住友生命 ふるはーとL 低解約返戻金型無配当終身保険

こんにちは、K2 College 松本です。

今回は住友生命のふるはーとLを解説します。こちらは住友生命の商品ですが、銀行や信用金庫で販売されています。

銀行で勧められて加入しようか迷っています。

加入前にこの記事を見つけてよかったです。保障内容とコスパも含めてこの記事で一緒に確認していきましょう。

  • 動画解説
  • 住友生命は日本の4大生保の一角
  • 低解約返戻金型の円建終身保険
  • 解約返戻率は30年で104%、実質利回りは0.28%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

住友生命は日本の4大生保の一角

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会社概要

住友グループに属する保険相互会社で、総資産、経常収益、保険料収入で業界第4位、4大生保の一角(日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命)です。

前身会社である『日之出生命保険会社』が1907年5月に創業。1925年、住友合資会社が日之出生命保険株式会社の経営を引き継ぎ、1926年5月に商号を『住友生命保険株式会社』に変更した。第二次世界大戦後の財閥解体並びに「財閥商号の使用禁止等に関する政令」により、住友連携各社が「住友」の商号を名乗れなくなったため、1947年8月に『国民生命保険相互会社』を設立。1952年5月、財閥商号の使用禁止等に関する政令の廃止により、住友連携各社が再び「住友」の商号を名乗ることが可能となったため、同年6月、名称を『住友生命保険相互会社』に変更。2001年11月、株式会社三井住友銀行、三井住友海上火災保険株式会社、三井生命保険株式会社との全面提携について合意した。これを受けて、2002年12月、運用子会社5社統合による新会社「三井住友アセットマネジメント」のほか、2010年4月、三井生命との共同出資による生命保険子会社『メディケア生命』等が営業を開始している。

正式名称:住友生命保険相互会社
設立時期:1907年5月
営業拠点:87支社 1,451営業所(2021年3月末時点)
総資産:41兆940億円(2021年3月末時点)
エンベディッドバリュー(EV):4兆4,892億円(2021年3月末時点)

格付情報

S&P:A+ (2021年3月末時点)
R&I:AA- (2021年3月末時点)
Moody’s:A1 (2021年3月末時点)

ソルベンシーマージン比率

862.5% (2021年3月末時点)

歴史が長い会社は安心できますね。

日本の4大生保の一角なので、歴史もあります。
また、会社規模はもちろんですが、格付けソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。

低解約返戻金型の円建終身保険

終身保険 イラスト イメージ 英語

契約概要

商品名:ふるはーとL
正式名称:低解約返戻金型無配当終身保険
保険期間:終身

契約年齢:15歳〜75歳
払込期間:30歳〜80歳までの範囲で、最短5年〜最長45年から選択
払込頻度:月払、半年払、年払、前納

保障内容

死亡や所定の高度障害状態になったときに、保険金を受取ることができます。

商品解説

低解約返戻金型の円建終身保険です。終身保険なので一生涯の死亡保障と貯蓄機能がありますが貯蓄性はとても低いので、貯蓄を目的で契約する必要はありません。また低解約返戻金型で保険料が安くなったとしても一生涯の死亡保障に対する保険料はとても高いです。

貯蓄もできるので加入したのですが、高いってどういうことでしょうか?

終身保険を契約する場合は、死亡保障に対して総支払保険料がいくらになるのかを確認してください。次のチャプターで具体的なシミュレーションの数字で確認していきましょう。

保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。
『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?

解約返戻率は30年で104%、実質利回りは0.28%

計算 返戻率

契約例

契約年齢:30歳 男性
保険金額:1,000万円

保険期間:終身
払込期間:60歳払済
払込頻度:月払
保険料:23,650円

総支払保険料:8,514,000円

<解約返戻金と返戻率>
10年後(40歳):194万円(68%
20年後(50歳):401万円(70%

30年後(60歳):889万円(104%
40年後(70歳):925万円(108%

<実質利回り>
30年後(60歳):0.28%

40年後(70歳):0.32%

低解約返戻金型で保険料割引があるので、保険料の払込期間が終わると返戻率100%を超えます。しかしインフレになると価値として元本割れ状態になるので、増えていないと思ってください。契約時から死亡保障がありますが、どうせ元本割れしてる状態が何十年も続くなら最初から掛け捨ての収入保障保険で安い保険料で備えて、貯蓄は別で行いましょう。

そして、総支払保険料にも注目してください。1,000万円の死亡保障を購入するために851万円を支払うことになります。最終的に保険会社としては149万円の上乗せしかありません。

総支払保険料までは気にしていませんでした。こんなに払うことになるとは、、、

円建終身保険は一生涯の死亡保障を用意するという点でもコスパ悪いですし、貯蓄や資産形成という目線で考えると魅力は全くありません。そもそも円建だとインフレに対応できないので、少なくとも米ドル建の終身保険にしましょう。

ただ日本の米ドル建終身保険も利率が低すぎて、契約する意味がないので、貯蓄と死亡保障の両立ができる海外の終身保険を選択肢にいれてください。海外であれば総支払保険料の何倍もの死亡保障がありながらも実質利回りで4〜6%ほどで運用もできます。
詳しくは下記の入門書をダウンロードして一読ください。

※『海外保険入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

終身保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立が出来ることですが、日本の終身保険は
・貯蓄性が低すぎる
・死亡保障に対する保険料が高い

という理由でオススメできません。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(終身保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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