こんにちは、K2 College大崎です。
モーニングスターの純資産残高ランキングで第7位(8月24日現在)となっている「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」を解説します。
- REITは少額の資金で不動産投資が始められる「不動産投資信託」
- 不動産投資は実物不動産ではなく、REITに投資しよう
REITは少額の資金で不動産投資が始められる「不動産投資信託」
REITってなんですか?
REIT(リート)は、Real Estate Investment Trustの略で、一般的に「不動産投資信託」と呼ばれている投資商品です。
投資家から集めた資金でオフィスやマンション、商業施設などの不動産を購入し、
その購入した不動産を賃貸して、その賃料収入や売却益から費用を差し引いた残りの収益を投資家に分配する商品です。
米国で誕生しましたが、日本のREITは、JAPANの「J」をつけて「J-REIT」と呼ばれています。
今回のファンドはUS-REITですので、アメリカ国内の不動産が投資対象となりますね。
不動産を購入する場合、フルローンでの融資を受けない限り、多額の資金が必要となりますが、
REITは比較的少額の資金で投資できるのが良いですね。
不動産投資は実物不動産ではなく、REITに投資しよう
不動産投資を検討する場合、
実物不動産への投資ではなくて、REITを検討するのはどうでしょうか。
いい質問ですね。
良いと思います。
REITは不動産投資のプロが物件の選定から運用、維持管理、賃貸募集から売却までやってくれますので、不動産投資の知識が少ない初心者でも利益が得やすくなっています。
実際、このファンドの運用の指図等を行なっている委託会社は大和アセットマネジメントですが、
運用自体は、コーヘン&スティアーズ・キャピタル・マネジメント・インクが行なっております。
コーヘン&スティアーズは、米国最初のREIT専門の運用会社で、REITの運用では最大級の資産規模を誇っています。
どんな不動産に投資しているのですか?
最新の月報(2021年7月30日現在)で確認すると、ヘルスケアや集合住宅、産業施設やデータセンターなど、多くのセクターに投資していますね。
REITは伝統的に、産業施設(物流倉庫など)、集合住宅、オフィスなどの物件へ投資されていましたが、
最近は、データセンターやヘルスケア、ホテル/娯楽施設など、新たな物件タイプへの投資も増えてきており、投資機会を拡大しています。
実物不動産へ投資する場合、一般的に集合住宅に投資することが多いですが、人口動態変化の影響を大きく受けますが、REITであれば、時代の流れに応じてプロが投資対象を入れ替えしてくれるので、個人投資家としてはリスクも少なく、楽ですね。
肝心の運用成績はどうなのですか?
堅調に推移しております。
ただ、このファンドはFTSE NAREIT®エクイティREIT・インデックス(配当金込み、円ベース指数)をベンチマークとしていますが、ベンチマークを下回っておりますね。
インデックスやETFに投資しよう。
ベンチマークとしているFTSE NAREIT®エクイティREIT・インデックス(配当金込み)は円ベースですので、為替の影響(米ドル円の下落)かと思いますが、このファンドはベンチマークを中長期的に上回ることをめざして運用を行なっておりますので、ベンチマークを下回るのであれば、ベンチマークのインデックスへ投資した方が良いですね。
もっと言うと、同じFTSE NAREIT®エクイティREIT・インデックス(円建て)の動きに連動する商品で、
「iシェアーズ 米国リート ETF」というETFがあります。
パフォーマンスを比較すると、こちらもベンチマークは下回っております(同じく為替の影響)が、
ダイワ・US-REIT・オープンのファンドと変わらないですよね。
にも関わらず、iシェアーズ 米国リート ETFの信託報酬は年0.22%ですが、
ダイワ・US-REIT・オープンの信託報酬は年1.672%も掛かります。
信託報酬は、毎年、投資金額に対して掛かりますが、毎年1.45%のリターンの差が出てくると同じことです。
まとめ
- 不動産投資は実物不動産ではなく、REITに投資しよう
- 同じパフォーマンスであるならば、コストの低いインデックスやETFに投資しよう。
今回は、不動産投資としてUS-REITを取り上げましたが、
世界には様々な不動産に関連する投資があります。
「英国介護不動産ファンド」
「豪州不動産ローンファンド、
「ドイツブリッジローンファンド」
オフショア投資についてはこちら参考にしてください。
※『オフショア投資入門書(マニュアル)』はこちら(無料)
著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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