米国永住権(グリーンカード)を取る方法

米国の永住権、通称グリーンカードは、外国人が米国で合法的に永住し、働くことを許可するものです。グリーンカードを取得するには、いくつかの異なる方法があります。それぞれの方法には特定の条件と手続きが伴います。以下に、主要なグリーンカード取得方法とその詳細を説明します。

いずれは米国に永住したいので気になります。

親族、雇用、投資など条件がありますので確認しましょう。

  • 家族スポンサーシップ
  • 雇用、人道的、投資による永住権
  • 特別プログラムと抽選(DVプログラム)
  • 申請プロセス

家族スポンサーシップ

直系親族

米国市民の直系親族(配偶者、未成年の子供、両親)は、最も優先されるカテゴリーです。これには、ビザの上限が設けられていないため、比較的短期間でグリーンカードを取得できます。

  • 配偶者: 米国市民の配偶者
  • 未成年の子供: 21歳未満の未婚の子供
  • 両親: 米国市民の21歳以上の子供がスポンサー

優先親族

米国市民および永住者のその他の親族がこのカテゴリーに該当します。ここにはビザの上限があり、申請から取得までに時間がかかることがあります。

  • 第一優先: 米国市民の未婚の成人子供(21歳以上)
  • 第二優先: 永住者の配偶者および未成年の子供、永住者の未婚の成人子供
  • 第三優先: 米国市民の既婚の成人子供
  • 第四優先: 米国市民の兄弟姉妹

直系親族はいないので、この条件は無理ですね。

この条件に該当しない方が永住権を得たい方だと思うので、他の条件をみていきましょう。

雇用ベースの永住権

特殊な職業

特定の職業に従事する人々には、特別なカテゴリーが設けられています。これには、宗教関係者、国際機関の職員、特定の政府関係者などが含まれます。

雇用ベースのカテゴリー

雇用を通じて永住権を取得する場合、いくつかの優先順位が設定されています。これらには特定の要件と申請手続きが伴います。

  • EB-1: 優れた能力を持つ人、著名な教授や研究者、多国籍企業の幹部や管理職
  • EB-2: 高度な学位を持つ専門職、特別な能力を持つ人
  • EB-3: 熟練労働者、専門職、その他の労働者
  • EB-4: 特定の特殊な職業(宗教関係者、国際機関の職員など)
  • EB-5: 投資家(最低90万ドルの投資と10人の雇用創出)

この分野も難しそうですね。

そうですね。学生ビザなどで住んでる間に働きながら、専門的な技能を身につけるなどでしょうか。

人道的理由による永住権

亡命と難民

迫害から逃れるために米国に入国した亡命者および難民は、特定の条件を満たすことで永住権を申請することができます。亡命者は米国内で申請し、難民は米国外で認定される必要があります。

特別移民

特定のカテゴリーの人々には、特別移民として永住権を取得する権利があります。これには、特定の政府関係者や宗教関係者、アフガニスタンやイラクの通訳などが含まれます。

これも特殊な条件ですね。

日本人は該当できなさそうですね。

投資による永住権(EB-5)

EB-5ビザプログラムを通じて永住権を取得するためには、最低90万ドル(高失業率地域や農村地域)または180万ドル(それ以外の地域)を米国内の事業に投資し、10人以上のフルタイム雇用を創出する必要があります。このプログラムは、直接投資または地域センターを通じた間接投資が可能です。

まずは資金の準備が必要ですね。

はい。ただしこれが一番現実的にグリーンカードを取得できる条件になります。
海外積立や海外投資を上手く活用して資金準備しましょう。

特別プログラムと抽選(DVプログラム)

多様化ビザ抽選プログラム(DVプログラム)

毎年、米国政府は多様化ビザ抽選プログラムを実施し、特定の国の出身者が応募できる機会を提供します。このプログラムは、移民が少ない国の出身者に永住権を提供するものです。応募者は抽選で選ばれ、選ばれた場合はグリーンカードを申請することができます。

抽選なら誰でもチャンスがありますね。

ただし確率はとても低いので運次第になります。

申請プロセス

ステップ1: 申請の準備

  • 必要書類の準備: 家族の情報、雇用契約書、投資証明書、教育証明書など、必要な書類を揃えます。
  • 弁護士の相談: 移民専門の弁護士に相談し、適切な申請方法と書類の準備をサポートしてもらいます。

ステップ2: 申請書の提出

  • フォームI-130: 家族スポンサーシップの場合
  • フォームI-140: 雇用スポンサーシップの場合
  • フォームI-526: EB-5ビザの場合
  • フォームI-589: 亡命申請の場合
  • フォームI-485: 永住権の調整申請

ステップ3: USCISによる審査

  • 書類審査: 提出された書類が審査されます。不足がある場合は追加書類が求められることがあります。
  • 面接: 必要に応じて面接が行われます。特に家族スポンサーシップや雇用スポンサーシップの場合、面接が重要です。

ステップ4: 永住権の取得

  • 条件付き永住権: 一部のカテゴリーでは、まず条件付き永住権が発行され、一定期間が経過した後に条件が解除されます。
  • 無条件永住権: 条件がない永住権が発行される場合もあります。

一筋縄ではいかなさそうですね。

しっかりと準備が必要ですし、条件付き永住権ということが多いので、その後も気が抜けません。

まとめ

  • 米国の永住権(グリーンカード)を取得するには、いくつかの異なる方法がある
  • 家族スポンサーシップ、雇用スポンサーシップ、投資プログラム、多様化ビザ抽選プログラム、人道的理由など
  • 現実的なのは投資プログラム(EB-5ビザ)
  • 適切な方法を選び、必要な書類を準備し、USCISの指示に従って申請プロセスを進めることが重要です

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著者プロフィール

K2編集部
K2編集部
投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。

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