のシェールガス革命により、原油価格が落ち着いたのにも関わらず、2022年突然のロシアによるウクライナ侵攻で、価格がまた高騰してしまいました。何があるかわかりませんね。
原油生産シェアを見てみるとすでにサウジアラビアやOPEC加盟国を抑えて、米国が1位(18.5%)となっており、2位、3位はロシア、サウジアラビアと同程度になってます。ロシア制裁によりロシアからの原油が回ってこなくなったら、いかに大変かがわかりますよね。特に陸続きの欧州は大変だったことでしょう。
原油生産量というのは需要と供給に合わせて、生産国が自由に決めています。OPECのように協調して恒常的に原油需要があるように価格設定することもありますが、これにロシア、米国など他国が絡んでくるようになるとそう都合のいいようにはいきませんよね。
自動車や家と同じで、通常消費者が増えれば、需要は増えるものです。世界の人口はどんどん増えていきますから、これだけ見ると原油需要も増えていくように感じるかもしれませんが、EV、パリ協定など地球環境保護の名の下に、原油をできるだけ使わないという世界の動きになっています。そうなると世界の力関係がまた変わってきそうですね。
原油についておさらいできました。今は原油が上がっているとはいえど、ウクライナの情勢次第で、落ち着いてくることも考えられますね。
プーチン大統領の本心が誰にもわからないので、いつ終わるかはわかりませんが、終わるとなると原油価格は落ち着きますよね。その先はEV、パリ協定に沿った環境保護が待ってますから、いつまでも投資しっぱなしにはできなそうです。
UBS原油先物ファンドの成績(1年:24.85%、3年:99.42%)
このUBS原油先物ファンドとWIT原油指数はほぼ連動しています。
実際の運用成績がこちら。
3年で99.42%ですが、直近1年は24.85%と他の原油、エネルギーファンドと比べると決して高くありません。ベンチマークにも負けているので、このファンド自体がいいわけではなさそうですね。ちなみにそれでも野村證券の中で最も儲かっているファンドです。
積立でもっと高いリターンの原油ファンドへ投資しています。野村、全然良いファンドないですね。。
今は一つの証券会社で投資先を探す時代ではないですよね。一括投資も積立もまずは選択肢を増やして、リターンの高いファンド、優秀なファンドへ投資しましょう。
まとめ
- UBS原油先物ファンドは決して良いファンドではない
- 原油価格はウクライナ終息とともに落ち着く
- すでに投資していたら、どこかで利益確定をしよう
選択肢を広くするのであれば、投資先はやはり世界中から探すべきです。一括なら海外のオフショアファンド。積立なら海外積立を検討しましょう。
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著者プロフィール
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<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長
<趣味>
ダイビング、クルージング、自然
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