iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF(PFF)

今回は「iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF(PFF)」について解説します。

  • iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF(PFF)概要
  • 構成銘柄とセクター
  • 運用成績

iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF(PFF)概要

「iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF(PFF)」はブラックロックが提供するETF(上場投資信託)で、主にアメリカの優先株式やハイブリッド証券に投資します。

このETFの特徴は、高い分配金利回りを目指して設計されており、安定した収入を求める投資家に人気があります。

1. 債券と株式の性質の両方を有する米国の優先証券に投資する
2. 1つのファンドにより米国の優先株式に投資できる。
3. インカム獲得を目指すために活用できる。

ちなみに優先株とは、株式の一種で、ほかの株式に比べて優先的地位を持っており、普通株に比べて配当金を優先的に受ける、あるいは会社が解散したときに残った財産を優先的に受け取れる等、投資家にとって権利内容が優先的になっている株式のことです。

その一方で、優先株は議決権については制限されるのが一般的です。

普通株式に投資するより多くの配当を受け取ることができるのですね。

そうですね。
その替わり、リターンは普通株の方が高くなる傾向があります。

何を優先するかですね。

構成銘柄とセクター

2024年12月6日時点においては442銘柄で構成されており、そのうち上位10銘柄は以下のような構成となっておりました。

上位10銘柄を見ても分かりますが、金融セクターの割合が多いですね。

金融セクターの割合が多いと言っても70%以上占めていますよね。
どうしてこれほどまでに金融セクターが多いのでしょうか。

それは優先株式を発行する企業の大半が金融業界に属しているためです。

金融機関は規制の観点から一定水準の自己資本比率を維持する必要があるのですが、優先株式は負債ではなく資本として見なされるため、自己資本比率を強化するための資本調達手段として都合が良いのです。

運用成績

このETFの設定は2007年3月26日ですが、2024年11月30日時点における設定来リターンは99.80%と、約2倍となっております。

17年強で2倍ですからリターンは大したことないのですが、このETFは毎月分配金を得ることができるのですよね。

しかも、毎月分配でファンドの基準価額が下がるようなダメファンドではなく、毎月分配金を支払っても基準価額は維持しております。

 過去12ヶ月分配金利回り は6.12%/年と高く、毎年の利回りも6%程度と安定しております。

また、株価の値動きも安定しており、売買による大きなキャピタルゲインを得ることは難しいですが、毎月、安定した分配金が出るために、年金生活者などインカムゲインを狙う投資家に人気がありますね。

リスクを抑えながら安定した収益を受け取りたい投資家には適していますね。

配当利回りも約6/年%前後と高いですしね。

まとめ

  • アメリカの優先株式やハイブリッド証券に投資
  • 毎月分配金を受け取り、利回りは年6%程度
  • 高い分配金利回りや安定した収入を求める投資家に人気

キャピタルゲインを好むか、インカムゲインを好むか。

自分の好みで選べば良いですが、それぞれの年齢や置かれている環境によって適したファンドのアドバイスをしますので、希望される方は、こちらからお問合せください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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