イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンド 〜イーストスプリング・インベストメンツ

こんにちは、K2 College大崎です。

以前、紹介しました「HSBCインド・インフラ株式オープン」が、新NISA成長投資枠 利回りランキング(2023年8 月〜 2024年7月)において1位(+68.35%)になっておりました。

そこで今回は、同ランキング3位(+55.31%)となっており、同じくインドのインフラに投資する 「イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンド」について解説します。

  • インドへのインフラ投資に大規模資金が流れこむ
  • 組入銘柄
  • インデックスファンドに比べてパフォーマンスは約2倍

インドへのインフラ投資に大規模資金が流れこむ

インドの経済規模は2028年に世界第3位となる見通しで、増加する人口や経済発展には、インフラへの投資が必要です。

なお、インド政府が推進するインフラ計画では総額1.8兆米ドルのインフラ投資が計画・実行されています。

また、2024年6月まで行われた総選挙の結果、インフラ投資を政策の柱とするモディ政権の続投が決定したため、今後も現在進行中のインフラ開発を後押しするとともに、道路や鉄道、空港建設といったインフラ投資の加速が見込まれます。

そして、KKRやグローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ、インド太平洋パートナーシップ・フォー・プロスパリティ―が中心となって、インド太平洋地域のインフラに240億ドルを投資するとの発表があったり、

サウジアラビアも、近年インドへの投資が急増しており、その動きは今後も続くと思われます。

モディ首相の続投が決定したため、今後もインフラ投資への支出は続きそうですね。

そうですね。
インドのインフラは脆弱ですし、今後、数十年規模でのインフラ整備が必要になってくるかと思います。

組入銘柄

イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンドは、主としてインドの金融商品取引所に上場されているインフラ関連株式に投資を行うとのことですが、

最新の月次レポート(2024年6月28日時点)で組入上位銘柄を確認すると、

インフラ関連が上位を占める(現在の組入銘柄は76銘柄)と考えておりましたが、銀行の割合が高いようですね。

どうして銀行セクターの割合が多いのでしょうか。

インフラ投資は大規模な資金を必要としますが、その資金を提供するのは銀行だからです。また、融資は銀行にとって利益を生む機会ですから、インフラの拡大に伴い、高い収益が期待できると考えたからでしょう。

また、月次レポートにも、以下のような記載がありましたから、銀行がそれぞれの役割を担うと考えたからではないでしょうか。

「政府は高い経済成長の恩恵をあまり受けてこなかったと言われる農村地域や失業中の若者などに配慮した政治運営を行うことが予想されます」

「政府はインフラプロジェクトへの投資資金を安定して確保するため、インフラ資産の証券化などによる売却を進めようとしています」

インデックスファンドに比べてパフォーマンスは約2倍

このファンドの設定は2006年11月8日ですが、基準価額が急激に上昇してきたのは2020年春のコロナ・ショックの際に各国政府が大規模な財政出動をしてからですね。

専用ページでパフォーマンスを確認すると、この1年間のトータルリターンは+55.90%、設定来のトータルリターンは+320.80%と基準価額は約4倍となっております。

マネックス証券で他のインド株式に投資するファンドと比較してみたのですが、インデックス株式に投資するファンドよりもインフラ株式ファンドに投資する方がパフォーマンスは良いですね。

なお、インデックス株式に投資するファンドは最近設定されたファンドばかりですので、運用が1年以上あるファンドを選択しております。

インフラ株式ファンドとインデックスファンドでは、倍くらいパフォーマンスが違いますね。

やはり伸びる市場に集中投資した方が良いということでしょう。

まとめ

  • 人口増加や経済成長にインフラ成長は必須
  • インドへのインフラ投資に大規模資金が流れこむ
  • 1年間のトータルリターンは+55.90%

米国株、グロース株、ハイテク株だけに集中投資していないでしょうか?

投資家それぞれの状況に合わせたアドバイスをいたします。
相談を希望される方は、こちらからご連絡くださいませ。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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