「暗号資産」は価値が保全されることなく相場で変動する

こんにちは。K2 College大崎です。

先日、「暗号資産(仮想通貨)の不祥事まとめ」という記事を書き、

SNSやマッチングアプリを通じて知り合った人から、暗号資産への投資を勧められ、多額の投資資金をだまし取られてしまうといった投資詐欺の被害が急増している

から気を付けるように注意喚起をしたのですが、また起こってしまったようです。

  • 恋愛感情や信頼を利用してさまざまな要求をしてくる
  • 暗号資産は「価値が保全されない」
  • 暗号資産で納税できるようになれば、暗号資産も価値を持つ

恋愛感情や信頼を利用してさまざまな要求をしてくる

どうして詐欺に遭ってしまうのでしょうか。

今回のケースでいえば、SNSで知り合った女性から「暗号資産の価値が上がる。投資を教えてあげる」と言われて、指示された投資アプリをインストールし、アクセスしたサイトからの指示で指定された銀行口座にお金を振り込んでしまったからのようです。

儲かるといった投資話を安易に信じてしまい、言われるがまま行動したのがいけませんが、その背景には、SNSで知り合った異性に好意を抱いて、その恋愛感情を利用されたという事情が多いようです。

「ロマンス詐欺」というやつですね。

「メッセージをやり取りするうちに好意を抱いて」ということですが、最初はFacebookやInstagramで接触し、その後、LINEに誘導して数週間やり取りを重ね、人間関係を築いてから誘惑してくるそうですから、相手も用意周到です。

恋愛感情や信頼を利用してさまざまな要求をしてくるのが特徴とのことですから、覚えておいてください。

また、被害に遭わないためには、詐欺の手口を知ることが大切です。

先日の記事にも、警視庁H Pに記載されていた投資詐欺の手口を掲載しておきましたが、こちらにも目を通しておいてくださいね。

暗号資産は「価値が保全されない」

暗号資産は「価値が保全されない」とはどういうことでしょうか?

先日の記事でも、暗号資産は法定通貨と違って、銀行のように中央で管理する機関がないとお伝えしましたが、逆に中央で管理されるものを「CBDC(法定デジタル通貨)」や「ステーブルコイン」と呼び、これらは「価値が保全される」ものとなります。

暗号資産は通貨建て価値の裏づけが無いため、「価値が保全されない」と見られています。
ビットコインなどは、トークン価値が相場で変動しますよね。

現状、暗号資産は「価値が保全されない」と見られていますので、投資するにしても失って良い程度の資金に留めておきましょう。

なお、「CBDC(法定デジタル通貨)」や「ステーブルコイン」については、進捗があればまた記事にしたいと思います。

暗号資産で納税できるようになれば、暗号資産も価値が保全される

顧客価値とは?顧客価値最大化のポイントと顧客価値創造の成功事例│コボットLAB

暗号資産は通貨建て価値の裏づけが無いために「価値が保全されない」と見られていました。
では、通貨建て価値の裏づけとはどのようなものでしょうか

『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、通貨とは以下のように解説されておりました。

通貨とは、流通貨幣の略称で、決済のための価値交換媒体。通貨は、現金通貨と預金通貨に大別され、前者は紙幣・硬貨(補助紙幣)であり、後者は普通預金・当座預金などの決済口座である[1]。

モノやサービスとの交換に用いられる「お金(おかね)」を、経済用語では貨幣、または通貨と呼ぶ[2]。通貨が無い時代の決済手段とされていた物々交換から、さらにモノやサービスの流動性を高めるために作られた経済形態である[3]。政府は租税の算定に法定通貨を利用する。

通貨は、モノやサービスとの交換に用いられる「お金」と聞けば、理解しやすいのではないでしょうか。

暗号資産もあらゆるモノやサービスと交換できるようになれば「価値が保全されるもの」と見なされるようになるでしょね。

それと、ウィキペディア(Wikipedia)には「政府は租税の算定に法定通貨を利用する」との説明もありましたね。

貨幣の起源は「借用書」ですが、国民に対して税を課し、その納税手段として定めたのも法定通貨です。

やさしい貨幣学】信用創造の始まり

国民は納税をするためには、法定通貨を手に入れなければなりません。ここに、貨幣に対する需要が生まれ、通貨の利用が拡がったのです。

日本においては弥生時代の邪馬台国で、既に租税が存在していたようです。

701年に大宝律令で「租・庸・調」という税や労役をかける税の仕組みができましたが、この時も税は物で納めておりました。

その後、1873年に明治政府が「地租改正」を実施して地価の3%に課税するようになり、この際、今までの「年貢制度」にかえて、地価に対して地租という税金を設定し、土地所有者に課税することになったようです。

以上のことからも、今後、暗号資産で納税できるようになれば、暗号資産も「価値が保全される」と見なされるようになるのではないでしょうか。

まとめ

  • 暗号資産は通貨建て価値の裏づけが無い
  • 暗号資産は「価値が保全されない」
  • 暗号資産で納税できるようになれば、暗号資産も価値が保全される

暗号資産は、株式などに比べて値動きが激しく、短時間で多額の利益を得ることもあれば、一瞬で失うこともあります。
 
投資される場合は、それをしっかり理解の上、投資されるようにしてください。
 
投資家それぞれに適した投資商品のアドバイスをします。
希望される方は、こちらから「資産運用相談希望」とお問合せください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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