SBIアセットマネジメントが12月4日に募集を開始した「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型) 愛称:SBI日本シリーズ – 日本高配当株式(分配)」が募集初日に10億5,300万円を超える申し込みがあったようです。
高配当を謳うだけあって、今後も資金が集まりそうですね。
- 動画解説
- ファンド概要
- 予想配当利回りは 4.57%(モデルポートフォリオ)
- 「新しいNISA」の非課税枠を利用するなら日本株式から配当金を得る
動画解説
ファンド概要

・日本株式ファンドとして国内最安のアクティブ運用ファンド
・配当の高さに着目したインカムゲインを重視すると共に、キャピタルゲイン獲得も目指す
・年4回(原則として1月、4月、7月ならびに10月)決算、分配方針に基づき分配を行う
確かにアクティブ運用ファンドとしては安いですね。
SBI証券は、米ドル/円の為替取引手数料を無料にしたり、また2024年1月から始まる新NISAでは米国株式や海外ETFの売買手数料を無料としたりと、最近攻めてますね。

予想配当利回りは 4.57%(モデルポートフォリオ)

一般的に配当利回りが3〜4%以上あると高配当であると見られておりますから、まずまずの高配当ですね。
ちなみに以下がファンド設定当初の「モデルポートフォリオ」となります。

予想 PER(株価収益率)も 10.1 倍と、市場平均よりも3 割以上割安といえる水準 (2023 年 11 月 30 日現在)ですから、キャピタルゲインも期待できますでしょうか。

そもそも日本株式と米国株式とでは株価上昇率が違い過ぎます。
以下はTOPIX とS&P500の過去30年に渡る株価推移ですが、その違いは一目瞭然です。
どちらかに投資するかということであれば、米国市場に投資した方が良いでしょう。

「新しいNISA」の非課税枠を利用するなら日本株式から配当金を得る

わたくは、今後BRICSやグローバルサウスが世界を牽引していくようになるので、インドやグローバルサウスなどもポートフォリオに加えた方が良いと考えておりますが、
ご自身の今後の投資期間を考えて、米国だけではなくその他にも投資しておいた方が良いのではないでしょうか。
そして、新しいNISAは値上がり益(キャピタルゲイン)や配当金(インカムゲイン)などに税金が掛からない非課税枠があります。
しかしながら非課税の対象となるのは日本国内部分のみですから、米国で源泉徴収された10%は非課税の対象外となります。
非課税枠を利用する目的で新しいNISAを利用するのであれば、米国株式ではなく、日本株式に投資した方が理にかなっていると思います。
ただ、値上がり益(キャピタルゲイン)狙いの投資の場合は、上述した通り、日本株式よりは米国株式に投資した方が良いですから、
非課税枠を利用する目的で新NISAを利用するのであれば、日本株式への投資で配当金(インカムゲイン)を得るというのは一つの選択肢になるかと思います。
新しいNISAを利用するならば、その目的をよく考えましょう。
まとめ
- SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型) の予想配当利回りは 4.57%
- 値上がり益(キャピタルゲイン)を狙うならば日本株式よりも米国株式
- 「新しいNISA」の非課税枠を利用するなら日本株式から配当金を得る
自分に適した資産運用をするようにしてください。
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著者プロフィール

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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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