朝日生命あんしん介護

こんにちは!K2 College編集部です。

身の回りに朝日生命の職員がいて、保険を案内されたことはありませんか。朝日生命の一番人気の商品が介護保険の「朝日生命あんしん介護」です。

今回の記事では「朝日生命あんしん介護」について紹介しつつ、加入すべきかどうかについても解説していきます。これから保険の新規加入を検討している方や、見直しを考えている方はぜひ参考にしてください。

単刀直入に聞くけど、朝日生命のあんしん介護はおすすめなの?

介護に備えたいと考えているのであれば、選択肢には入れても良いですが、保障内容の割に保険料の高さを感じるかもしれません。

国内2番目に誕生した生命保険会社
朝日生命一番の人気商品
65歳以上にとっては薄く広くカバーできる介護保険
基本的にはおすすめしない

国内2番目に誕生した生命保険会社

ここでは、朝日生命の成り立ちについて紹介いたします。

会社概要

1881年設立の有限明治生命保険会社（現:明治安田生命）に続き、1888年に国内2番目の生命保険会社として設立されました。戦前は大手5社（明治生命、日本生命、第一生命、千代田生命、朝日生命保険（当時は帝国生命保険））、戦後は大手8社（日本生命、第一生命、明治生命、住友生命、安田生命、千代田生命保険、三井生命、朝日生命）の一角を担っています。

しかし、1990年代の生保危機あたりから週刊誌などで度々経営危機が取り沙汰され、2001年にミレアホールディングス（現:東京海上ホールディングス）との経営統合を発表するも白紙撤回になります。
その後、団体保険分野から事実上撤退し、個人保険分野へ経営資源の集中を図ったが振るわず経営規模は大きく縮小しています。

設立：1888年3月1日
総資産：5兆2,856億円（2023年3月末現在）
保有契約高：14兆7,430億円
従業員数：4,125名（職員）、14,484名（営業職員）

格付情報

JCR：A-　（2023年3月時点）
R&I：A-　（2022年12月時点）
Fitch：A-　（2023年8月時点）

ソルベンシーマージン比率

933.0％（2023年3月31日現在）

朝日生命の業績は好調なの不調なの?

なないろ生命を含めたグループの新契約（年換算保険料）は伸びていますが、朝日生命単体だと2021年度から2022年度の1年間の間で約70億円減少しています。

朝日生命一番の人気商品

朝日生命あんしん介護の契約概要から保障内容まで解説いたします。

契約概要

商品名:朝日生命あんしん介護
正式名称:介護終身年金保険（返戻金なし型）（2012）･介護一時金保険（返戻金なし型）（2012）
契約年齢:40歳から79歳　※定期タイプの場合は40歳から75歳
保険期間:終身型もしくは更新型
払込期間:終身払、60･65･70･75･80歳払込満了
払込方法:月払/半年払/年払
決済方法:口座振替/クレジットカード/振込/団体扱
申込方法:対面申込

保障内容

朝日生命あんしん介護は、大きく分けて介護年金タイプと介護一時金タイプの2種類です。

介護年金タイプ
介護一時金タイプ

また、あんしん介護の中には、「要支援」状態に備える「あんしん介護要支援保険」、軽度認知障害（MCI）を含めて認知症に備える「あんしん介護認知症保険」もあります。

介護年金タイプ

介護年金タイプでは、「要介護1」から公的介護保険制度に応じて、一生涯にわたって年金額を受け取れます。要介護5の状態では設定額の満額受け取れますが、要介護4、要介護3とステージが下がるごとに設定額の1/6ずつ減額されます。他には、「要介護1」以上に認定されると、その後の保険料の払込は免除です。

介護一時金タイプ

介護一時金タイプでは、公的介護保険制度の「要介護3」以上で、給付金を受け取れます。また「要介護1」以上に認定されると、その後の保険料の払込は免除です。

あんしん介護要支援保険

「要支援2」以上の状態で軽度介護保険金（一時金）を受け取れます。

あんしん介護認知症保険

あんしん介護認知症保険では、年金タイプと一時金タイプのどちらかを選択しなければなりません。「要介護1」以上かつ認知症状態で、認知症介護年金もしくは一時金を受け取れます。また、特約として、軽度認知障害（MCI）に備える軽度認知障害特約も付加できます。軽度認知障害特約の給付金は一時金での保障です。

朝日生命あんしん介護の支払条件は他社と比較してどうなの。

他社の場合、要介護2以上でないと保障がない商品などもあるので、MCIなどもカバーできる朝日生命あんしん介護の保障範囲は広いと言えるでしょう。一方で、年齢やプランによっては支払条件が厳しい場合もあります。

65歳以上にとっては薄く広くカバーできる介護保険

朝日生命あんしん介護のメリットならびにデメリットを紹介します。

年齢や加入プランによっては、保障範囲が広い

保障内容を解説した通り、軽度認知障害の状態から要介護、認知症状態まで幅広い保障があります。保険会社によっては、要介護2もしくは3以上でないと、保障がないケースは少なくありません。一方で、基本的に、公的介護保険制度に連動しているため、65歳未満の保障は限定的です。

保険料が高い

基本的に、公的介護保険制度に連動しているため、保障が40歳以降でないと確保できません。したがって、加入条件も40歳からと定められています。その結果、若いうちから加入できない分、月々の保険料の支払いを負担に感じる人も少なくありません。他社の場合、公的介護保険に連動している以外にも、独自の支払条件を設けている会社では40歳未満でも加入できるケースがあります。

保険だけで介護サービス費用をまかなうのは厳しい

バリアフリーを意識した住宅のリフォームや施設への入居などの介護サービスを受ける際には、数百万円もしくは1,000万円以上の負担があることも少なくありません。一方で、あんしん介護に加入をして一時金を支払条件は要介護3以上の状態です。また、年金は要介護1から受け取れますが、「介護サービスの費用を全てまかないたい」と考えるのは難しいでしょう。実際に、年金60万円のプランの場合、要介護2の状態で年金年額30万円です。

40歳の人にあんしん介護への加入はおすすめできますか?

おすすめできません。公的介護保険に連動しているので、年齢によっては保障がない場合もあります。加入を検討する場合は「65歳以上の時のために」と認識して検討しましょう。

基本的にはおすすめしない

いかがでしょうか?
朝日生命あんしん介護についてはなんとなく理解できたでしょうか。

朝日生命あんしん介護は、同社内で一番の人気商品です。65歳以上の人が加入を検討する場合、手広く介護状態に備えられるでしょう。一方で、その分、保険料が高くなったり、保険料の割に保障の薄さを感じたりするかもしれません。

あんしん介護に加入するのはおすすめですか？

あんしん介護への加入はおすすめしません。介護への保障を検討しているのであれば、貯蓄を増やして万一に備えるのもひとつの手段です。保険や貯蓄について、わからないようであればお問い合わせください。
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まとめ

65歳以上の人にとっては薄く広く保障を持てる介護保険
一方で、65歳未満にとっては、厳しい支払条件
保障内容に対して保険料が割高

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著者プロフィール

K2編集部: 投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。

朝日生命あんしん介護

国内2番目に誕生した生命保険会社

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