こんにちは。K2 College大崎です。
クライアントより「自分の資産や運用についてまとめたい」と連絡をいただき、個別面談をしました。
個別面談はどのような内容になったのでしょうか。
そのクライアントは海外積立、オフショアファンド、海外保険など、いくつかのプランで運用されているのですが、このまま運用を続けた場合、どれくらい増えていき、老後資金としてどれくらい当てにできるか受け取り可能期間をシミュレーションをしました。
- インフレ率を考慮した資産運用をすべき
- 改めて認識したインフレの怖さ
インフレ率を考慮した資産運用をすべき
それぞれリターンが異なる様々なプランで運用されておりますが、保守的に考えて年率平均4%で運用できた場合、政府がインフレ目標をしている2%を考慮すると、10年後には資産は約1億900万円になりました。
ちなみに7月の消費者物価は、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数は前年同月比で3.1%上昇しており、上昇率が3%を上回るのは11カ月連続となっております。
しかも、政府の電気・ガス料金の抑制策がなければ、生鮮食品を除く総合は4.2%上昇だったと試算されておりますが、いつまでも政府の抑制策は続きませんので、自分で防衛していかなければなりません。
資産が約1億900万円もあれば、老後も安泰ですね。
人によってはそうとも限りませんよ。
そのクライアントの場合、その後、実質利回り2%(年平均4%の利回り – 毎年2%の物価上昇)で運用しながら、生活費として毎月50万円ずつ取り崩した場合、受け取り期間は22年7ヶ月となりました。
現在50歳の方ですと、82歳7ヶ月で資産が無くなる試算となります。
厚生労働省の「簡易生命表(令和3年)」によると、現在50歳の女性の場合、平均余命は38.61歳ですから、生きているうちに資産が尽きてしまうことになりますね。
改めて認識したインフレの怖さ
生活費を減らせれば、資産寿命も伸びますよね?
基本的にはそうなりますね。
ただ、収入が多い方は支出も多くなる傾向にありますし、生活レベルを落とすことは難しいですから、それよりも資産を拡大していくことに重きを置かれた方が良いと思います。
しかも生活費を減らすことを考える場合、生活費を減らせる余地がある方はまだしも、生活費を減らせる余地がない方は、やがて詰んでしまうでしょうしね。
今回、クライアントのシミュレーションをしていて、改めてインフレの怖さを感じました。
今回はクライアントの生活費の金額が大きいということもあるのですが、60歳近くで約1億900万円の資産を持っていても、年率平均4%で運用できても、2%のインフレを考慮すると、老後も決して安泰ではないということです。
現在、物価上昇率は11カ月連続で3%を上回っていると上述しました。
以前、「インフレから資産を守るために」投資するの記事で取り上げましたが、インフレ率3%が続けば、20年で資産は半分近くまで減ります。
将来、取り返しがつかないことにならないように、備えておいてください。
インフレ率3% が続くことを想定すると、年平均4%の利回りで運用したい場合、年平均7%以上のプランで運用していく必要があります。
自分の資産寿命が尽きないようにするためには、インフレ率2〜3%を想定した場合、年平均何%の利回りで運用していく必要があるのか、シミュレーションしてみてください。
まとめ
- インフレ率を考慮した資産運用をすべき
- インフレは怖い
資産運用はただ増やせば良いというわけではありません。
人によってどれくらい増やす必要があるのか、運用期間はどれくらいあるのか、
しっかりインフレ率を考慮の上、シミュレーションしましょう。
資産運用相談はこちらからお問合わせください。
著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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