日本籍投資信託は米籍ミューチュアルファンドに比べ、約2.5倍、投資効率は悪く経費比率も高い。

こんにちは、K2 College大崎です。

以前のコラム「コストの高い日本の投資信託」では、日本で販売されている投資信託のベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド「愛称 : ロイヤル・マイル」に投資するならばBaillie Gifford Long Term Global Growth Investment Fund(ISIN:GB00BD5Z0Z54)へ直接投資した方が良いとの見解を示しました。

それは、余分な費用を負担することもなく、その分、お金が増えるからです。

金融庁がまとめた「資産運用業高度化プログレスレポート2021」シャープレシオエクスペンスレシオの国際比較が掲載されておりましたので、今回はこちらのデータをもとに、日本籍公募投信(投資信託)と米国籍ミューチュアルファンドのどちらが優位かを確認したいかと思います。

こちらのグラフを見てみると、投資効率を示すシャープレシオは、米国籍ミューチュアルファンドの方が高いことがわかります。

この数字が高い方が投資効率が良いのですが、加重平均で比べると、約2.58倍も米国籍ミューチュアルファンドの方が高いですね。

では経費比率であるエクスペンスレシオはどうかというと、米国籍ミューチュアルファンドの方が低いことがわかります。

この数字が低いほど収益を手元に残しておくことができますが、こちらも加重平均で比べると、約2.5倍も米国籍ミューチュアルファンドの方が低いことがわかります。

米国籍ミューチュアルファンドのエクスペンスレシオでは1%未満のファンドが多くみられるのに対して、日本籍公募投信(投資信託)においては1%以上2%未満に設定されているものが多く存在してますね。

日本籍公募投信(投資信託)と米国籍ミューチュアルファンドの比較ですが、シャープ・エクスペンス両レシオとも米国籍ファンドが優位にあり、どちらを利用した方が良いか明らかですね。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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