住友生命 バリューケア 低解約返戻金型介護終身保険

住友生命 バリューケア 低解約返戻金型 介護 終身保険 返戻率 メリット デメリット シミュレーション パンフレット

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回は住友生命のバリューケアを解説します。コスパや保障内容を含めて、日本の保険会社の終身保険はどういうものなのか確認してください。

将来介護状態になったときに子どもに迷惑を掛けたくないと思い加入しました。

介護に対する備えも必要ですが、備え方は保険だけではありません。どのような備え方があるのか、保険で備えることのデメリットもあるので、それらを理解した上で判断した方がいいです。この記事で一緒に確認していきましょう。

  • 動画解説
  • 住友生命は日本の4大生保の一角
  • 低解約返戻金型の円建介護終身保険
  • 解約返戻率は30年で103%、実質利回りは0.24%

動画解説

住友生命は日本の4大生保の一角

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会社概要

住友グループに属する保険相互会社で、総資産、経常収益、保険料収入で業界第4位、4大生保の一角(日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命)です。

前身会社である『日之出生命保険会社』が1907年5月に創業。1925年、住友合資会社が日之出生命保険株式会社の経営を引き継ぎ、1926年5月に商号を『住友生命保険株式会社』に変更した。第二次世界大戦後の財閥解体並びに「財閥商号の使用禁止等に関する政令」により、住友連携各社が「住友」の商号を名乗れなくなったため、1947年8月に『国民生命保険相互会社』を設立。1952年5月、財閥商号の使用禁止等に関する政令の廃止により、住友連携各社が再び「住友」の商号を名乗ることが可能となったため、同年6月、名称を『住友生命保険相互会社』に変更。2001年11月、株式会社三井住友銀行、三井住友海上火災保険株式会社、三井生命保険株式会社との全面提携について合意した。これを受けて、2002年12月、運用子会社5社統合による新会社「三井住友アセットマネジメント」のほか、2010年4月、三井生命との共同出資による生命保険子会社『メディケア生命』等が営業を開始している。

正式名称:住友生命保険相互会社
設立時期:1907年5月
営業拠点:87支社 1,451営業所(2021年3月末時点)
総資産:41兆940億円(2021年3月末時点)
エンベディッドバリュー(EV):4兆4,892億円(2021年3月末時点)

格付情報

S&P:A+ (2021年3月末時点)
R&I:AA- (2021年3月末時点)
Moody’s:A1 (2021年3月末時点)

ソルベンシーマージン比率

862.5% (2021年3月末時点)

歴史が長い会社は安心できますね。

日本の4大生保の一角なので、歴史もあります。
また、会社規模はもちろんですが、格付けソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。

低解約返戻金型の円建介護終身保険

終身保険 イラスト イメージ 英語

契約概要

商品名:バリューケア
正式名称:低解約返戻金型介護終身保険
保険期間:終身
契約年齢:15歳〜75歳
払込期間:30〜80歳までの各歳(契約年齢によって上限年齢が異なる)
払込頻度:月払、半年払、年払、前納

保障内容

<主契約>

死亡や所定の介護状態または高度障害状態になったときに、保険金を受取ることができます。

<特約>

・リビングニーズ特約

余命6か月以内と判断されるとき、死亡保険金の全部または一部を前払請求できます。

・がん長期サポート特約

がんで所定の状態と診断されたとき、死亡保険金の全部または一部を前払請求できます。

商品解説

住友生命の普通の終身保険が低解約返戻金型になった商品がバラ色人生で、さらに介護の保障を付けたのがこのバリューケアです。バラ色人生とほとんど変わらない保険料で介護の保障が付くのでバリューケアを選択される人の方が多いでしょう。ただし、他社の介護終身保険の保険金受取要件より少し厳し目の基準なのでこの保険料差で提供しているのだと思います。

終身保険なので一生涯の死亡保障と貯蓄機能がありますが貯蓄性はとても低いので、貯蓄を目的で契約する必要はありません。また円建なので一生涯の死亡保障に対する保険料はとても高いです。

貯蓄もできるので加入したのですが、高いってどういうことでしょうか?

終身保険を契約する場合は、死亡保障に対して総支払保険料がいくらになるのかを確認してください。次のチャプターで具体的なシミュレーションの数字で確認していきましょう。

保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。
『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?

解約返戻率は30年で103%、実質利回りは0.24%

HPに載っている契約例は以下の通りです。

契約年齢:30歳 男性
保険金額:500万円
特約:なし

保険期間:終身
払込期間:60歳払済
払込頻度:月払
保険料:12,065円

総支払保険料:4,343,400円

<解約返戻金と返戻率>
30年後(60歳):451万円(103%

<実質利回り>
30年後(60歳):0.24%

低解約返戻金型で保険料割引があるので、保険料の払込期間が終わると返戻率100%を超えます。しかしインフレになると価値として元本割れ状態になるので、増えていないと思ってください。また総支払保険料にも注目してください。500万円の保障を購入するために434万円を支払うことになります。最終的に保険会社としては66万円の上乗せしかありません。

契約時から介護保障がありますが、若い人が介護状態になる確率はとても低いのでその為にこの保険料を払うのは効率が悪いです。介護が実際に必要になる方の多くは70歳以降ですからそれまでに資産形成でしっかり増やしておき、キャッシュとして備える方が使いみちも自由で役に立ちます。

総支払保険料までは気にしていませんでした。こんなに払うことになるとは、、、

円建終身保険は一生涯の死亡保障を用意するという点でもコスパ悪いですし、貯蓄や資産形成という目線で考えると魅力は全くありません。そもそも円建だとインフレに対応できないので、少なくとも米ドル建の終身保険にしましょう。

ただ日本の米ドル建終身保険も利率が低すぎて、契約する意味がないので、貯蓄と死亡保障の両立ができる海外の終身保険を選択肢にいれてください。海外であれば総支払保険料の何倍もの死亡保障がありながらも実質利回りで4〜6%ほどで運用もできます。
詳しくは下記の入門書をダウンロードして一読ください。

※『海外保険入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

【まとめ】加入しないでください。

終身保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立が出来ることですが、日本の保険は
・貯蓄性が低すぎる
・死亡保障に対する保険料が高い

という理由でオススメできません。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(終身保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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