Google検索、SNS、YouTube。現代人の意思決定は、これらのアルゴリズムを介して行われていると言っても過言ではない。にもかかわらず、そこに並ぶ情報はやたらとネガティブだ。「失敗した話」「やめた方がいい理由」「危険」「詐欺」「オワコン」「もう遅い」。
本来、人はポジティブで正確な情報をもとに判断したいと口では言う。しかし、現実にはネガティブな情報の方が先に目に入り、強く印象に残り、その結果「やらない」「動かない」「現状維持」という選択を繰り返す。
これは偶然ではない。
アルゴリズムの問題でもあり、大衆心理の問題でもあり、そして何より本人の選択の結果でもある。ネガティブ情報を好んで消費する大衆がいるからこそ、それは検索上位に残り、SNSで拡散され、YouTubeで再生され続ける。
その結果、ネガティブな情報だけを浴び続けた人間は、ネガティブな選択を「合理的判断」だと錯覚し、負け続ける人生を自ら固定化していく。
- ネガティブ情報が「目につく」のではなく「選ばれている」現実
- ネガティブ情報は「現状維持」を正当化する麻薬である
- ネガティブな人間は、ネガティブな情報を欲している
- 負の連鎖は「情報 → 思考 → 選択 → 結果」で完成する
- 正しい情報は「取りに行く人」にしか届かない
ネガティブ情報が「目につく」のではなく「選ばれている」現実

多くの人はこう言う。
「ネガティブな情報ばかり表示される」「SNSが不安を煽る」「YouTubeがおすすめしてくる」。
しかし、冷静に考えればこれは半分しか正しくない。
検索結果やSNSのアルゴリズムは、人の行動履歴に忠実だ。
・どんな記事をクリックしたか
・どんな動画を最後まで見たか
・どんな投稿に「いいね」やコメントをしたか
これらをもとに、「あなたが好む情報」を学習している。
つまり、ネガティブ情報が目につくのは、それを過去に選び、消費し、滞在時間を与えた結果である。
失敗談、炎上、告発、不安を煽る話題は、感情を刺激しやすい。
人は「安心したい」「失敗したくない」という本能から、
・やらなくていい理由
・他人の失敗
・危険を強調する話
に自然と引き寄せられる。
だが、その瞬間の安心と引き換えに、人は「可能性」や「前進」を失っていく。
ネガティブ情報は「現状維持」を正当化する麻薬である

ネガティブ情報の最大の効能は何か。
それは**「何もしない自分」を正当化できること**だ。
・投資で失敗した人の話を見る
→「やらなくてよかった」
・起業して倒産した話を見る
→「会社員で正解」
・海外移住のトラブルを見る
→「日本にいれば安心」
これらはすべて、行動しない選択を合理化する材料である。
努力もリスクも取らず、今のままでいることが「賢い判断」に見えてくる。
しかし、ここに決定的な欠落がある。
それは、成功した人の大半は静かで、語られにくいという事実だ。
失敗は感情を揺さぶるため拡散されやすい。
一方で、地道に積み上げ、静かに成果を出した話は、
・派手さがない
・恐怖も怒りも刺激しない
ため、アルゴリズム的に不利になる。
結果として、「何もしなかった人に都合のいい世界観」だけが強化されていく。
ネガティブな人間は、ネガティブな情報を欲している

厳しいが、避けて通れない現実がある。
ネガティブな情報が溢れるのは、それを望む人間が多いからだ。
もし本当にポジティブで正しい情報を求めているなら、
・検証データ
・一次情報
・長文
・地味だが再現性のある話
を読むはずである。
だが実際には、
・短い
・感情的
・断定的
・誰かを叩いている
コンテンツが好まれる。
それはなぜか。
答えは単純で、自分の人生と向き合わなくて済むからだ。
他人の失敗を見て安心する。
誰かを批判して優位に立った気分になる。
危険を理由に挑戦しない自分を肯定する。
こうして、ネガティブ情報は「娯楽」となり、
娯楽として消費される限り、供給は止まらない。
負の連鎖は「情報 → 思考 → 選択 → 結果」で完成する

ネガティブ情報の怖さは、それ単体ではない。
それが思考を歪め、選択を変え、結果を固定化する点にある。
1. ネガティブ情報ばかり浴びる
2. 世界は危険で失敗だらけだと認識する
3. 行動はリスクだと考える
4. 何もしない選択をする
5. 成果が出ない
6. 「やっぱり世の中は厳しい」と確信する
このループが完成すると、本人は「現実を正しく見ている」と思い込む。
しかし実際には、自分で作った世界観の中で負け続けているだけだ。
そしてこのループは、年齢とともに修正が難しくなる。
なぜなら、
・過去の選択を否定したくない
・「今さら変えても遅い」という言い訳が増える
からである。
正しい情報は「取りに行く人」にしか届かない

重要な事実がある。
ポジティブで正しい情報は、向こうからは来ない。
・検索ワードを工夫する
・一次情報に当たる
・不都合なデータも読む
・感情ではなく構造を見る
こうした姿勢がなければ、
アルゴリズムは「楽なネガティブ」を与え続ける。
逆に言えば、
・どんな情報を選ぶか
・どんな人をフォローするか
・どんな動画を最後まで見るか
これらはすべて、未来の自分への投票行為である。
勝ち続ける人間は、
・ネガティブ情報を排除する
・失敗談も「条件」として分析する
・行動した人間のデータを見る
負け続ける人間は、
・ネガティブを娯楽として消費する
・恐怖を理由に動かない
・他人の失敗を自分の正解にする
この差は、時間とともに致命的な開きとなる。
結局ネガティブだとやらない理由ばかり考えて、行動しない選択を自ら選んでいるんですよね。
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まとめ
ネガティブ情報が多いのは、世界が悪いからではない。
それを選び、消費し、拡散する人間が多いからだ。
そして、ネガティブな情報を好む人間ほど、
・何もしない
・変わらない
・挑戦しない
という選択を「賢さ」だと錯覚する。
だが現実は冷酷で、
動かなかった人間だけが、確実に取り残される。
情報は中立だ。
アルゴリズムも中立だ。
最終的に人生を決めているのは、
どんな情報を選び、どんな判断をし、どんな行動を取ったかだけである。
負の連鎖から抜け出す方法は、驚くほど単純だ。
ネガティブ情報を娯楽として消費するのをやめ、
正しいが地味な情報を、意識的に取りに行くこと。
それができる人間だけが、
静かに、しかし確実に、勝ち続ける人生へと移行していく。
著者プロフィール

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投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。
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