こんにちは。K2 Collegeの半野です。
東南アジア各国の銀行の預金金利の解説をしてきましたが、驚きのニュースが入りました。何とアップルがアップルカード利用者向けに普通預金口座の提供をするということ、そしてその金利は年4.15%。しかも大手ゴールドマン・サックス社と組んで提供するということで、大きな話題になっています。
預金金利が4%以上なんて、日本では絶対にないですね
しかもあのアップルですから。詳しくみてみましょう。
- 今回のサービスの特徴
- 米国の銀行事情
- アップルのビジネス戦略の一環?
今回のサービスの特徴
今回「Apple Card」利用者向けのサービスとして開始されます。「Apple Card」はアップルが2019年に開始したクレジットカード。iPhoneとApple Payに最適化されており、申し込みや発行、利用明細の確認がiPhone内で完結。Apple Payで使うと2%の現金キャッシュバックを受けられます。そのキャッシュバック(Daily Cash)を入金するための普通預金口座(Savings account)サービスです。口座はゴールドマン・サックス社から提供されます。
つまりゴールドマン・サックスの支店に口座がつくられるので、預金保護対象となる正規の銀行口座といえます。Daily Cashだけでなく、紐づけられている銀行口座やApple Cashの残高を手数料無料でこの口座に送金できるようになっているようです。日本にもあるような電子マネーではなく、銀行口座、しかも普通預金金利ということが何よりも驚きですね。しかも手数料不要、残高などの制限もないというのが大きな特徴です。
電子マネーなどではなく普通の銀行口座扱いなんですね。
はい。そのため米国の預金保護対象にもなると考えられます。
米国の銀行事情
その米国の預金保護ですが、1人当たり25万USDまで(日本円で約3200万円)。なので、保証される金額は日本の3倍以上です。そして気になる他の銀行の金利はどうなのでしょうか。日本のニュースでは全米平均の10倍といった記事タイトルがついていますが気になるところです。実は地方銀行や中小銀行では高い金利で預金できる銀行があります。例えば下のような感じですね。
銀行により条件は異なりますが、最低預金額などの条件が設定されています。その点アップルはそういった条件がないのが有利になります。一方で米国の大手銀行の場合の金利はこちら。
日本までとはいいませんが、かなりの低さです。地方銀行や中小銀行の金利が高いとはいえ、アップルとゴールドマン・サックスという大手が提供する今回のサービス、そのブランド力と信用力でこちらに資金を移す人が多く出てくることが予想されます。
日本の場合、地銀でもここまでの預金金利はないです。その点、米国では思い切ったことをしているんですね。
金利政策の影響もあるんでしょうね。低金利の日本ではなかなか難しいところです。
アップルのビジネス戦略の一環?
今回世間を賑わせたニュース、アップルの金融戦略の一環として考えられます。また世界的に見た場合、アップルのスマートフォンの市場シェアが落ちていることもあり、そのテコ入れ策の1つと言えないこともありません。このサービスを利用するにはiPhone、iOSが必要なので、その囲い込みを狙っているのという考え方もできます。今後、日本への展開があるかどうかは不明ですが、数々の製品で世間をアッと言わせてきたアップル。今後さらに別の形で世間をまだまだ驚かせてくれるかもしれません。
日本に上陸してくれれば、やっぱりアップルに預金したくなります。
ぜひ米国だけでなく、他国へも展開してほしいところですね。
まとめ
- 電子マネーなどではなく普通銀行口座として機能
- アップルの年4.15%の普通預金金利は大手としては最大といえる
- 米国だけでなく他国への展開も期待したい
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著者プロフィール
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大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
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