こんにちは。K2 College大崎です。
本日は、JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPQ)について取り上げたいと思います。
先日紹介していた「JEPI」と何が違うのでしょうか。
「JEPI」はS&P 500指数をベンチマークとしておりましたが、「JEPQ」はNASDAQ100指数をベンチマークとしております。
- JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPQ)概要
- 構成銘柄とセクター
- 運用実績
JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPQ)概要
■NASDAQ100指数に比べて高い利回り
■キャピタルゲイン(値上がり益)を追求すると同時にインカムの獲得と収益分配を目指す。
■株式の現物に投資して値上がり益を追求すると同時に、コールオプション(株式を事前に定められた価格で購入する権利)を売ることで、プレミアム収益の獲得を目指す。
構成銘柄とセクター
「JEPI」は米国株とELN(仕組債)を組み合わせたポートフォリオでしたが、「JEPQ」はどのような銘柄構成になっているのでしょうか。
現状、85銘柄で構成されておりますが、上位10銘柄でポートフォリオ全体の約53%も占めております。そして、上位10銘柄におけるELN(仕組債)の割合も多いです。
セクター割合では、Information Technologyが4割近くを占め、次に多いのはELN(仕組債)の17.6%となっております。
運用実績
「JEPQ」のリターンはどのような感じになっているのでしょうか。
以下は、「JEPQ」のMarket Priceですが、設定以来(2022年5月3日)元本を割っております。
タイミングが悪いですね。
まず、JEPQが運用開始となったのは2022年5月3日なのですが、まだ1年経っていないです。
そして、2022年は世界の主要中央銀行が利上げを加速しましたので、その反動で株式は売られました。特にハイテク・グロース株の詰め合わせであるNASDAQ100指数の売りは激しかったです。
「JEPQ」はNASDAQ100指数をベンチマークとしているとのことでしたが、S&P 500指数をベンチマークとしている「JEPI」に比べてトータルリターンは高いのでしょうか。
NASDAQ100指数はS&P500指数に比べてリターンは高いのですが、現状においては異なります。
以下は、「JEPQ」と「JEPI」のトータルリターンを比べたものですが、現状は「JEPI」の方がトータルリターンは高くなっておりますね。
上述したとおり、タイミングが悪いです。
中央銀行の利上げで株式市場から資金が流出しておりますが、NASDAQ100指数の売りはS&P500指数よりも激しく、結果として、「JEPQ」のトータルリターンは「JEPI」を下回っているという状況です。
今後、利下げという状況になり、ハイテク・グロース株に資金が入ってくる状況になれば、「JEPQ」と「JEPI」のトータルリターンも逆転してくるかと思います。
実際、インフレ高進が落ち着き、利上げが減速するとの思惑から、2023年1月以降のトータルリターンの伸びは「JEPQ」の方が高くなっております(上図参照)。
もちろん、企業業績が悪化して、株式市場全体が軟調になればその限りではありません。
ちなみに運用会社のJ.P.モルガン・アセット・マネジメントは、2022年12月末時点での「ポートフォリオの利回り」(30日SEC利回り)を以下としておりました。
コールオプションの売りから得られるプレミアム収益も「JEPQ」の方が「JEPI」よりも3%程度高く見込んでいるようでしたので、株価市場に資金が戻ってこれば、「JEPQ」は「JEPI」よりも高いリターンを得れるようになるかも知れませんね。
「JEPI」同様、「JEPQ」も毎月インカムゲインを得ることができます。
上述したとおり、利上げの影響で「Market Price」が下落して「トータルリターン」は思わしくありませんが、配当利回りは11.54%もあります。
キャピタル・ゲインを優先されている方はNASDAQ100指数で運用すれば良いですが、インカム・ゲインも欲しいという方であれば、「JEPQ」をポートフォリオに組み入れておいても良いですね。
まとめ
- 「JEPQ」もキャピタル/インカム同時に狙えるETF
- 「JEPQ」は「JEPI」よりも高いリターンを目指すことができる
投資戦略は人それぞれです。
ぜひご自身に合った投資戦略で、必要なタイミングでお金を得てください。
投資のご相談は、こちらからご連絡くださいませ。
著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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