こんにちは、K2 College河合です。
本日は野村證券の新ファンド『脱炭素ジャパン』を解説したいと思います。連日ニュースで出てくるグリーン銘柄への投資。ただし日本の企業のみに投資をしようというファンドです。
日経新聞(10/27):グリーン銘柄、20兆円流入 テスラは時価総額1兆ドルに
日経新聞(10/27):オランダ年金ABP、化石燃料から投資撤退 2兆円売却
世界的に電気自動車になっていくようですし、これからはこういう銘柄がいいと思ってました。
はい、テーマ型としては、今後メインテーマの一つとなっていきますよね。あとは日本の株へ投資するのか?世界株へ投資するのか?という点を見ていきたいと思います。
- 動画解説
- これからの脱炭素の流れ
- このファンドの投資先
動画解説
これからの脱炭素の流れ
こちら世界の今後の脱炭素の流れです。中国以外は2050年にはカーボンニュートラルを目指し、中国は2060年を目処にゼロにするようです。目標が達成できるかどうかはわかりませんが、公にこういう政策を取っていくことが表明されています。
そのために必要な投資額がこちら。合計1.35京円(1京=10,000兆)という桁違いの額が投資されることになります。
脱炭素は電気自動車だけでなく、これだけ社会のいろんなところで必要になるようです。
地球温暖化も気になるところでしたし、良い流れだと思います。
そうですね、私も良いことだと思います。10年前にこれを想定してEVを作ったテスラのイーロン・マスクは先見の明があると思います。
このファンドの投資先
このファンドの投資先は名前の通り日本株のみです。日本は脱炭素のための特許では世界1位だそう。
TCFDという組織の参加企業数も世界で一番多いそう。
こちらこのファンドの投資先上位10銘柄。よく見る大企業です。
私が疑問なのは以下2点。
- 脱炭素というテーマはいいとして、なぜ日本株だけに投資をするのか?→野村が日本株アナリストを抱えているから
- 特許や参加表明しているからって、商品を売り、利益を出していくのとは違う話→海外のグローバル企業の方が得意
ということで、このファンドが良いとは言えません。
日本企業が脱炭素の製品を作ったところで、販売先が日本国内ばかりだったら、株価の上昇も知れてますよね。
その通りです。サッカーの日本代表じゃないんですから、投資は儲けることを第一に、というより唯一の判断基準としていきましょう。
まとめ
- 脱炭素はこれからのメインテーマ
- ただし日本株ではなく海外の株へ投資をしよう
積立でも同じく脱炭素関連株へ投資するといいですね。日本のNISA、iDeCoでなければ、海外積立投資(変額プラン)で積立をしましょう。
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著者プロフィール
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<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長
<趣味>
ダイビング、クルージング、自然
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