こんにちは、K2 Collegeの野村です。
先月、スカイプレミアムについて書きましたが1ヶ月も経たないうちに同様の事件が発覚しました。
実は、この「ジュビリーエース」という会社私自身、聞いたことある程度でしたが投資詐欺に詳しいある方から「飛ぶのは時間の問題」と聞いていました。
今回の事件は想定の範囲内ということでしょうか?そんなジュビリーエースについて解説していきます。
ジュビリーエースとは?
まずは、ジュビリーエースの会社HP等調べてもそれ相当のものが出てきません。
そして、会社情報としてあったのがこちらです。これだけですw
完全にペーパーカンパニーでしょうが、ここに登記しているのも怪しいですね。つまりは架空の会社かもしれません。
ジュビリーエースとは、理論上ノーリスクと言われている投資法「アービトラージ」を自動で24時間行うシステム「AQUA」の利用権を販売しているそうです。アクアシステムは世界中のビッグデータをリアルタイムで収集。
利益が出るアービトラージペアの発見して投資するところまで、24時間休まずに自動で行ってくれるというシステム・・・だそうです。
仮想通貨に限らずスポーツベッティングなどの分野などでもアービトラージが可能とされる「AQUA」は、優れたシステムとして注目を集めました。
正式名称は主力定量汎用アービトラージ(AceQuantum Universal Arbitrage:AQUA)であり、世界中からビッグデータを抽出してジュビリーエースのアルゴリズムを実行するデータ統合、分析システムになります。
公式サイトではアクアシステムを仮想通貨取引所で稼働させた画像などが公表されていました。
ジュビリーエースのセミナーでは、アクアシステムによるアービトラージをその場で見せてくれることもあり、アービトラージはちゃんと行えるシステムであることが分かります。
ただ、セミナーで実演や公開されている映像のほとんどが仮想通貨のアービトラージの映像ということから、スポーツやコモディティへの投資は本当に行っているのか?という疑惑の声も上がっています。
仮想通貨のアービトラージシステムとしては動かせるが、他のアービトラージを行っている証拠は確認できないというのが正しい情報のようです。
アクアシステムのアービトラージによる利益の配当+新規会員の紹介料という2つの報酬制度があり、ジュビリーエースは低リスクで月利20%が狙える投資として人気を博していましたが、2020年秋に突然の業務停止となったそうです。
突然の出金停止から金商法違反の疑いで逮捕へ
昨年秋頃から出金停止となり、警視庁がジュビリーエースを含む関連商材に対して、本格的な捜査を開始するようになりました。
2020年11月17日あたりからジュビリーエースの業務停止、出金停止が起きたそうですが、なぜ起きたのでしょうか?
2つの要因があるそうで、
・同業他社による破綻
・資金管理していた証券会社による資金ロック
証券会社に預けた資金が凍結されたので引き出せないが大きな理由ということですね。特に海外の証券会社となると、所在地が不明となると投資が自身でコンタクトを取るのも尚更困難になります。
先月12日の産経新聞の記事にもこのように掲載されておりました。
捜査の対象は「ジュビリーエース」「ジェンコ」「GTR」の3つ。
セミナー講師への家宅捜索と関係者からの事情聴取を行い、金商法に抵触する可能性があると判断して捜査に乗り出しました。
その後、投資家への返金が始まったそうで返金スケジュールを下記のように公表しておりました。
私は投資しておりませんので、実際に返金されたか定かではないですが事態が急変したのが今月10日。
暗号資産(仮想通貨)の取引に投資すれば高配当が得られると説明し、無登録で出資を募ったとして、警視庁は男女7人を金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で逮捕されました。
また、紹介すれば紹介料が払われる「マルチ商法」でもあったそうです。
2019年以降に「ジュビリーエース」などの金融商品をうたい、全国でセミナーを開いて集客したという。同庁は、男らが出資金として650億円相当の暗号資産を集めたことを確認したという。
出金停止後もセミナー活動をしていたとしたら、完全に「クロ」ですね。
投資してしまった人はどうすれば?資金はどこへ?
既に投資してしまった方はどうすれば良いのでしょうか?
私は弁護士や資金回収の専門家ではないので、断定的なことは申し上げられないですが関係者が逮捕された以上、警察主導で動くので真相は明るみになってくるかと思います。
私がもしこの投資をしていたら、まずは紹介者を詰めます。
お金に色はないので、こうなったら最悪でも投資した資金が返って来れば御の字ぐらいで、その方が補填するしないにしても回収に向けて動きます。
もし、それでもダメな場合は「被害者の会」があると思いますので、そこに入って情報をキャッチしながら数は力で行動していくと思います。泣き寝入りは勿体無いです。
こう言ったケースの多くは、破綻したように見せて実は海外に資金を逃がしている場合もあります。自己破産とか計画倒産的に見せかけます。逮捕されるのは想定内で実刑を受けるにしても刑期が終われば海外に逃亡して豪遊・・・なんてケースもよくありましたしねw。
特にハンドキャリーであれば操作は難航すると思いますが、警察サイドでこのあたり資金の流れを徹底的に詰めてほしいと思います。
(まとめ)詐欺に合わない方法
これも何度もBlogなどでもお伝えしておりますが、勧誘はSNSでしてきますがまずは対面で会わないことですね。
それ以外ですと・「絶対」という単語を多用する
・横文字や最近流行りのものを並べて話す
・億単位の話をするのが好き
・そもそも儲け話なら他人に話さない(自分で内緒で投資する)
・高級車、海外生活、ブランド品で固めた衣装など派手なカッコ
などなど他にも色々あるでしょうが、私も知人でこうした話を最近また聞くようになりましたが、最近では昔から仲のいい間柄の方が「久しぶり〜元気?」という感じで詰め寄るケースが多いみたいです。
昔から知っているから安心と思い込ませたり、経営者であれば事業で成功しているからこの人から聞く話は安心だと思い込ませる方法です。
つまりは、人間関係が予め成立している状態で安心感を与えさせて、このような話を持ち込んでお金を搾取するパターンです。経営者でもコロナでピンチだという方も少なくないですが、そう見せないで事業好調を装うパターンも多いので気をつけましょう。
あとは、投資話で
元本保証
月利配当モノ
私も投資しているから大丈夫
みたいなことを言う人には絶対投資しないようにしましょう!
まとめ
- ジュビリーエース関係者が金商法違反の疑いで逮捕
- 月利配当モノはほとんどが詐欺
- 対面での投資セミナー・面談には参加しない
- もし投資してしまったら資金回収を第一に考えて行動しよう!
著者プロフィール
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<経歴>
大学卒業後、大手宝飾品専門店に3年2ヶ月勤務。
生命保険業界の杜撰さに唖然として、世直ししたい一心で2006年6月から生命保険の代理店で生命保険の営業マンとして11年半勤務。
その傍らで、より顧客ニーズに立ったアドバイスがしたいと思い、2011年10月より個人事業として海外投資のアドバイスを開始。
弊社代表の河合と共通の知人経由で知り合い、その後弊社保険アドバイザー(K2 Assurance)として2017年12月より参画。
現在では、主に弊社パートナー(K2 Partners)向けに勉強会やセミナー講師、オンライン面談などを日々こなしています。
多くのパートナーが海外投資・海外保険のスペシャリストになるように日々サポートしております。
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