米国市場が堅調と言われるカラクリ

こんにちは。K2 College大崎です。

FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は16日、カナダ銀行のマックレム総裁とパネル討論会に参加し、

「最近のデータがわれわれの確信を深めるものでないことは明らかであり、それどころか確信を得るには想定よりも時間がかかる可能性が高いことを示唆している」

との見解を述べました。

要は、「利下げを先延ばしする」とのことですね。

このパウエル議長の発言を受けて、米国債利回りは年初来の高水準を更新し、2年債利回りでは一時5%を突破して、昨年11月以来の高い利回りとなりました。

長期にわたる高金利が続いております。

  • 円安が進行するには理由がある
  • 不法移民が必要なバイデン大統領
  • 不法移民を増やしているのは「安い労働力」確保のため

円安が進行するには理由がある

円安も一時154.79円と約34年ぶりの安値を更新したようです。

現在も154.69円近くとなっております。

どうしてここまで円安が進行するのでしょうか。

過去のブログやK2 Collegeの記事でも述べてきておりますが、日米金利差と日本の貿易赤字の拡大が主な理由でしょう。

米国の金利が再び上昇してきているのに対して、日本はなかなか金利を上げることができません。

また、日本は経常収支としては黒字ですが、それに貢献している所得収支はそのほとんどが海外で再投資されて日本に還流することはないため、円買いドル売りには貢献しないからです。

そして、現在、米国の政策金利は5.25-5.50%と高くなっておりますが、USDは世界で最も流動性がある通貨であり、まだどの国もUSDを必要としている状況です。

このような状況が維持されている限り、USDの人気は衰えそうにないでしょう。

なお、以下は主要8通貨の強弱の推移をグラフで示したものですが、特に直近においてはUSD一強と言っても過言ではない状況ですね。

それに比べてJPYはどうでしょう。
最弱通貨となっております。

不法移民が必要なバイデン大統領

米国内の状況を見ていると、経済はそれほど強くない感じがするのですが、どうして労働市場は力強いと言われ、米経済も堅調と言われているのでしょうか。

労働市場については発表される指標にカラクリがあり、またその発表された指標さえも、後から下方修正されることが繰り返されてきました。

また労働者においても増えているのは外国人労働者だけであり、最近は不法移民の数が激増しております。

以前から、特に米国南部の国境では不法移民が急増しているのですが、州兵が不法移民の入国を阻止しているにも関わらず、バイデン大統領の指示で国境警備隊員が有刺鉄線を切るなどして、不法移民の入国を手助けしておりました。

それを最近は、国境での不法移民の発見数を減らすために、不法移民を秘密便で米国に入国させております。 

デイリー・メール紙によると、 これにより、ほとんど気づかれずに飛行機で米国に入国させることができるようになったそうで、その数は、32万人にもなるそうです。

バイデンが大統領に就任して以来、南部国境の不法越境件数は1,000万件を超えており、2024年初来でも100万人を超える不法移民がいるそうです。

不法移民を増やしているのは「安い労働力」確保のため

米経済が堅調と言われているのも、不法移民の影響があるのでしょうか?

不法移民の影響が大きいと思います。
バイデンが大統領に就任して以来の不法移民は1,000万件を超えているとのことですが、彼らもいろいろと消費をしますからね。

ニューヨークのアダムズ市長なんかは、不法移民に対して1万ドルのデビットカードを与える計画をしているようですから、それぁ、消費も増えるでしょう。

また、ニューヨーク市は移民受け入れのために、13億6500万ドルを100カ所以上のホテルに支払うとのことで、ニューヨーク州も追加で24億ドルを用意するようにしたとのことです。

不法移民がシェルターと食事を与えられているのに対して、ホームレスにはそのような支援は与えられないような話も聞きますので、本当にアメリカはおかしくなってしまったのでしょうか。

どうして不法移民を必要しているのでしょうか?

安い労働力を確保するためでしょう。

昨年、集団で小売店に押し入って商品を盗む「フラッシュロブ」が多発し、小売店が軒並み閉店に追い込まれているニュースを見て、これも景気後退の一因となっているだろうと考えておりましたが、

労働市場は力強く、米経済も堅調とメディアが伝えているのは、このような事情があるのですね。

まとめ

  • 円安が進行するには理由がある
  • バイデン大統領が不法移民を必要としている
  • 不法移民を増やしているのは「安い労働力」確保のため

自分が投資する目的は何なのか。
そして、その目的を叶えるためにはどのような商品を利用した方が良いのか。

投資家それぞれの状況に合わせたアドバイスをいたします。
資産運用相談を希望される方は、こちらからご連絡くださいませ

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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