こんにちは。K2 College大崎です。
今回は9月15日に設定されました三菱UFJ国際投信は、「eMAXIS Slim 全米株式」について取り上げたいと思います。
- 動画解説
- 「eMAXIS Slim 全米株式」概要
- 「eMAXIS Slim 全米株式」運用成績
- 「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」にするか「eMAXIS Slim 全米株式」にするべきか
動画解説
「eMAXIS Slim 全米株式」概要

eMAXIS Slimシリーズとして米国株式に投資する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がありますが、この商品とはどう違うのでしょうか。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は米国の主要産業を代表する約500社を投資対象としており、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしておりますが、
「eMAXIS Slim 全米株式」は全米の2,461社(2023年8月末時点)を投資対象としており、米国株式市場の時価総額の約99%をカバーしております。
「eMAXIS Slim 全米株式」は、米国の株式市場(MSCI USA インベスタブル・マーケット指数(配当込み、円換算 ベース))の値動きに連動する投資成果をめざし、
MSCI USA インベスタブル・マーケット指数は、米国株式市場の時価総額の99%をカバーするように設計された、時価総額加重型の株価指数。
S&P500指数は大型株中心に構成されておりますが、MSCI USA インベスタブル・マーケット指数は大型株だけでなく、中小型株をカバーしております。

購入時手数料ゼロのノーロードで、信託報酬率は年率0.09372%と業界最低水準。
2024年1月にスタートする新しいNISA(少額投資非課税制度)の「成長投資枠」の対象になる予定のようです。
「eMAXIS Slim 全米株式」運用成績

「eMAXIS Slim 全米株式」の運用成績はどのような感じでしょうか。
9月15日に設定されましたばかりですのでまだ実績はありませんが、ベンチマークとしているMSCI USA インベスタブル・マーケット指数はおよそ29年で約15倍になっているようです。

MSCI USA インベスタブル・マーケット指数のリターンは以下で掲載しておりますので、そちらで確認してください。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」にするか「eMAXIS Slim 全米株式」にするべきか

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」か「eMAXIS Slim 全米株式」のどちらが良いのでしょうか。
お伝えしました通り「eMAXIS Slim 全米株式」の運用は始まったばかりですから、詳細の比較はできません。
しかしながら、それぞれベンチマークの指数で比べるとほぼリターンは変わりませんから、どちらでも良いと思いますよ。
2023年8月末時点のデータでそれぞれの配当込みのリターンを見てみると、ほぼリターンは変わりません。ただ、シャープレシオで比べると、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の方が良いですね。
MSCI US Investable Market 2500 Index

S&P 500 Total Return

まとめ
- 「eMAXIS Slim 全米株式」は米国株式市場の時価総額の約99%をカバーしている(2023年8月末時点)
- 「eMAXIS Slim 全米株式」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のリターンはほぼ変わらない
米国株で行くか全世界株にするべきかの記事でも述べましたが、
2023 年(第 2 四半期時点)の世界株式市場において、米国は世界の株式時価総額の42.5%を占めておりますので、
「eMAXIS Slim 全米株式」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」どちらでも良いので、5割くらいはポートフォリオに組み入れておきましょう。
ポートフォリオをどう構築して行ってたら良いかの相談は、こちらからご相談ください。
著者プロフィール

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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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