リターンだけで選んではダメ!「シャープレシオ」にも目を向けよう

こんにちは。K2 College大崎です。

先般の記事「リターン」だけでなく、「リスク」を理解した上で投資すべきでは、投資における「リスク」は下記を指すことが一般的で、

「値動きのブレ幅」
「ボラティリティ」
「標準偏差」

「リターン」だけでなく、「リスク」もきちんと理解した上で投資すべきとお伝えしました。

今回は、「シャープレシオ」についてお話したいと思います。

  • シャープレシオ(効率係数)とは
  • 投資信託ファンドランキング(シャープレシオ)
  • S&P500よりも効率よくリターンを上げているファンドはたくさんある
  • シャープレシオの高いファンドで効率よくリターンを上げよう

シャープレシオ(効率係数)とは

シャープレシオは、リスクの大きさに比べてどれだけのリターン(収益率)を得られるのか、運用効率を示したもので、数値が大きいほど運用効率が良いとされています。

シャープレシオの数値が大きいほど、

「リスクの割にリターンが大きい」
「効率よくリターンを上げている」
「運用成績が優れている」

ことを示します。

なお、シャープレシオはリスク当たりのリターンを表す指標ですが、リターンはリスクフリーレートを控除したデータを使います。

※リスクフリーレートは、「無リスク金利」とも呼ばれ、リスクがゼロ、もしくは極小の無リスク資産(国債など)から得ることのできる利回りをいいます。ただ、難しく考える必要はないので、リスクフリーレートは「0」と考えて計算してください。

ちなみに、どうしてリターンからリスクフリーレートの利回りを引くかというと、リスクを取った以上、リスクを取らないで得られるリターンよりも高いリターンを得られなければ、意味がないからです。

※シャープレシオで比較する際は、必ず同じカテゴリーの投資信託同士で行なうことが大切です。
それは、まったく違う資産クラスでは、シャープレシオを比べてもあまり意味がないからです。

投資信託ファンドランキング(シャープレシオ)

モーニングスターの投資信託ファンドランキングで、シャープレシオで検索してみると、以下、検索結果となりました(2022/12/31時点)。

ちなみにカテゴリーは国際株式型を選択しております。

ご覧の通り、AB・米国成長株投信Bコース(H無)が年率のシャープレシオは1.12で、一番、運用成績が優れており、効率よくリターンを上げている投資信託であるということがわかります。

なお、リターンだけを見れば、2番目の(NEXT FUNDS)NASDAQ100(H無)連動型上場投信 『愛称:NF・米国株NASDAQヘッジ無ETF』の方が良いですね。

ぜひ覚えて頂きたいのは、リターンが高い=運用成績が優れているというわけではないのです。

良いファンド(投資信託)を選ぶ場合、「リターン」だけに目を向けるのではなく、「シャープレシオ」と「リスク(標準偏差)」にも目を向けて選んで欲しいということです。

S&P500よりも効率よくリターンを上げているファンドはたくさんある

ちなみに、S&P500指数でリスク/リターン、年換算後リスク調整後リターンを確認してみました。

なお、掲載されていた最大期間は10年ですので10年を選択し、これと比較できるように前述したモーニングスターの投資信託ファンドランキングの期間も10年間としています。

「年換算後リスク調整後リターン」は0.85となっておりますが、

これはリターン12.56% ÷ リスク14.77%で表すことができ、これはシャープレシオのことでしたね。

S&P500指数の10年間のシャープレシオは0.85%ということです。

AB米国成長株投信Bコース(H無)の年率のシャープレシオは1.12でしたから、こちらの方がS&P500指数よりも効率よくリターンを上げているわけですね。

さらに、S&P500指数のシャープレシオは、モーニングスターの投資信託ファンドランキング(シャープレシオ)では、TOP10にも入れないですね。

逆の言い方をすると、S&P500指数は(シャープレシオ)ランキングのTOP10のファンドよりもリスクの割にリターンが小さいということです。

シャープレシオの高いファンドで効率よくリターンを上げよう

なお、世界には日本の証券会社からでは投資できないファンドがたくさんありますが、

例えば、マーケットニュートラル戦略を採るヘッジファンドの運用成績は、年平均リターンが9.09%、年平均リスクが1.96%というものもあり、このファンドのシャープレシオは4.6377となります。

一般的なファンドは、割安な株式を買い、値上がりを待って売却し利益を得る(値上がりを期待する)ロングポジションを取りますが、

このヘッジファンドは、ロングポジションだけでなく、反対に値下がりを期待して空売りをすることで利益を得ようとするショートポジションも取ります。

これは「ロング・ショート」と言い、ヘッジファンドでは代表的な取引手法で株式が値上がり・値下がりすることで利益を得ることができます。

S&P500指数やその他のファンドは株式の値上がり(ロング)からだけしか利益を得ることができないファンドとはカテゴリーは違いますから、単純にシャープレシオを比べることはできませんが、

S&P500指数のシャープレシオ0.85%に比べて、このヘッジファンドのそれは4.6377。単純におよそ5,46倍効率よくリターンを上げていることになります。

平均リターンはS&P500指数とそれほど変わりませんから、平均リスクが1.96%と、とても低いのがポイントですね。

まとめ

  • リターンだけで選んではダメ!「シャープレシオ」にも目を向けよう
  • 世界にはシャープレシオが高いファンドはたくさんある■シャープレシオの高いファンドで効率よくリターンを上げよう

投資先を「シャープレシオ」でも選択できるようになると、効率よくお金を殖やすことができます。

世界には一般の投資家が知らないファンドがたくさんありますので、効率よくリターンを上げているファンドを選んでお金を増やしていきましょう。

効率よくリターンを上げているファンドを希望される方はこちらから連絡ください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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