FIRE達成に必要な「4%ルール」とは

こんにちは。K2 College大崎です。

「FIRE」についてはブログなどで述べてきておりますが、FIRE に必要な「4%ルール」については理解しておりますでしょうか?

  • FIRE達成に必要な「4%ルール」とは
  • 物価上昇を考えれば4%では足りない
  • オフショアファンドでポートフォリオを構築すれば年率8%以上のリターンは可能

FIRE達成に必要な「4%ルール」とは

「FIRE」って何でしたっけ?

「FIRE」とは「Financial Independence Retire Early」の略で日本語にすると「経済的自立」と「早期退職」となりますが、「FIREムーブメント」と言われるように、若いうちに生涯の支出を賄うのに十分な資産を築き、早期に会社を退職して資産からの収入で自由に暮らそうという動きのことをいいます。

先般、まずは、「Coast FIRE」を目指しましょうの記事では、「Fat FIRE」「Learn FIRE」「Barista FIRE/Side FIRE」「Coast FIRE」などの様々な種類がある中から、「Coast FIRE」を取り上げましたが、一般的に「FIRE」といえば十分な資産があり不労所得のみで生活できる「Fat FIRE」を指します。

FIREについては分かりました。
では、いくら資産があれば仕事をやめて「FIRE」できるのでしょうか。

人それぞれによって異なりますが、目安の一つに4%ルールという考え方があります。

年間の生活費の25年分の資産を貯めて、その資産を年4%で運用していけば、FIRE達成後の生活では4%未満を生活費として切り崩していき、資産を減らすことなく生活できると言われています。

例えば生活費が月30万円だとすると年間360万円ですから、FIREを達成するには、360万円×25年=9,000万円の資産が必要になります。

そして、FIRE達成後の生活では、資産運用額9,000万円の4%を1年分の生活費として切り崩していけば、運用収益で暮らせることになります。

物価上昇を考えれば4%では足りない

生活費の25年分の資産額は人それぞれでしょうが、運用利回りは年率4%で良いのでしょうか?

FIRE達成に必要な「4%ルール」はインフレ調整後の数字となりますから、
物価上昇率を考慮しないとすると、年率4%の運用利回りでは足りないですね。

「4%ルール」は、アメリカの一般的な株価成長率(7%)から物価上昇率(3%)を差し引いて計算されたものですので、実際には物価上昇率を考慮する必要があります。

例えば、日本でも物価上昇が続いておりますが、4月の消費者物価指数は、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数は前年同月比で3.4%上昇しましたから、

年率4%の運用利回りでは実質運用利回りは0.6%となってしまい、物価上昇が続いた場合、資産は減っていきますからFIREも卒業となってしまう可能性もあります。

要は、FIRE達成に必要な条件は、以下となります。

・生活費の25年分の資産を構築する
・インフレ調整後の利回りを4%以上にする

オフショアファンドでポートフォリオを構築すれば、年率8%以上のリターンは可能

アメリカと同じように物価上昇率を3%として、インフレ調整前の利回りを年率7%にするというのは難しくないでしょうか?

そうでもないですよ。
例えば、以下は昨日クライアントへ提案したオフショアファンドで構築したポートフォリオの1つですが、年率8%台の平均リターンを上げています。

リスク(標準偏差)の低いファンドだけで構成したポートフォリオですが、年率1%台といった極めて低いリスク(標準偏差)で年率8%台の平均リターンを上げています。

年率1%といったリスク(標準偏差)ですから、ほとんどブレがないということですから、安定した運用ができますね。

このポートフォリオで運用していれば、現在のように物価上昇率が3.4%となっても「4%ルール」でFIRE生活を継続することができますね。

もう少し平均リターンを高めたいならば、例えば平均リターン17.4%ヘッジファンドをポートフォリオに加えてやるなど工夫すれば良いですから、投資家それぞれのリスク許容度に応じてポートフォリオを構築してください。

なお、S&P500インデックスも確かに年率10%程度のリターンですが、元の高値に戻すまでに10〜20年間かかった(ITバブル崩壊後は約13年)ことが何度かありますので、それを踏まえた上で、投資先を選択してくださいね。

まとめ

  • FIRE達成に必要な「4%ルール」はインフレ調整後利回り4%
  • オフショアファンドでポートフォリオを構築すれば年率8%以上のリターンは可能

「FIRE」するために投資家それぞれに適した方法をアドバイスします。
ご相談は、こちらからご連絡くださいませ。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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