米国株か全世界株か

こんにちは。K2 College大崎です。

以前、「S&P500 VS ダウ平均 VS  ナスダック100」というテーマで、ブログで米国株の比較をしました。

その際は、1990年1月を100として30年で比較したデータを利用したのですが、ナスダック100が突出していましたね。

ほぼ同じ期間(30年間)で米国株式と世界株式(日本を除く)、そして日本株式を比較しているデータを見つけましたので、今回はそちらについて取り上げたいと思います。

  • ナスダック100の年平均リターンは、S&P500を約7%も上回っていた
  • S&P500と世界株式(日本を除く)の年平均リターンは1%しか変わらない
  • S&P500一択で良いか

ナスダック100の年平均リターンは、S&P500を約7%も上回っていた

まず、米国株のS&P500とナスダック100の比較ですが、ナスダック100の年率平均リターンはS&P500を約7%も上回っていますね。

シャープレシオを見てもナスダック100の方が高いです。

また、「S&P500 VS ダウ平均 VS  ナスダック100」を比較したグラフを見てみると、この10年で ナスダック100が急激に上昇してS&P500との差が拡大しているように見えます。

これは2013年に中央銀行が供給した通貨がハイテク・グロース株に回ったためで、2020年にナスダック100の株価が急上昇しているのも同じ理由ですね。

S&P500と世界株式(日本を除く)の年平均リターンは1%しか変わらない

S&P500と世界株式(日本を除く)の年率平均リターンを過去30年で比べて見ると、S&P500は9.3%、世界株式(日本を除く)は8.1%と1.2%しか変わりません。

ちなみに世界株式(日本を除く)へ投資する「eMAXISSlim 全世界株式(除く日本)」の対象国・地域別構成比率を確認してみると、約65%を米国が占めております。

全世界株式(除く日本)に投資しても米国の成長はきちんと取り込めるわけですね。

S&P500一択で良いか

とくに積立投資をしている方に多いのですが、S&P500一択という方もおられます。

世界株式(日本を除く)と過去30年で比較してもS&P500の方が年率平均リターンは高かったですし、ここ15年間の年率平均リターンは2桁を維持してきました。

そのため、S&P500への投資を継続するというのもひとつの選択肢です。

ただ、今後も米国は成長していくとは思いますが、同じような勢いで世界を牽引していくかというと疑問も残ります。

そして、中央銀行による通貨供給により上昇してきたが米国株ですが、今後の金融引き締め次第では、低調となる期間が長続きする可能性も否定できません。

また、株価上昇の要因となっていた企業による自社株買いも減速していくと思われますしね。

全世界株への投資もひとつの選択肢

経済規模では、中国やインドなどの新興国(アジア)が経済成長を続け、米国を抜き世界トップになることも予想されています。

米国の成長を信じてS&P500一択というのもひとつの選択肢ですが、他の国や地域、そしてセクターなどをポートフォリオに加えて、世界経済の成長を取り込んでいくのも宜しいかと思います。

コアを米国株にして、サテライトとして先進国株式(除く北米)、新興国株式、不動産、コモディティなどを、適宜ポートフォリオに組み込んでいくのが良いですね。

まとめ

  • S&P500と世界株式(日本を除く)の年平均リターンは1%しか変わらない
  • 全世界への分散投資もひとつの選択肢

海外積立投資(変額プラン)であれば、世界中から選ばれた約200本のファンドから投資するファンドを選択できます。

S&P500をコアにして、サテライトで適宜いくつか選択しても良いですね。

こちらから海外投資入門書(マニュアル)を無料でダウンロードいただけますので、
まずは入門書をご覧ください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/6911/trackback