こんにちは、K2 Collegeの稲垣です。
今回は、近年ますます難しくなってきていると言われている、現金を海外移転する方法についてご紹介します。
現在の円安を考慮して現金を外貨に換金し海外に資金移転したいけど、海外送金は難しいと聞きました。タンス預金の現金を海外に持ち出すことはできますか。
現金を持って海外の銀行口座に預ける方法はあまり一般的ではないですが、一部の銀行や海外の保険会社では可能な場合があります。
- 海外の銀行口座を活用する方法
- 保険会社に直接支払う方法
- バンクドラフトを利用する方法
海外の銀行口座を活用する方法
カンボジアの銀行の中には、1億円でも現金を現地で米ドルに替えて、そのまま入金することができる銀行があります。
1億円も預けることができるのですか!
はい。カンボジアの銀行では実績があります。通常海外の銀行では、1日の現金預け入れ上限があったり、資金源を問われることもあります。カンボジアの銀行は特別ですね。
保険会社に直接支払う方法
保険料の支払いも、現金を海外に移転する手段のひとつです。海外には保険料を現金で支払うことができる保険会社が存在します。
・S保険会社(香港):40万香港ドルまで現金支払い可能
香港ドル建て、または米ドルの現金を使った支払いになります。米ドルの場合は100ドル札のみで、なるべく新しいお札ではないと難しいそうです。お札を数える機械で数えられないお札はお引き受けできないとのこと。
海外の保険料を支払うときに現金を使うことができるなんて、初めて知りました。
せっかくの制度なので、香港に行く予定があれば有効活用しましょう。
バンクドラフトを利用する方法
新札を準備する必要のない、バンクドラフトで保険料の支払いを受け付けている保険会社もあります。銀行口座に入金後、バンクドラフトを発行することで支払いが可能です。
・S保険会社(香港):150万香港ドルまで支払い可能(今年の8月から可能になりました!)
・F保険会社(香港):250万香港ドルまで支払い可能
※バンクドラフトBank Draft:銀行が発行し、支払いを保証する小切手です。これは、一方の銀行が別の銀行に対して、特定の金額を支払うために発行される文書または証書です。
バンクドラフトでかなり大きな額の支払いが可能ですね。
日本円で数千万円の保険料がバンクドラフトで支払えます。現金の海外への資金移転が難かしくなっているので、このような制度を上手に取り入れたいですね。一定額の現金を持ち出す際には、申告が必要な国が多いので、ルールを確認し自己判断で行ってください。
まとめ
- カンボジアの銀行口座は、現金1億円の入金も可能
- 香港には現金/バンクドラフトでの支払いが可能な保険会社がある
- 現金持ち出しの申告ルールを確認し、自己判断で行いましょう
今回は、現金を海外に移す方法についてのアイデアを共有しました。
現金の海外への資産移転については、各銀行や保険会社の規則が変更されることがあります。最新の情報や、具体的なアドバイスを希望される方は、下記の直接相談(無料)よりお問い合わせください
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著者プロフィール
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大学卒業後、約20年間海外にて勤務。
主に海外不動産の業務に携わりました。また、海外での立ち上げ業務を3度経験しています。
帰国後は海外移住関連の企業で経験を積みました。
海外で経験したお金や、海外不動産、海外移住についての情報を皆様にお届けします。
宅地建物取引士
ファイナンシャルプランナー2級
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