SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)〜SBIアセットマネジメント

こんにちは。K2 College大崎です。

SBIアセットマネジメント株式会社が新しいファンド「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」を発表しました。

2024年1月15日(月)より募集を開始し、1月30日(火)に設定・運用を開始するようです。

2024年1月から始まる新しいNISAに合わせてか、各社の新商品発表が続きますね。

そうですね。
こちらも新NISAの成長投資枠での買付、積立設定ができる予定です。

  • 動画解説
  • ファンド概要
  • 「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」とは
  • 「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」への投資を考える

動画解説

ファンド概要

どのようなファンドなのでしょうか?

「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」は、世界最大級かつインデックスファンドの草分け的な存在である米国バンガード社のETF「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」を組み入れた低コストのインデックスファンドとなります。

投資対象は「VYM」としますが、FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス(円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。

このファンドも高配当なのですね。
どのくらいの利回りなのでしょうか?

このファンドはまだ運用が開始されておりませんので、投資対象である「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」のデータを見ていきましょう。

なお、「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」は、米国籍のETF(上場投資信託)で、高配当の米国株式で構成される指数に連動する投資成果を目指すETFです。

「VYM」の商品ページを見ると、過去30日間のファンド保有の予想配当利回りは3.25%ですが、期末配当利回り(Year End Yield)は3%程度が継続して支払われております。

「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」の実質的な手数料は年0.1238%(税込)程度となっておりますから、利回りも3%程度と考えておいて宜しいのではなないでしょうか?

ちなみに、「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」は、毎年2月、5月、8月、11月の決算時に分配金が支払われます。

※年4回の決算時に分配を行うことを目指しますが、毎決算時の分配金のお支払いを保証するものではありません。

「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」とは

このファンドの投資対象は「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」とのことですが、どのようなETFなのでしょうか。

「VYM」は高配当を受け取るというインカムゲインのイメージが強いですが、実はキャピタルゲインも狙えるETFですので、人気があるETFのひとつとなっております。

なお、「VYM」については、以前の記事で解説しておりますので参考にしてください。


また、米国高配当ETF中で「VYM」と並んで「御三家」と呼ばれている「HDV」「SPYD」とも比較しておりますので、参考にしてください。

HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)については、先日もブラックロックが高配当ETFの「HDV」「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF【2013】」として東京証券取引所に上場しましたし、各社が2024年1月から始まる新しいNISAに合わせて新商品を出してきてますね。

「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」への投資を考える

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そういえば、「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V米国高配当株式)というファンドは、既に運用されておりますよね?

はい、運用されています。

今回の「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」は年4回決算型ですが、そちらは年1回決算型のファンドですね。

どうして既に運用されているファンドがあるのに、分配回数を増やすだけで設定・運用を開始するのでしょうか?

それだけ年金代わりに分配金を受け取りたい人がいると、SBIアセットマネジメントが考えているのではないでしょうか。

公的年金の受け取りは年6回、偶数月に支払われますから、このファンドの分配金を2月、5月、8月、11月に受け取れば、2月と8月は受け取りが重複することになりますが、1年のうち8ヶ月、お金を受け取ることが出来るようになりますね。

わたしはまだ勤労所得がありますし、今はできるだけ資産を拡大させたいですから、
S&P500インデックスに連動する商品で運用していけば良いでしょうか?

そうですね。
「VYM」とトータルリターンで比べるならばその方が良いですね。

ちなみにこちらの記事でも書きましたが、2022年のトータルリターンはS&P500インデックスは−19.44%でしたが、VYM は−3.44%でした。

S&P500インデックスとVYMでは米国株式へ投資すると言ってもセクターの割合が異っており、必ずしもS&P500インデックスの方が良い時ばかりではないということも覚えておいてくださいね。

まとめ

  • 「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」は高配当ETFに投資して、年4回、分配金が出るファンド
  • 分配金が出ることで(精神的に安定して)投資継続につながるならば、選択肢としてはあり。
  • より資産拡大を目指すならばS&P500インデックスの方が良い

新しいNISAで運用するにしても、運用方法は人それぞれです。

アクティブファンドにするか、インデックスファンドにするか。
投資信託で運用していくか、ETFにするか。
高配当にするか、連続増配にするか。

投資家それぞれの考えて合わせたアドバイスをいたします。
資産運用相談を希望される方は、こちらからご連絡くださいませ。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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