RL360「古い=安心」という思考停止に潜むリスク

マン島籍で歴史が長い──それだけを理由にRL360を「安全」「安心」「無難」と語るIFAや紹介者が後を絶たない。しかし実際のRL360は、新規ビジネスの停滞、時代遅れのサービス、改善されない顧客対応、そして投資先ファンドの更新遅れなど、問題点が目立つ。にもかかわらず、多くの投資家は“名前と歴史だけ”で判断し、IFAはそれを是正するどころか、むしろ利用している。

ここでは、権威に靡き、考えることを放棄した投資家心理を紐解きつつ、なぜ「古い会社だから安心」という発想が最も危険なのかを整理する。

  • 古い会社=信用できるという錯覚
  • 新規ビジネスが止まれば、サービスは必ず悪化する
  • 投資先ファンドの選定力が極めて弱い
  • カスタマーサポートの弱さは致命的
  • 権威に靡く投資家は、自らのリスクを理解できない

古い会社=信用できるという錯覚

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RL360は確かに歴史がある。しかし「歴史がある=現在も強い」ではない。

むしろ古い企業ほど、レガシーシステム・旧態依然の運営・意思決定の遅さによって競争力が落ちることが多い。

問題は、IFAと紹介者がこうした現状を理解していない(あるいは知っていて黙っている)点にある。

投資家も「マン島=強い」「RL360=昔からあるから安心」という安直なラベリングに乗せられ、重要な“質の低下”から目を逸らす。

新規ビジネスが止まれば、サービスは必ず悪化する

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保険会社でも金融会社でも、新規流入が減ると最初に削られるのは「改善コスト」。

RL360はまさにこの状態にあり、

  • オンラインシステムの古さ
  • 運用報告書の反映遅延
  • 手続きのレスポンス遅さ
  • 改善要求への対応遅延

これらが常態化している。

企業は成長してこそ改善される。

新規事業を作らない会社に、高品質のサービスを求める方がむしろ不自然だ。

投資先ファンドの選定力が極めて弱い

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RL360の大きな問題は、投資先ファンドの更新が遅く、質の高いファンドが増えない点だ。

世界の運用環境は指数よりもアクティブの選別が重要となり、特に近年はAI・テック・デジタル資産・クレジットの質など、急速に変わり続けている。

しかしRL360は、

  • 新しい優良ファンドが入らない
  • 古いファンドを放置
  • 優良アクティブのセレクション能力がない

という環境のまま。

投資家は「マン島=安全」という古い情報を信じたまま、この重要な“現在の質”を見ていない。

カスタマーサポートの弱さは致命的

カスタマーサービスとカスタマーサポートの違い

実際にRL360へ問い合わせると、返信の遅さ、対応の浅さ、改善意欲の乏しさが顕著だ。

グローバルな金融機関であれば、

「問い合わせ=ブランド価値」として最優先に扱うべきだが、RL360ではそれが欠如している。

投資家が知るべきは、商品そのものの設計だけでなく、商品を運営する企業力がリターンに直結するという現実だ。

IFAがここを説明しないのは、単に“歴史がある方が売りやすい”からに過ぎない。

権威に靡く投資家は、自らのリスクを理解できない

自分で「考える力」がない人の特徴とは? 原因や能力を伸ばす方法を紹介 | Oggi.jp

RL360を盲信する投資家の共通点は「自分で考える習慣がない」ことだ。

  • 調べない
  • 比較しない
  • 質を見ない
  • 仕組みを理解しない
  • IFAの言葉をそのまま信じる

「マン島だから安心」「古い会社だから何となく大丈夫」

この論理は、もはや論理ではなく“思考停止”である。

本来、資産運用の評価軸は現在の企業力・改善力・投資選定力であり、歴史ではない。

こうした基礎的な視点を持てない投資家は、結局どこにお金を預けても同じ失敗を繰り返す。

何となく歴史の長いところが安心という感覚はありますね。

冷静に比較すればどこが良いのかは自ずと答えがでてきます。また会社や商品だけでなく、IFAが投資先のアドバイスや一部引出や住所変更などのアフターサポートをしていないところも沢山あります。弊社にIFA移管(アドバイザー変更)して頂ければ、サポートやアドバイスもできますので、ご希望でしたら下記からお問い合わせください。
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まとめ:歴史より“現在の実力”を見る投資家だけが残る

RL360を過信する投資家の根本問題は、「歴史=安心」という大衆的な錯覚を疑わないことに尽きる。

しかし実際は、

  • 新規事業の停滞
  • 投資先ファンドの劣化
  • サービス改善の遅れ
  • 顧客対応の弱さ

という「過去より現在が弱くなっている会社」にありがちな特徴が揃っている。

時代は変わり、金融の競争力はスピード・改善・選定力に移った。

歴史だけを基準にする投資家は、今後も大衆と同じ損失を繰り返し、思考停止のまま“古いブランド信仰”を続けるだろう。

だからこそ、プロとして提示すべきは

いま強い会社、未来に向けて改善する会社、投資家利益を伸ばす会社

であり、「古い=安心」という幻想ではない。

著者プロフィール

K2編集部
K2編集部
投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。

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