投資のソムリエ 〜アセットマネジメントOne

こんにちは、K2 College大崎です。

2021年8月31日に純資産総額が6,000億円を突破した「投資のソムリエ」を解説します。

「ソムリエ」というくらいですから、投資家の要望に応じて投資先を選んでくれる商品なのですか?

そうだと良いのですけどね。

「投資のソムリエ」は世界の債券、株式、リートに投資するバランス型ファンドで、2つの「安定資産」と6つの「リスク性資産」を投資対象資産とし、市場環境に応じて現金等も含めてその配分比率を調整してくれます。

また基準価額の変動リスクの目標値は4%以内としています。

  • 投資のソムリエは、市場環境に応じて機動的に資産配分する
  • このファンドはどんな投資家に適しているか

投資のソムリエは、市場環境に応じて機動的に資産配分する

投資のソムリエは、市場環境に合わせて資産配分の比率を月次で決定したり、

下落の危険性が高まったと判断した際は、日次で資産を売却してくれます。

一般投資家が同じようなことをしようとしても、かなりハードルが高いですね。

そうですね。

ちなみに、2020年3月のコロナショックの際も、同カテゴリーのファンドはマイナス運用となるものが多かったのですが、このファンドは機動的にリスク性資産を売却し、安定資産や現金の比率を増やしたことでプラス運用でした。

そんな凄いファンドであればぜひ投資したいのですが、運用成績はどうですか?

最新の月次レポート(2021/8/31現在)によると、
2012/10/25の設定来リターンは30.78%年率リターンは3.2%ですね。

市場環境に合わせて資産配分の比率を月次で決定したりできるのであれば、もっとリターンを上げることはできないのですか?

このファンドのコンセプトが、基準価額の変動リスクを年率4%程度に抑えながら、
安定的な基準価額の上昇をめざす
ということですから、変動リスクが20%〜25%もある株式のようなリターンをあげることは難しいですね。

このファンドはどんな投資家に適しているか

そもそも投資信託は、ドルコスト平均法を利用して、リスクを取って長期運用で資産を増やしていくのに適しています。

若い方や今後しばらくは労働収入が見込める方は、このファンドのようなバランス型ではなく、株式などのリスク性資産の割合が高いファンドで運用した方が良いでしょう。

また、このファンドの8つの投資先はインデックスファンドです。

それにも関わらず、このファンドの信託報酬は年率1.54%と高いです。

それならば、信託報酬が低いインデックスファンドをカテゴリー別にいくつか選択して運用した方が高いリターンを目指すことができます。

このファンドが適している方は、そろそろ定期的な収入を得ることが難しくなりそうな方などの、あまりリスクを取るべきでは無い方や、年率3%程度のリターンで良いので大きな下落に備えつつ安定した運用をしていきたい方には適していると思います。

まとめ

  • 投資のソムリエは、市場環境に応じて機動的に資産配分するファンド
  • 投資のソムリエは、下落に備えつつ安定した運用をしていきたい方には適している

オフショアに目を向ければ、基準価額の変動リスクは年率3%程度に抑えながらも、年率リターン10%をあげるファンドはいくつかあります。

詳しくはこちらの入門書(マニュアル)をご覧ください。

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著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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