総論:なぜ「エクシブ会員」が成功者の象徴になるのか
日本で一定の資産を築いた人間が、ある段階で必ずといっていいほど検討し始めるものがある。それが、リゾートトラストのエクシブに代表されるリゾート会員権である。
「社長になったらエクシブ」「成功したら会員権」。こうした言葉が半ば常識のように語られる世界が、日本には存在する。そこでは、会員証を持っているかどうかが、成功者か否かの“通行証”のように扱われる。
しかし冷静に考えれば、これは極めて奇妙な文化である。なぜ宿泊施設の利用権が、人間の価値や成功度と結びつくのか。その時点で、すでに思考は停止している。
リゾートトラストやエクシブが売っているのは、ホテルではない。「成功者であるという幻想」そのものなのだ。
- 第一章:リゾートトラストとエクシブの本質――金融商品ではなく心理商品
- 第二章:「エクシブに入っていない社長」は不安になる社会
- 第三章:海外を知らないことが生む“閉鎖型ラグジュアリー”
- 第四章:成金化した日本人と「金で安心を買う癖」
- 第五章:会員権ビジネスは「日本的思考」の縮図である
第一章:リゾートトラストとエクシブの本質――金融商品ではなく心理商品

エクシブ会員権は、しばしば「資産」として説明される。「価値が落ちにくい」「中古市場がある」「相続もできる」。こうした説明を受け、投資に近いものだと誤解する人は多い。
だが実態は、長期縛り付きの前払いサービス契約に過ぎない。
数百万円から数千万円の入会金を支払い、さらに年会費や管理費を払い続ける。その見返りとして、特定施設を“優先的に”使える権利を得るだけである。
中古市場では、価格はほぼ右肩下がりで、売却時には買値の数分の一になることも珍しくない。流動性は低く、換金性も乏しい。
つまりこれは金融商品ではなく、「心理商品」だ。安心感、優越感、所属感を売るビジネスなのである。
第二章:「エクシブに入っていない社長」は不安になる社会

日本では、成功者像が極端に画一化されている。
・高級車
・ゴルフ会員権
・エクシブ
・会員制クラブ
このセットを持っていないと、「まだ一流ではない」と見なされる空気がある。
特に地方都市や業界内コミュニティでは、この傾向が顕著だ。横並び意識が強く、「みんな持っている」ことが最大の説得材料になる。
結果として、経営者同士の会話の中で、「どこのエクシブ持ってる?」がステータストークになる。
この時点で、合理性は消えている。判断基準が「他人基準」に完全に支配されているからだ。
第三章:海外を知らないことが生む“閉鎖型ラグジュアリー”

海外経験の有無は、この分野で決定的な差を生む。
海外では、高級ホテルも別荘も「使いたい時に借りる」が基本だ。固定費を嫌い、柔軟性を重視する文化が根付いている。
一方、日本では「所有」や「会員権」に異常な執着がある。
なぜか。それは、外の世界を知らないからである。
エクシブしか知らなければ、エクシブが最高峰に見える。比較対象がなければ、営業トークは簡単に信じられる。
閉鎖環境では、常に“内輪基準”が正義になる。
第四章:成金化した日本人と「金で安心を買う癖」

リゾート会員権に最もハマりやすいのは、最近になって金を持った層である。
・事業が当たった
・不動産で儲けた
・相続で資産を得た
こうした人々は、資産管理の歴史が浅い。すると、「金で不安を消したい」という心理が強くなる。
エクシブは、その不安を巧みに吸収する。
「老後も安心です」
「家族の居場所になります」
「一生使えます」
これらは、すべて安心を売る言葉だ。
しかし実際には、金を固定化し、選択肢を狭めているだけである。
第五章:会員権ビジネスは「日本的思考」の縮図である

リゾートトラストの成功は、日本社会そのものを映している。
・終身雇用
・年功序列
・定年モデル
・住宅ローン文化
すべてに共通するのは、「長期固定」と「途中離脱困難」である。
エクシブ会員権は、まさにその延長線上にある。
一度入ったら抜けにくい。使わなくても払い続ける。やめると“負け”に見える。これは会社人生とまったく同じ構造だ。
日本人は、この構造に慣れすぎている。
エクシブみたいな会員制リゾートって、やっぱり損なんですか?
商品自体が悪いわけではありません。問題は“考えずに買う文化”です。本当に使うのか、その資金を運用したらどうなるのか、他にもっと自由な選択肢はないのか、将来も同じ価値観なのか。この様にしっかり思考することが大切です。
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結論:リゾートトラストに金を払う前に、思考に投資せよ
エクシブやリゾートトラスト自体が悪なのではない。問題は、それを「考えずに買う文化」である。
・本当に年何泊使うのか
・その金を運用したらどうなるか
・他にもっと自由な選択肢はないか
・10年後も同じ価値観か
こうした問いを持たずに契約する時点で、すでに負けている。
金の使い方は、その人の思考レベルを露骨に映す。
真の富裕層とは、豪華な会員証を持つ人ではない。必要な時に、必要な場所を、最適な形で使える人である。
リゾートトラストやエクシブに数千万円を預ける前に、まず自分の思考をアップデートすべきだ。
それができない限り、日本人はこれからも形を変えた「会員権ビジネス」に、何度でも吸い込まれ続けるだろう。
著者プロフィール

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投資家、現役証券マン、現役保険マン、AIが記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。
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