24年ぶりの円買い為替介入 でも円安トレンドは変わらない

こんにちは。K2 College大崎です。

24年ぶりに円買いドル売り介入を実施

政府・日銀は円買い介入を実施しましたね。
円買い為替介入は1998年6月以来、24年ぶりとのことです。

2023年4月8日までは大規模金融緩和の継続

金融政策決定会合後の記者会見で、日銀の黒田総裁は「大規模金融緩和の継続」の方針を示しました。

その際、黒田総裁は「当面金利を引き上げるようなことはない」と述べ、また金融政策のフォワードガイダンスの変更についても「当面は必要とは考えていない」。「当面」の期間については数カ月ではなく「2、3年」と述べました。

日銀は、今後2~3年は大規模金融緩和を続けるようですが、黒田総裁の任期は2023年4月8日までですので、少なくともここまでは継続と考えておけば良いですね。

この黒田総裁の発言を受けて、外国為替市場では1ドル=145円90銭を付けたのですが、その後、政府が円買いドル売り介入を実施したというわけですね。

円は一時140円台まで反発しましたが、現在は142円前半まで戻しております。

前回のコラム「世界主要銀行は利上げ推進、円安・日本売りは続く」でも、たとえ為替介入をするとしても、政府・日銀単独での円買いドル売り介入となるでしょうし、円買いドル売り介入は保有している外貨準備には限度があるため、一旦は円高方向に進むかも知れませんが、その動きは限定的になると述べましたが、すぐに戻しておりますね。

ちなみに、日本サイドでは協調介入かどうかは明言しませんでしたが、米財務省や国やECB(欧州中央銀行)はこの介入に参加なかったと表明しておりますから、やはり政府・日銀の単独介入でした。

円安・ドル高基調は続く

口先介入に留まるという認識を払しょくするために円買いドル売り介入に踏み切ったのかと思いますが、再び1ドル145円近辺で円買いドル売り介入をしてくるかも知れません。

ただ、前回のコラムでも述べたように外貨準備には限度があるため、どこまで円買いドル売り介入を続けることができるのかは疑問です。

また、日米金利差や貿易赤字など、当面は円安・ドル高の要因は続きますので、円安トレンドは変わらないでしょう。

米国の景気後退見通しは来年と考えられているので、少なくともそこまでは円安基調は続くのではないでしょうか。

日銀の黒田総裁の任期となる2023年4月8日までは、日銀は大規模金融緩和政策で低金利、世界の主要銀行はインフレ抑制のため利上げという構図は変わりません。

まあ、米国のインフレ次第ですから、我々にできることはありません。
我々としては、強い通貨であるドルで資産を築いておきましょう。

日本円だと、物やサービスと交換するときに「たくさんお金を必要とします」よ。

こちらから、海外投資入門書(マニュアル)を無料でダウンロードいただけます。
資産を増やしたい方は、参考にしてください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/7590/trackback