auAM レバレッジNASDAQ100 為替ヘッジ無し 〜auアセットマネジメント

こんにちは。K2 College大崎です。

auアセットマネジメント株式会社は、2024年7月26日に『auAM レバレッジNASDAQ100 為替ヘッジ無し』の運用を開始することを発表しました。

7月19日よりSBI証券とマネックス証券で、7月22日より楽天証券にて募集が開始されるとのことです。

そこで今回は、『auAM レバレッジNASDAQ100 為替ヘッジ無し』について解説します。

  • 動画解説
  • 『auAM レバレッジNASDAQ100 為替ヘッジ無し』概要
  • 別枠で米ドルに投資することで「為替ヘッジ無し」と同等する
  • 「為替ヘッジ無し」のメリット・デメリット

動画解説

『auAM レバレッジNASDAQ100 為替ヘッジ無し』概要

auアセットマネジメントCIO 最高運用責任者のX に寄せられた「レバレッジ型ファンドへ投資を行い、円ベースのリターンではなく、ドルベースのリターンを享受したい」という声をヒントに組成した商品とのことです。

投資家の声に耳を傾けて、その要望に応えるなんて素敵ですね。

このファンドは、主としてマザーファンドの受益証券を主要投資対象とし、純資産総額の2倍程度の NASDAQ100指数先物(米ドルベース)を買い建てるとともに、為替予約取引等により純資産総額程度の米ドルを保有し、

それにより純資産の2倍程度のNASDAQ100指数(米ドルベース) のリターンと、純資産相当の米ドル保有に伴うリターンの獲得を目指すようです。

そのマザーファンドの内訳ですが、現在はEミニNASDAQ100指数先物(NQ)のNasdaq 100 E-Mini Mar ’24 が占めております。

Nasdaq 100指数の先物取引を活用して運用しているということでしたね。

ただ、交付目論見書を見てみると、マザーファンドは為替ヘッジを行っているのですね。

なお、為替ヘッジありの『auAM レバレッジ NASDAQ100』は既に運用されており、ここまでは同じ仕組みとなります。

このファンドは為替ヘッジをしないはずなのに、為替ヘッジを行っているマザーファンドに投資しているようでよく分かりません。

次の項目で説明しますね。

別枠で米ドルに投資することで「為替ヘッジ無し」と同等する

『auAMレバレッジNASDAQ100為替ヘッジ無し』は、為替ヘッジはしないはずなのに、為替ヘッジを行っているマザーファンドに投資するとはどのような仕組みなのでしょうか。

まだファンド専用ページも開設されておりませんし、よく分かりません。

ただ、以下画像の右下に

「外国為替取引等を用いて純資産の1倍相当の米ドルに投資することで、為替ヘッジ無しと同等の投資成果を目指すファンドです」

と書いてありました。

また、ファンドの仕組みが掲載されている資料も見つけたのですが、

こちらを見ると、このファンドは『auAMレバレッジNASDAQ100』同様、為替ヘッジを行っているマザーファンドに投資はするが、別枠で外国為替取引や指数連動有価証券を用いて純資産の1倍相当の米ドルに投資することで、為替変動リスクは「ほぼ無いものとする」ということですね。

このファンドが組成されたのも「円ベースのリターンではなく、ドルベースのリターンを享受したい」という声をヒントに組成されたのでしたね。

ドルベースのリターンを享受できるように別枠で米ドルに投資する仕組みを作って、円安が進行する場合、リターンを得られるようにしたわけですね。

「為替ヘッジ無し」のメリット・デメリット

海外のファンドなどに投資する場合、為替相場の変動が基準価額の値動きに影響を及ぼします。
そのため、為替相場の影響を受けたくない方は「為替ヘッジあり」が向いています。

しかしながら、為替ヘッジにはヘッジコストがかかることや円安の値上がりを享受できないデメリットがあります。

為替ヘッジ無しのメリット:

  1. リターンの増大:
    為替変動が有利に働いた場合、投資リターンが増大する可能性があります。特に、円安が進行する場合、外貨建て資産の価値が上昇します。
  2. コスト削減:
    為替ヘッジにはコストがかかります。これを省くことで、投資全体のコストを削減し、リターンを向上させる可能性があります。

為替ヘッジ無しのデメリット:

  1. リスク増加:
    為替ヘッジを行わない場合、為替リスクを直接受けることになります。円高が進行すると、外貨建て資産の価値が減少し、投資リターンが低下するリスクがあります。
  2. 不確実性の増大:
    為替相場の変動は予測が難しいため、投資リターンが不安定になる可能性が高まります。これは特に長期投資において、計画通りのリターンを得ることが難しくなる要因となります。

現在のように日米の金利差が大きく、円安が進行している状況においては、為替ヘッジコストもかかりますから、為替ヘッジコストを省くことでリターンを向上させることができますね。

そうですね。
そのため、他の商品もそうですが、為替相場の影響を受けたくない方以外には、
為替ヘッジなしの商品を選んだが良いと案内していたわけです。

しかながら円高が進行すると、逆に外貨建て資産の価値は減少し、投資リターンが低下することもありますから、それを踏まえたうえで、投資商品を選ぶようにしてください。

まとめ

  • 『auAMレバレッジNASDAQ100為替ヘッジ無し』は投資家の要望に応えた商品
  • 別枠で米ドルに投資することで「為替ヘッジ無し」と同等する
  • 日米の金利差が大きく、円安が進行している状況においては「為替ヘッジなし」の商品を選ぶのが好ましい

レバナスはうまく利用すれば大きなリターンを得ることができますが、市場は上昇局面ばかりではないので、それを踏まえた上で投資してください。

投資家それぞれの状況に合わせたアドバイスをいたします。
相談を希望される方は、こちらからご連絡くださいませ。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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