エヌエヌ生命「Quality」(定期保険)

こんにちは、K2 Collegeの野村です。
今回は、エヌエヌ生命「Quality」ついてご紹介します。
こちら法人向けの定期保険ですが、他社との違いはなんでしょうか?
それについて詳しく解説していこうと思います。

エヌエヌ生命は法人メインの会社ですが、このご時世でやっていけるんでしょうか?

内部の人間ではないのでどうかわかりませんが、これだけ金融庁から法人保険に関して締め付けがあると営業自体なかなか厳しいとは思いますね〜。それでも法人向け商品があるということは一定のニーズがあるんでしょうけど。

  • エヌエヌ生命「Quality」動画解説
  • エヌエヌ生命「Quality」とは?
  • 税務処理と実際の税効果はどれぐらいあるのか?

エヌエヌ生命「Quality」動画解説

エヌエヌ生命「Quality」とは?

エヌエヌ生命「Quality」とはどんな保険でしょうか?
ポイントは3つです。

  • 万が一時、最大9億円までの死亡保障が確保できる。
  • 最短5年〜最長100歳まで短期〜超長期までニーズに応じた保険期間を選択できる。
  • 経過年数に応じて契約者貸付が活用できる。

1社あたりで9億円まで死亡保障を準備できるのは法人保険メインで営業しているエヌエヌ生命ならではと思います。
それ以外は他社の法人保険とそこまで変わらないかと思います。

イメージとしてはこのようになります。

次に具体的な契約例を見てみましょう。

<契約例>
性別と年齢:50歳男性
保険期間:90歳
死亡保障:1億円
年払い保険料:2,460,300円

次にこのプランですと、返戻率は以下となります。

この場合、ピーク時の返戻率は9年目の77.58%となります。
この辺りで解約して社長の退職金に充てるのがベストかと思います。

9億円まで死亡保障が取れるのは凄いですね!

1社あたりの死亡保障額はMAX5億程度が限度で仮にそれ以上となると何社か分けて加入しなければいけなかったですが、大型の死亡保障が必要な法人にはいいですね。

税務処理と実際の税効果はどれぐらいあるのか?

次に、実際の税務処理と税効果について見てみましょう。
上記の契約例の場合のピーク時の返戻率は9年目の77.58%となります。
となると、下記の図のように保険開始から16年目までは年払い保険料の4割が損金扱いとなります。

仮に法人実効税率を30%となると、9年目で解約すると実質負担する保険料合計は19,485,576円となります。
9年後の解約返戻金は17,180,000円となり、税効果を加味しても返戻率はだいたい88.1%となります。
また、資産計上している金額が13,285,620円で解約返戻金が17,180,000円となり、その差額3,894,380円が雑収入として計上しますので、ざっくり法人税として1,168,314円のお支払いとなります。

返戻率もイマイチで法人税も納税しなければいけないとなると、メリットが全然ないですね。

もはや保障メインでおまけで解約返戻金があると思った方がいいかと思っていましたが、法人税も払うとなるとメリットないですね(汗)

そうですね。毎期利益がしっかり出ている法人であれば気にならないかもしれませんが、それにしても返戻率のパフォーマンス悪すぎですw

まとめ

  • 最大9億円まで死亡保障が用意できる為、大型の死亡保障が必要な法人にはいい
  • 5年〜100歳までニーズに合わせて保険期間が選択できるのもいい
  • こちらもMAXで保険料の4割損金のため、税効果はかつてほどない
  • 退職金準備であれば他社の方がパフォーマンスはいい(そこまで大きくは変わらないけど)

今回はエヌエヌ生命の「Quality」でしたがいかがでしたか?
法人名義の長期平準定期保険に関しては、どこもそんなに変わりはないですし節税効果は期待できないので、保障ありきで考えないとかえって勿体無いことになります。
ただ、海外の終身保険であれば100%資産計上ではあると思いますが、貯蓄性が高くて(15年で150%前後の返戻率)かつ死亡保障との両立ができます。詳しくは入門書を一読ください。
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著者プロフィール

野村元輝
野村元輝
<経歴>
大学卒業後、大手宝飾品専門店に3年2ヶ月勤務。
生命保険業界の杜撰さに唖然として、世直ししたい一心で2006年6月から生命保険の代理店で生命保険の営業マンとして11年半勤務。

その傍らで、より顧客ニーズに立ったアドバイスがしたいと思い、2011年10月より個人事業として海外投資のアドバイスを開始。

弊社代表の河合と共通の知人経由で知り合い、その後弊社保険アドバイザー(K2 Assurance)として2017年12月より参画。

現在では、主に弊社パートナー(K2 Partners)向けに勉強会やセミナー講師、オンライン面談などを日々こなしています。
多くのパートナーが海外投資・海外保険のスペシャリストになるように日々サポートしております。

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