「ロイヤルティボーナスがもらえるから解約しない」という思考停止(海外積立)

海外積立を続けている人の中には、「今解約するとロイヤルティボーナスが消えるから、このまま続けた方が得」という判断をする人が少なくありません。しかし、この考え方には大きな問題があります。

それは、“本来得られるはずだった利益”と、“失うかもしれない小さなボーナス”を比較できていないという点です。

投資とは本来、「これから先、どちらが資産を増やせるか」で判断するものです。ところが、多くの人は過去に積み上げた契約や、営業マンから聞かされた「ボーナス」「継続特典」「あと少しで満期」という言葉に縛られ、未来ではなく過去を基準に意思決定してしまう。

例えば、M7(マグニフィセント・セブン)やNASDAQ系の強い成長市場に乗る選択肢、あるいは元本確保型ファンドやラチェット運用のように「利益を守りながら増やす」方法があるにもかかわらず、それらを検討せず、“ボーナスが消えるのが嫌だから現状維持”という判断をしてしまう。

これは投資ではありません。感情による固定化です。

数字で比較すれば、ロイヤルティボーナスなど、長期の資産形成全体から見れば驚くほど小さいケースがほとんどです。それでも人は、「失う痛み」を過剰に恐れるため、合理的な判断ができなくなる。

海外積立の世界では、この心理が非常によく利用されています。

  • ロイヤルティボーナスは“餌”として設計されている
  • 人は「得をする」より「損を避けたい」
  • 本当に比較すべきは「将来の期待値」
  • 「現状維持」は最も危険な選択肢になり得る

ロイヤルティボーナスは“餌”として設計されている

実際の海外積立商品の資料を見ると、ロイヤルティボーナスは確かに存在します。例えばInvestors TrustのEvolutionでは、10年以上継続すると5〜7.5%程度のロイヤルティボーナスが付与される設計になっています。

さらに資料では、

10年:7.5%

11〜15年:5%

16〜20年:5%

21〜25年:5%

という形でボーナスが示されています。

一見すると魅力的に見えます。

しかし冷静に考える必要があります。

例えば年間5,000ドル積立の場合、15年継続してもロイヤルティボーナスは5,000ドル程度です。

ここで重要なのは、「15年間で5,000ドル」という事実です。

15年間で総拠出額は75,000ドル。その中で5,000ドルというのは、長期投資全体から見れば決定的な差ではありません。

ところが、その“5,000ドルを失いたくない”という感情が、もっと大きな利益機会を失わせる。

これが最大の問題です。

本来であれば、

より成長性の高い市場へ移る

リスクを抑えた運用へ変更する

利益確定型へ切り替える

元本保護戦略へ移行する

といった判断を行うべき局面でも、「ボーナスがもったいない」で思考停止する。

これは合理的投資判断ではなく、“条件反射”です。

人は「得をする」より「損を避けたい」

行動経済学では、人間は「利益を得る喜び」よりも、「損失を避けたい感情」の方が強いことが知られています。

つまり、

「もっと儲かる可能性」

よりも、

「今あるものを失いたくない」

を優先してしまう。

海外積立の商品設計は、この心理を極めてうまく利用しています。

例えば、

長期継続条件

解約控除

ロイヤルティボーナス

継続特典

満期優遇

こうした仕組みは、投資家を“契約から離れにくくする”ために存在しています。

実際、資料にも「15年間継続して規定期間内に拠出され、一部解約や減額がない場合、15年以降の解約手数料は免除」と書かれています。

つまり逆に言えば、「途中で動く人には不利になる設計」なのです。

これは保険型商品の典型です。

もちろん、長期積立そのものは悪くありません。しかし問題なのは、“商品が良いから続ける”のではなく、“離脱ペナルティが怖いから続ける”状態になっていることです。

この時点で、投資の主導権は投資家ではなく商品側に移っています。

本当に比較すべきは「将来の期待値」

投資判断で最も重要なのは、「ここから先の期待値」です。

過去に払った手数料も、積立年数も、ロイヤルティボーナスも、本来はサンクコスト(埋没費用)として切り離して考えるべきです。

例えば、

今後10年でM7が年率15%成長する可能性

NASDAQが再び大きく伸びる可能性

AI市場拡大による恩恵

元本確保型で利益を固定しながら運用する選択肢

ラチェット型で下落リスクを制限する方法

これらと比較した時に、“5%のボーナス”が本当に重要なのかを考えなければならない。

仮に100万ドル規模の資産になる可能性がある投資機会を逃し、数千ドルのボーナスに執着しているのであれば、それは木を見て森を見ずです。

しかも、多くの海外積立は、

年間管理費

ファンド管理費

保険コスト

内部手数料

などが重く、長期で見ると資産成長を大きく削ります。

Evolutionでも年間管理手数料は1〜10年目で1.9%、さらに資産管理手数料が毎月0.125%かかります。

これは年換算で約1.5%です。

つまり合計すると、かなり重い固定コストになります。

一方、現代では低コストETFやNASDAQ連動商品、AI関連インデックスなど、より効率的な選択肢が増えている。

それでも「ボーナスが消えるから」という理由で動けない。

これは“投資判断”ではなく、“心理拘束”です。

「現状維持」は最も危険な選択肢になり得る

多くの人は「何もしないのが安全」と思っています。

しかし投資の世界では、現状維持こそ最大のリスクになることがあります。

特にインフレ時代では、

現金放置

成長性の低い商品

高コスト商品

古い商品構造

に留まり続けること自体が、資産価値を削る可能性がある。

それにもかかわらず、

「あと数年でボーナスだから」

「今やめるのは損だから」

「ここまで積み立てたから」

という理由で動けなくなる。

これは非常によくある失敗です。

本来なら、

「もし今この商品を持っていなかったとして、新規で入りたいと思うか?」

を考えるべきなのです。

もし答えがNOなら、継続理由は“合理性”ではなく、“感情”です。

確かに、“ここまで続けたから”だけで持ち続けている商品はあるかもしれません…。でも今やめるのも怖いんですよね。

その感覚は非常によく分かります。
ただ、重要なのは、
👉 “過去にいくら払ったか”ではなく
👉 “これから持ち続ける意味があるか”
です。

投資では、
・サンクコスト(過去コスト)
・惰性
・安心感
が判断を鈍らせやすい。
だから一度、
👉 “今ゼロの状態なら、本当にこの商品を選ぶか?”
を冷静に考える必要があります。

もし今、
👉 自分の保有商品が“惰性で持っている状態”になっていないか
👉 続けるべきもの・見直すべきものを整理したい
という場合は、
👉 公式LINEから相談いただければ、感情ではなく構造・コスト・将来性ベースで客観的に整理できます。
“何を持っているか”より、“なぜ持っているのか”を説明できる状態が、長期での資産形成では非常に重要です。
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まとめ

海外積立のロイヤルティボーナスは、確かに存在します。しかし、それを理由に将来のより良い投資機会を放棄するのは、本末転倒です。

重要なのは、

ボーナス額が総資産に対してどれほど小さいか

失っている機会利益がどれほど大きいか

高コスト構造が長期でどれほど資産を削るか

今後の期待値がどこにあるか

を数字で比較することです。

投資は感情ではなく、期待値で判断するものです。

ところが実際には、多くの人が、

「損したくない」

「消えるのが嫌」

「ここまで続けた」

という感情で拘束されている。

そしてその間に、市場では新しい成長テーマが生まれ、AI革命が進み、資産形成のルールそのものが変わっていく。

数%のボーナスを守るために、数十%、数百%の機会を失う。

これほど非合理なことはありません。

投資家に必要なのは、“継続する勇気”ではなく、“数字で現実を見る勇気”なのです。

著者プロフィール

K2編集部
K2編集部
K2グループは海外投資・海外保険を専門とするIFAです。
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