こんにちは、K2 College 松本です。
今回はソニー生命の「養老保険〔無配当〕」を解説します。
死亡保障があり、満期金も受け取れるので契約しました。
確かに死亡保障と貯蓄機能がありますが、満期金は支払った保険料より少ないので元本割れしてしまいます。返戻率や利回りがどれくらいなのか確認していきましょう。
- 動画解説
- ソニー生命の経営体制は非常に優秀
- ごくごく普通の円建養老保険
- 解約返戻率は25年でたった91%、実質利回りは年-0.69%
- 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
動画解説
ソニー生命の経営体制は非常に優秀
会社概要
ソニー生命は日本の生命保険会社で、ソニーグループ系列です。1979年8月「米プルデンシャル生命(ザ・プルデンシャル・インシュアランス・ カンパニー・オブ・アメリカ)」との合弁で、「ソニー・プルーデンシャル生命保険」として設立された。1980年2月に「ソニー・プルデンシャル生命保険」に、1987年9月に米国プルデンシャルとの合弁解消となり「ソニー・プルコ生命保険」とそれぞれ改称し、1991年4月から現社名。1996年1月にライフプランナーを商標登録し、同年4月にソニーの100%子会社となり、2004年4月にソニー損保、ソニー銀行とともにソニーフィナンシャルホールディングスの傘下に入った。
営業開始:1979年8月10日
事業所:162支店(2021年7月1日時点)
総資産:70兆1,738億円(2020年度)
保有契約高:53兆6,109億円(2020年度)
格付情報
S&P:A+(2021年7月1日現在)
R&I:AA(2021年7月1日現在)
ソルベンシーマージン比率
2,126.6%(2020年度)
身近な会社なので親しみはありますね。
イメージだけで判断するのはダメですが、実際に会社の規模や格付などの評価は高いので健全な会社です。
ごくごく普通の円建養老保険
契約概要
商品名:養老保険〔無配当〕
契約者年齢:0歳〜78歳
保険期間:年齢によって異なる
払込期間:保険期間と同じ
払込頻度:月払、半年払、年払
最低保険金額:100万円〜7億円
保障内容
商品解説
普通の円建養老保険です。養老保険なので保険料払込期間中は死亡保障があり、保険料の支払いが終わると満期を迎えて保険金と同じ金額の満期金を受け取って契約は終了です。どちらかと言うと貯蓄をメインに考えた商品ですが、利率が低すぎて元本割れするので貯蓄を目的に契約してはいけません。また貯蓄機能があることで、死亡保障額に対する保険料が高いこともデメリットです。
死亡保障があるので元本割れするものだと思っていましたが、もっと良い商品があるのでしょうか?
あります。
まずは次のチャプターで、具体的なシミュレーションの数字を見ていきましょう。
保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。
※『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?
解約返戻率は25年でたった91%、実質利回りは年-0.69%
パンフレットに載っているご契約例がコチラです。
男性の場合で数字をまとめると。
契約年齢:35歳 男性
死亡保障:1,000万円
保険期間:60歳満期
払込期間:60歳満了
払込頻度:月払
保険料:36,450円
総支払保険料:10,935,000円
<解約返戻金と返戻率>
10年後(45歳):379万円(86%)
20年後(55歳):783万円(89%)
25年後(60歳):1,000万円(91%)
総支払保険料が満期金よりも多いのでもちろん元本割れです。保険会社に25年間も保険料をロックされたのに、25年後の実質利回りは-0.69%です。
死亡保障があるから仕方ないと考える方もいますが、死亡保障1,000万円に対して1,093万円を払うのって損失を確定させる契約みたいなものです。
保険ってこういうものだと思っていました。
現在は史上最低の利率なので日本の保険商品はこのような状況になっています。
一方、海外生命保険では、総支払保険料に対して7倍以上の死亡保障がありながら、返戻率も20年で200%くらいになるものもあります。詳しくは新しくなった入門書を一読ください。
※『海外保険入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】
契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
養老保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立が出来ることですが、
・貯蓄性が低すぎる寧ろマイナス
・死亡保障に対する保険料が高い
という理由でオススメできません。
既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?
契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。
※直接相談(無料)
まとめ
- 加入するのはやめよう
- 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
- 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(養老保険はしないで)
教育資金準備や貯蓄だけが目的の方は、下記の入門書を一読ください。
※【入門書】保険で銀行金利の3600倍の金利をつけるための入門書
※【入門書】子供のためにベストな学資保険に入るための入門書
著者プロフィール
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大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。
外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。
また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。
そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。
クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。
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