こんにちは、K2 College河合です。
本日はSMBC日興証券の『日興ファンドラップ』を解説します。頭文字を取ってNFWと呼んでいるようです(ラップはWrapです)。意外にも資産残高が増えているんです。
ファンドラップって手数料高くて、良いファンドに投資しないイメージです。
実際そうなんですけど、きっと通常の投資信託営業からファンドラップへ営業シフトしたことで、資産残高が増えたんじゃないかと思います。1兆8000億円てすごいですよね(増えてるから、良い商品だということは決してありません)。
- 動画解説
- 二つのコース
- 運用成績は?
動画解説
二つのコース
最低預け入れ額によって2種類あります。
エドモンド・ロスチャイルド・セレクション:300万円〜
プライベート・プレミアム・セレクション:3000万円〜
それぞれ投資できる対象はこちら。
どちらもファンドラップなので、投資信託に投資することになります。厳選したとありますが、市場は変わっていき、ファンドの良し悪しも毎年変わっていくので、ずっと同じファンドを選んでいくことが意味あるのか?という疑問がありますし、ファンドラップ自体の仕組みが投資家のリスク許容度に合わせてポートフォリオ配分をしないといけないため、100%市場に合わせた運用は構造的にできないのでは?という疑問が常にあるのがファンドラップです。
顧客ごとのリスク嗜好に合わせて運用すると言っても商品としてまとめてしまう時点で限界があるということですね。
そういうことです。その上、手数料は高いし、選別の基準も不透明なので、自分で勉強するか本当に良いマネージャーのファンドに直接投資している方がよっぽど納得いく投資ができると思います。また多くの方が実践されているインデックス投資の方がいいのではないでしょうか。
運用成績は?
肝心の運用成績がどこにも書かれていません。一任勘定なので、人それぞれということでしょうけれど、それぞれの厳選したというファンドのパフォーマンス、どのファンドを選べるのか?なども何もわからないまま投資することはできませんよね。
webに出ていないだけで、きっと対面で契約する時にはこそっとこれ過去の成績ですって見せるんでしょうけど、そういうのほど怪しいものはありません。100契約があれば、1つはたまたまでも良い結果があるものですからね。1兆8000億円分あるので、いくらでも良い結果だけを提示することはできます。
なお今年(2022年)を除いて、この12年間ずっと良い相場でした。ファンドを選ぶ時のポイントと同じで、市場平均(インデックス)よりも良いリターンを出しているかどうか?契約されてる方、勧誘されてる方はご自身で見てチェックしてください。
<S&P500 10年チャート>
SMBC日興証券で取引していますが、ファンドの見直しをしようと相談する度に、このファンドラップをいつも提案されます。
営業マンにとってファンドの提案をずっとしていくことは大変な作業です。ファンドラップだったら運用は全部本社に任せ、ずっと安定したコミッションが入ってくるので、楽なんですよね。その分、投資家がコスト払ってるよって話なので、投資で楽をすることばかり考えるのではなく、少しでも自分自身で勉強し、投資先を選んでいけるようにしましょう。
まとめ
- 日興ファンドラップ(NFW)は契約しないで
- もう契約していたらインデックスと比較をしよう
- いつでもご相談ください(無料)
インデックスと比較するにもご自身では難しいかもしれません。そういう時はいつでもお気軽に運用レポートをこちらまで送ってください。無料でアドバイスさせていただきます(勧誘などはしないのでご安心くださいw)。
著者プロフィール
-
<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長
<趣味>
ダイビング、クルージング、自然
最近の投稿
この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/8216/trackback