こんにちは、K2 College 松本です。
今回は明治安田生命の個人年金保険「年金かけはし」を解説していきます。
友達と話していて、老後資金準備の為に個人年金を始めようと考えています。
いきなり結論になってしまいますが、やめた方がいいです。貯蓄の方法は保険だけではありません。老後資金準備でしたら他にもっと効率の良い手段がありますので、一緒に確認していきましょう。
- 明治安田生命は日本で初めて設立された保険会社
- 低利率の円建個人年金保険
- 35年で返戻率104.3%、実質利回りは0.22%
明治安田生命は日本で初めて設立された保険会社
会社概要
三菱グループの明治生命保険と芙蓉グループの安田生命保険が、明治生命保険を存続会社として合併し発足した保険相互会社です。総資産、経常収益、保険料収入で業界第3位(かんぽ生命を除く)、4大生保の一角(日本生命保険、第一生命ホールディングス、明治安田生命、住友生命保険)。三菱・芙蓉グループに加え官公庁という強固な法人営業基盤を有しており、団体保険契約高は業界第1位である。また、財務の健全性に定評がある。
日本で初めて設立された生命保険会社である。前身会社である明治生命保険も安田生命保険も長い歴史を持ち、共に明治初期の創業である。明治生命保険は1881年(明治14年)7月9日に日本最初の生命保険会社として設立された。一方の安田生命保険も1880年(明治13年)に日本最古の生命保険組織として結成された共済五百名社をその起源とする。
正式名称:明治安田生命保険相互会社
創業:1881年7月9日
事業所:1,047営業所(2021年4月1日時点)
総資産:42兆6,852億円(2021年3月末時点)
保有契約高:67兆9,840億円(2021年3月末時点)
格付情報
S&P:A+ (2021年8月23日時点)
R&I:AA- (2021年8月23日時点)
ソルベンシーマージン比率
1,069.1% (2021年3月末時点)
歴史が長い会社は安心できますね。
CMでも有名ですし、認知度は十分ですね。
また、格付け、ソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。
低利率の円建個人年金保険
契約概要
商品名:年金かけはし
正式名称:5年ごと利差配当付個人年金保険(2011)
被保険者年齢:満20歳〜満55歳
払込期間:20〜40年
据置期間:0〜5年で選択
年金種類:確定年金(5年 or 10年)
払込頻度:月払、年払
基本年金年額:20万円〜3,000万円(5年確定年金)、10万円〜3,000万円(10年確定年金)
最低保険料:1万円(月払)、12万円(年払)
商品解説
円建の定額個人年金保険です。保険料を20〜40年の範囲で支払い、0〜5年の範囲で寝かせて、定額年金として5年間か10年間で受け取っていく保険商品です。これと言って特徴はなく、払込期間、据置期間、年金受取方法の選択肢が少ないです。もちろん、利率はめちゃくちゃ低いです。
国の年金だけでは不安なので1つくらい入っておくほうが良いと思っているのですが、どうなんでしょうか?
もちろん国の年金はアテにできないので、何かしら備えをしておかないといけませんが、返戻率が残念な結果になっています。次のチャプターで返戻率や実質利回りを確認してください。
保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。
『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?
35年で返戻率104.3%、実質利回りは0.22%
それでは契約例を見ていきましょう。
契約年齢:30歳 男性
払込期間:30年
据置期間:5年
年金種類:10年確定年金
払込頻度:月払
保険料:30,000円
総支払保険料:1,080万円
<受取金と返戻率>
年金受取の場合:1,143万円(105.9%)
一括受取の場合:1,127万円(104.3%)
年金受取の方が多く受け取ることができますが、流石に増えなさ過ぎです。年金受取は45年、一括受取は35年という時間を使って5%前後しか増えていないのです。返戻率という表記だと100以上の大きな数字になるので、なんとなく増えてる気になりますが、たった5%しか増えていません。
<実質利回り>
年金受取:0.22%
一括受取:0.20%
これではインフレ負けするので、数字上は増えていますが価値としては目減りすることになります。
でも銀行預金よりは利回りもいいですし、他に安全に増やせる手段を知らないので。。。
確かに銀行の普通預金よりはいいですが、そこと比べてはいけません。
もっと効率良く安全に自分年金を作る方法はありますので、下記の入門書をダウンロードして一読ください。
※【入門書】公的年金に依存しない自分年金を準備するための入門書
契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。
何十年もの時間を使って数%しか増えていないのは勿体ないです。時間は有限なので、少しでもお金が働きやすい場所に置いてあげましょう。複利の効果を上手く使えば30年後には何倍もの資産にすることができます。
「保障は保障、貯蓄は貯蓄」と分けて準備しましょう。
既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?
間違いなく見直した方が良いと思いますので、私に直接ご相談ください。
※直接相談(無料)
まとめ
- 加入するのはやめよう
- 個人年金保険を含めて貯蓄系保険商品はやめよう
- 今契約していたら、内容を見て個別にアドバイスするので、お気軽にご相談ください(無料)
また、まとまったお金がある場合は下記の入門書も効率の良い資産運用ができるので一読ください。
『海外個人年金入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】
『海外投資入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】
著者プロフィール
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大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。
外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。
また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。
そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。
クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。
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