「インフレから資産を守るために」投資する

こんにちは。K2 College大崎です。

皆さんが投資をする目的は何でしょうか?

わたくしは老後資金のために投資しています。

老後資金のため、教育資金のため、住宅購入のためと人それぞれですが、最近は「FIRE」をするためという若い方も増えてきておりますね。

「FIRE」とは「Financial Independence  Retire Early」の略で、日本語にすると「経済的自立」と「早期退職」となりますが、「FIREムーブメント」と言われるように、若いうちに生涯の支出を賄うのに十分な資産を築き、早期に会社を退職して資産からの収入で自由に暮らそうという動きのことをいいましたね。

  • 動画解説
  • 「インフレから資産を守るために」投資する
  • FIRE達成には年率4%の運用利回りでは足りない
  • インフレ率3%が続けば、20年で資産は半分近くまで減る
  • FIREを目指すなら年率7%以上のリターンが出るプランで運用しよう

動画解説

「インフレから資産を守るために」投資する

わたしは相談の際に投資する目的を確認しているのですが、投資する目的を「インフレから資産を守るため」と答える方に会ったことはほとんどありません。

もちろん、投資する目的をお子さんに資産を残したいためとお答えいただいた方で、インフレで資産を減らさないようにと考えている方は少なくないかと思います。

日本では第二次オイルショック以降、約40年間、デフレ環境が続いて来ましたので仕方ないかも知れませんが、

今後は、インフレで資産を減らさないように意識していかなければならないようになるかと思います。

すでに消費者物価指数は上昇し続けておりますし、今まで日本では、企業のコストが増加してもそれを製品や商品に価格転嫁することができませんでしたが、最近はこれまでと違う動きもみられてきておりますので、今後は、消費者物価は上昇しやすくなってくるかと思います。

特に日本はエネルギーや食料の多くを海外からの輸入に依存しておりますから、原材料価格の高騰や円安の影響で、今後も物価が上昇していくことに注意が必要です。

FIRE達成には年率4%の運用利回りでは足りない

日本銀行は持続可能な物価の安定のために、消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比上昇率を2%とする目標を持っております。

現在は、物価上昇が進んですでに2%上昇は達成しておりますが、今後もインフレ目標2%(前年比上昇率)は維持していくと思いますので、前年比上昇率が2%以上でお金を増やしていかないと、どんどんと資産は目減りしていくことになってしまうということですね。

ちなみに、上述した「FIRE」を達成する目安の一つに「4%ルール」という考え方があります。

これは、年間の生活費の25年分の資産を貯めて、その資産を年4%で運用していけば、FIRE達成後の生活では4%未満を生活費として切り崩していき、資産を減らすことなく生活できるというものです。

しかしながら、このFIRE達成に必要な「4%ルール」はインフレ調整後の数字となりますから、物価上昇率を考慮しないとすると、年率4%の運用利回りでは足りないです。

この「4%ルール」は、アメリカの一般的な株価成長率(7%)から物価上昇率(3%)を差し引いて計算されたものですので、物価上昇率を考慮する必要があるということです。

インフレ率3%が続けば、20年で資産は半分近くまで減る

日本銀行はインフレ目標を年率2%しており、アメリカでの物価上昇率は年率3%となっておりますので、少なくともこれ以上の上昇率でお金を増やしていかないと、資産は目減りして行ってしまうということですね。

はい、そうです。

以下にインフレ率2%、インフレ率3%の場合、それぞれどのように資産が目減りしていくかシミュレーションしましたので、ご覧ください。

インフレ率2%が20年続いた場合、たとえ現在1,000万円を持っていたとしても運用して増やして行かなければ、そのお金は20年後には6,730,000円に減ってしまいます。

インフレ率3%の場合は5,540,000円とおよそ半分近くまで減ってしまうのですね。

日本人はインフレに慣れていないのために仕方ないですが、「インフレから資産を守るために」投資していかないと、将来、気付いた頃には取り返しがつかないことになりかねません。

老後資金のために投資をしている方でも、その運用利回りがインフレ率を上回るようなものでなければ資産は増えていきません。

FIREを目指すなら年率7%以上のリターンが出るプランで運用しよう

将来、FIREを達成して「4%ルール」で資産を減らすことなく生活をしていきたいです。インフレ率2〜3%から資産を守りながら生活していきたいのですが、可能でしょうか。

FIREするには生活費(年間)の25年分の資産を貯める必要がありますが、年率7%以上のリターンがある商品で運用していけば可能ですね。

例えば、以下はオルタナティブで構築したポートフォリオですが、年率8%のリターンを上げています。

このようなポートフォリオを構築して運用していけば良いです。

しかも、このポートフォリオはリスク(標準偏差)の低いファンドだけで構成してあります。
年率1%といったリスク(標準偏差)ですから、ほとんどブレがなく安定した運用ができます。

まとめ

  • インフレ率3%が続けば、20年で資産は半分近くまで減る
  • 「インフレから資産を守るために」投資する
  • FIREを目指すなら年率7%以上のリターンが出るプランで運用しよう

海外には「インフレから資産を守る」ことができる投資商品がたくさんあります。

こちらから『海外投資入門書(マニュアル)』を無料ダウンロードできますので、
ますはご一読ください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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