オリックス生命 終身保険RISE〔ライズ〕<無配当 終身保険(低解約返戻金型)>

オリックス生命 終身保険RISE

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回はオリックス生命の終身保険『RISE[ライズ]』を解説します。オリックス生命は、保障内容がシンプルで保険料も優秀な商品があります。主に代理店や金融機関、ネットから契約している人が多いと思います。RISEは日本の円建終身保険ではどの年齢層でもトップクラスのコスパなので、改めて日本の保険会社の終身保険はどういうものなのか確認して頂けたらと思います。

なんとなく外貨はリスクで抵抗があったので、円建の終身保険でコスパの良さそうなRISEに加入しました。

外貨を持たれた事ない方は不安に感じると思いますが、米ドルの方が利率が高いので保険料が3割くらい安く契約できます。変動が合ったとしてもこれだけ安ければ米ドルの方が有利なのは歴然です。

  • 動画解説
  • オリックス生命は代理店販売がメイン
  • 日本ではトップクラスの円建終身保険
  • 解約返戻率は30年で109.9%、実質利回りは0.60%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

オリックス生命は代理店販売がメイン

会社概要

オリックス生命はオリックス100%出資の日本の生命保険会社です。1991年4月にオリックスとユナイテッドオブオマハ生命保険会社(米国)の合弁会社として「オリックス・オマハ生命保険株式会社」が設立されました。1992年11月にオリックスグループ100%出資となり、1993年2月「オリックス生命保険株式会社」に社名変更して現在に至っています。販売チャネルのメインは保険代理店、金融機関代理店、インターネット(通信販売)で、2016年から対面直接販売を行っています。

会社設立:1991年4月12日
資本金:590億円
総資産:2兆2,718億円(2020年度)
保有契約高:14兆941億円(2020年度)
保有契約件数:479万件

格付情報

R&I:AA-(2021年6月30日現在)

ソルベンシーマージン比率

1,517.0%(2020年度)

オリックスという会社は身近によく聞くので親しみはありますね。

イメージだけで判断するのはダメですが、実際に格付の評価は高いので健全な会社と言えます。会社の総資産だけでいえば「中の下」くらいです。

日本ではトップクラスの円建終身保険

契約概要

商品名:終身保険RISE〔ライズ〕<無配当 終身保険(低解約返戻金型)>
契約年齢:15歳〜75歳
払込期間:5年か5歳刻みで選択(年齢によって異なる)、終身払 ※1
払込頻度:月払、半年払、年払
死亡保険金額:200万円〜


※1 契約年齢と払込期間

保障内容

  • 死亡や高度障害になったときに、保険金を受取ることができます。

商品解説

低解約返戻金型の円建終身保険です。終身保険なので一生涯の死亡保障貯蓄機能がありますが貯蓄性はとても低いので、貯蓄を目的で契約する必要はありません。ただ日本の円建終身保険の中ではトップクラスのコスパと返戻率です。払込期間を10年や15年などにすることで学資準備を目的に契約されている人もいるでしょう。

日本でトップクラスなら一生涯の死亡保障と貯蓄ができるので加入したいと思うのですが、いかがでしょうか?

一生涯の死亡保障を用意する場合は、死亡保障に対して総支払保険料がいくらになるのか確認してください。次のチャプターで具体的なシミュレーションの数字を見ていきましょう。

保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。知らない方は併せて読んで頂く理解が深まります。

『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?

解約返戻率は30年で109.9%、実質利回りは0.60%

パンフレットに載っているご契約例は以下の通りです。

契約年齢:30歳 男性
死亡保障:500万円
保険期間:終身
払込期間:60歳払済
払込頻度:月払
保険料:10,870円

総支払保険料:3,913,200円

<解約返戻金と返戻率の推移>
30年後(60歳):4,301,850円(109.9%
40年後(70歳):4,527,300円(115.6%
50年後(80歳):4,731,200円(120.9%


このようになります。返戻率だと高く見えますが、実質利回りで計算すると下記の通りです。

<実質利回り>
30年後(60歳):0.60%
40年後(70歳):0.57%
50年後(80歳):0.53%


保険会社に30年間保険料を支払い後の利回りは0.60%と貯蓄性の低さは明らかです。そして可笑しなことにその後、寝かせておくと利回りが低くなっていくという現象が起きています。普通は逆なんですけど、それだけ元々の利回りが低いと言うことです。契約時から死亡保障がありますが、どうせ元本割れしてる状態が何十年も続くなら最初から掛け捨ての収入保障保険で安い保険料で備えて、貯蓄は別で行いましょう。

そして、総支払保険料にも注目してください。500万円の死亡保障を購入するために391万円を支払うことになります。最終的に保険会社としては109万円の上乗せしかありません。

利回りでみると微妙ですが、銀行の金利より高いから良いかと思いました。

確かに銀行の金利よりは良いのですが、そこと比べても仕方がありません。一生涯の死亡保障を用意するという点でもコスパ悪いですし、貯蓄や資産形成という目線で考えると魅力は全くありません。そもそも円建だとインフレに対応できないので、少なくとも米ドル建の終身保険にしましょう。

ただ日本の米ドル建終身保険も利率が低すぎて、契約する意味がないので、貯蓄と死亡保障の両立ができる海外の終身保険を選択肢にいれてください。海外であれば総支払保険料の何倍もの死亡保障がありながらも実質利回りで4〜6%ほどで運用もできます。
詳しくは下記の入門書をダウンロードして一読ください。

※【入門書】家族のために死亡保障を準備するための入門書

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

終身保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立が出来ることですが、日本の保険は
・貯蓄性が低すぎる
・死亡保障に対する保険料が高い

という理由でオススメできません。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(終身保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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